食品と飲料

果実及び野菜

English

概要

  • 果実と野菜の摂取が多い食事パターンは,心血管系疾患リスクの有意な低減と一貫した相関が認められている。(詳細はこちら)
  • 果実及び野菜の摂取量と発がんリスクとの間の相関について,前向きコホート研究から弱い裏づけがされており,特定の果実群や野菜群が,個別のがんリスク低減と相関するとのエビデンスがいくつか得られている。(詳細はこちら)
  • 疫学研究及び対照臨床試験の結果からは,果実や野菜の豊富な食事が,骨量減少を予防するために有用であることが示唆されている。(詳細はこちら)
  • 前向きコホート研究の結果からは,ビタミンCとカロテノイドの多い果実及び野菜の両方の摂取量が多いと,黄斑変性や白内障などの加齢による眼の病気のリスク低減と相関がある可能性が示唆されている。(詳細はこちら)
  • 疾病管理予防センター(the Centers for Disease Control and Prevention)などの多くの機関が,毎日様々な果実と野菜を食べることを推奨している。推奨されるそれらの摂食回数は,年齢,性別,体質及び運動レベルにより左右される総カロリー量に依存する。(詳細はこちら)

緒言

健康的な食事についての最適な構成について様々な議論はあるが,果実及び野菜の重要性に関して,科学者間での異論はほとんどない。数多くの疫学研究や最近の臨床試験からは,果実と野菜を多く含む食事が慢性疾患のリスクを低減するとの一貫したエビデンスが提供されている (1)。一方で,野菜・果実中に存在する個々の微量栄養成分や植物性化学物質の極めて高い摂取が,同様に慢性疾患リスクを低減するというエビデンスは一貫性がなく,また比較的弱い。果実及び野菜は,互いに様々な相互作用を介して,健康増進と疾病予防に役立つ多数の生物活性のある植物性化学物質を含有している (2)。果実及び野菜は抗酸化成分を多く含み,酸化促進物質により誘発される酸化的損傷から体を保護する効果がある。これらの複雑な相互作用を利用する最良の方法は,様々な果実と野菜を食べることである。

疾病の予防

心血管系疾患

果実と野菜の摂取が比較的多い食事パターンは,冠動脈心疾患(CHD)及び脳卒中の有意なリスク低減と一貫した相関が認められている。11例の前向きコホート研究の結果を合わせたメタアナリシスから,果実・野菜の90%タイル摂取量の人〔一日5サービング(SV)あるいは、それ以上摂取する人;サービングサイズの追加情報は,下記の「果実や野菜の1サービングの例」を参照〕が,10%タイル摂取量の人より心筋梗塞のリスクが約15%低いことが認められた (3)。126,000人の男女が関与したHealth Professionals' Follow-up Study及びNurses’ Health Studyの中で,果実と野菜を一日8 SV以上摂取する人が,次の8~14年間の追跡期間において,一日に3 SV以下を摂取する人よりCHDの発症リスクが20%低かった (4)。同じコホートにおいて,虚血性脳卒中(脳領域への血流低下により起こる脳卒中)のリスクが,一日に少なくとも5 SV以上の果実と野菜を摂取する人では,一日3 SV以下の人より30%低かった (5)。Health Professionals' Follow-up Study及びNurses’ Health Studyの結果によると,一日に果実や野菜を1 SV余分に食べることが,CHDリスクを約4%まで低減し,虚血性脳卒中リスクを6%まで低減することになる。果実や野菜の摂取が低いことに起因する疾病の世界的負担を試算するためのメタアナリシスにおいて,疫学者は,果実及び野菜(ジャガイモを除く)それぞれの摂取量を600 g/日(約7 SV/1日)まで増加することが,CHDリスクを31%まで低減させ,虚血性脳卒中リスクを19%まで低減することになると結論した (1)。果実及び野菜の摂取量とCHDや脳卒中のリスクとの関係について,最近3例のメタアナリシスで調査された。9例のコホート研究が含まれるメタアナリシスにおいて,果実及び野菜の追加1 SVが,CHDリスクの4%低減と相関がみられた (6)。12例の研究を調査した別のメタアナリシスにおいて,果実や野菜を毎日5 SV以上摂取する人が,毎日3 SV以下摂取の人より,CHDリスクが17%低かったことが認められた (7)。果実及び野菜の摂取量について調べた8例の研究のメタアナリシスにおいて,1日3~5 SVまたは1日5 SV以上摂取する人は,1日3 SV以下しか摂取しない人と比較し,脳卒中のリスクがそれぞれ11%または26%低かった (8)

高血圧は心臓疾患や脳卒中のリスクを高める (9)。常識的な食事に対し, より多くの果実や野菜を加えることは,血圧を下げるための一つの有望な方法である。高血圧予防のための食事アプローチ(DASH)研究において,高血圧の人とそうでない人459人が,任意に次の3つの食事群に割り当てられた。1) 果実・野菜約3 SV/日,及び低脂肪乳製品1 SV/日を供給する典型的米国人の食事,2) 果実・野菜約8 SV/日, 及び低脂肪乳製品1 SV/日を供給する果実・野菜食事,3) 果実・野菜約9 SV/日,及び低脂肪乳製品3 SV/日を供給する組合せ食事(以下,「DASH食事」と呼ぶ)(10)。8週間後,果実・野菜食事群(8 SV/日)の人の血圧は,典型的米国人食事の人より有意に低くなり,組合わせ(DASH)食事(果実・野菜9 SV/日)の人ではさらに血圧が低くなった。DASH食事計画についての追加情報は,National Heart, Lung, and Blood Institute ウェブサイト参照。

ビタミンC, 葉酸,カリウム,食物繊維及び各種の植物性化学物質などを含む多成分の複合物が果実や野菜の心臓保護効果に寄与している (11)。しかしながら,個々の微量栄養成分や植物性化学物質のサプリメント補給は,無作為対照研究において,あまり有意な心血管系症例の発生率低下の結果が得られていない。したがって,果実及び野菜の場合,それらの全体としての利点が,各部分の総和よりも大きいようである。

2型糖尿病

他の合併症に加えて,2型糖尿病(DM)は,2型糖尿病における主な死因である心血管系疾患のリスク増加と相関がある (12)。糖尿病における果実や野菜の多い食事の有益効果に関するエビデンスは,心臓病のようには一貫性がないが,少数の研究結果からは,果実や野菜の高摂取が血糖管理の改善と2型糖尿病の発症リスク低下と相関があることが示唆されている。ほぼ10,000人の米国成人のコホートにおいて,その後20年間の2型糖尿病発症リスクは,1日最低でも5 SVの果実や野菜を摂取する人の方が,摂取しない人と比較し,およそ20%低くかった (13)。40,000人以上の米国人女性を平均9年間追跡した別の前向きコホート研究において,コホート全体では,果実及び野菜の摂取は2型糖尿病発症リスクと何ら相関はみられなかったが,過体重女性において,緑黄色野菜の高い摂取量が, 2型糖尿病リスクの有意な低減と相関することが認められた (14)。20,000人以上を12年間追跡したコホート研究において,比較的高い果実及び野菜の摂取が,糖尿病リスクの低減と弱く相関していた (15)。71,346人女性が関与したNurses' Health Studyにおいて,果実と野菜の総摂取量は糖尿病リスクと相関が認められなかったが,その後の解析から,果実と緑葉野菜の摂取が,個々に糖尿病リスクの低減とある程度の相関が認められた (16)。5例のコホート研究の系統的レビューとメタアナリシスから,果実及び野菜は2型糖尿病と相関関係がないことが認められた (17)。しかしながら,英国における6,000人以上の糖尿病でない成人での横断研究において,果実及び野菜の摂取量が高い人は,長期間の血糖管理の指標である糖化ヘモグロビン(HbA1c)のレベルが有意に低かった (18)。果実や野菜中の血糖管理に効果のある化合物としては,食物繊維やマグネシウムが考えられる。

がん

数多くの症例対照研究の結果からは,果実や野菜を多く含む食事を食べると,多種多様のがん,特に消化器官(中咽頭,食道,胃,結腸及び直腸)のがん及び肺癌の発症リスクを低減することが示されている (19-21)。これらの研究結果のいくつかは,国立がん研究所の「1日5 SV」プログラムの基礎となったものであり,アメリカ人が果実と野菜の摂取を1日最低5 SV増やすことを意図したものであった。現在の米国政府の「もっと果実や野菜を」運動は,「1日5 SV」運動に替わるものである。症例対照研究と異なり,多くの最近の前向きコホート研究では,果実や野菜の総摂取量と各種がんリスクとの間に相関はほとんど認められていない (22-44)。この矛盾については,いくつかの考えられる説明がある。特定のがんと診断された人々の過去の食事をがんではない人々の食事と比較する症例対照研究では,多数の健常者の食事についての情報を収集し経時的にコホート内のがん発症を追跡する前向きコホート研究と比較して,参加者の選定と食事記憶についてのバイアスを受けやすい (45)。前向き研究からは,果実や野菜の総摂取量と発がんリスクとの間の相関については弱い結果であるが,特定の野菜や果実群の高い摂取量が,それぞれのがんのリスク低減と相関することを示す証拠がいくつか提供されている。8例の前向きコホート研究の統合解析において,果実の高摂取が肺癌リスクの低減と強くはないが有意な相関が認められ (28),いくつかの研究において膀胱癌のリスク低減とも相関が認められている (46)。男性において,アブラナ科野菜の高摂取が,膀胱癌 (47) 及び前立腺癌 (48) のリスクを有意に低減することが認められ,トマト製品の高摂取が前立腺癌の有意なリスク低減と相関がみられた (49)

骨粗鬆症

いくつかの横断研究から,男性と女性において,果実及び野菜の高い摂取が骨密度(BMD)を有意に高め,骨吸収(減少)レベルを有意に低下させることが報告されている (50-53)。4年間BMDを追跡した研究において,高い果実と野菜の摂取量が,臀部BMD減少を有意に抑制することとの相関が高齢男性において認められたが,高齢女性では相関がみられなかった (50)。果実及び野菜は,体内の酸性度を緩衝化する働きを持つ炭酸水素イオンの前駆物質を多く含んでいる。炭酸水素イオンの量が正常なpHを維持する上で不足すると,生体は,食事で消費され代謝によって生成する酸類を中和するために,骨からアルカリ性のカルシウム塩を動員させる働きがある (54)。果実と野菜の摂取量が増加すると,食事中の正味酸含量が減少し,骨中のカルシウムが維持されるが,そうでない場合は正常なpHを維持するためにカルシウムが動員される。しかしながら,最近の276人の閉経後女性によるプラセボ対照試験の結果からは,クエン酸カリウムの補給,または果実・野菜の300 g/日追加のいずれかによりアルカリ性食事を補給したとき,2年間でBMDが増加せず,また加齢に関連する骨量の減少を遅らせないことが示唆された (55)。DASH研究の結果は,果実・野菜の摂取量と骨の健康との間の有用な関係を裏付けしている。血圧低下の他に,1日に3 SVから9 SVへと,果実と野菜の摂取量を増加させると,ほぼ50 mg/日まで尿中へのカルシウム損失を減少させ (10),骨代謝回転,特に1型コラーゲンのC-末端テロペプチドの血清中レベルを含む骨吸収,のバイオマーカーレベルを低下させた (56)。要約すると,疫学研究と比較臨床試験の結果からは,果実と野菜の豊富な食事は骨量減少を抑制する効果があることが示唆されているが,その特異的メカニズムは確実にはわかっていない。

加齢による眼の疾患

白内障

白内障は,紫外線に長期間曝露することにより誘発される眼水晶体中のタンパク質の酸化的損傷により起こると考えられている。水晶体の曇りや変色は,視覚の喪失を起こし加齢とともに症状が重くなる。いくつかの大規模前向きコホート研究の結果から,果実と野菜の多い食事,特にカロテノイドやビタミンCが豊富な果実と野菜の多い食事が,白内障の発症率とその重症度を低減することと相関があることが示唆されている (57-60)。米国の男性医療従事者に関する研究で,ブロッコリーとホウレンソウの両方の高い摂取が,白内障摘出手術の回数減と相関がみられた (57)

黄斑変性

網膜の中央にある黄斑の変性は,米国において65歳以上の人々の失明の主原因である (61)。ルテイン及びゼアキサンチンは,網膜中に比較的高濃度で存在するカロテノイドである。これらのカロテノイド類は,光や酸化物質により誘発される網膜損傷を予防している可能性がある (62)。2つの症例対照研究において,カロテノイド類,特に緑色の濃い葉菜類などのルテインやゼアキサンチンが多く含まれる野菜の高摂取が,加齢に伴う黄斑変性(AMD)の発症リスクの有意な低減と相関が認められた (63,64)。118,000人以上の男女における前向きコホート研究において,果実類を1日に3 SV以上摂取する人は,1.5 SV以下の人と比べ,その後の12~18年の間で加齢黄斑変性の発症リスクが36%低かった (65)。興味深いことに,このコホートにおいて,野菜の摂取量は黄斑変性リスクと相関がなかった。より最近の研究では,50~79歳女性のコホートにおいて,ルテインとゼアキサンチンを合わせた摂取量は,中期AMDの罹患率との相関が認められなかった (66)。しかしながら,そのデータの追加解析から,ルテインとゼアキサンチンを安定して摂取している75歳以下の女性は,中期AMDの発症リスクが43%低いことが認められた (66)

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,気道閉塞により特徴付けられる2つの慢性肺疾患である肺気腫と慢性気管支炎を合わせた用語である。喫煙が現在のところ最も重要なCOPDに対するリスク因子であるが,いくつかの疫学研究の結果からは,野菜摂取量とCOPDリスクとの間に有益な相関関係が示唆され,果実の摂取量との間にはさらに強い相関が認められている (67)。ヨーロッパにおけるいくつかの疫学研究結果では,果実の高い摂取量,特にリンゴの摂取量が,良好な肺機能の指標である努力呼気肺活量(FEV1)値の増進と相関することが認められている (68-70)。2,500人のウェールズ中年男性の研究において,週に少なくとも5個リンゴを食べる人は,5年間リンゴを食べなかった人より,肺機能の低下が有意に遅かった (69)。2,917人の欧州人男性を20年間追跡した研究において,1日の果実摂取量を各100 g(3.5オンス)増加させることが,COPDによる死亡リスクの24%減少と相関がみられた (71)。果実摂取量と肺の健康との間の有益な相関関係の理由は,今のところわかっていない。酸化ストレスが慢性の閉塞性肺疾患における病因であると考えられているため,ビタミンCやフラボノイド類のような果実中に存在する抗酸化物質が保護的役割を果たしている可能性を,現在科学者たちは調査している。小規模の男性喫煙者による症例対照研究において,高い果実や野菜の摂取量が,COPDリスクと逆相関しており (72),抗酸化仮説についての裏づけを提供している。興味深いことに,西洋的な食事パターン(精製した穀類,塩蔵赤身肉,フレンチフライ及びデザート類)と比較した場合,果実,野菜,魚類及び全粒穀類を多く配慮した食事パターンは,大規模な男性コホート (73) と女性コホート (74) において,COPDリスクの25~50%の低減と相関することが認められた。

神経変性疾患

果実及び野菜が多い食事が,アルツハイマー病やパーキンソン病のような人の神経変性疾患のリスクを低減するかどうか現在不明ではあるが,最近のこれら疾病についての動物実験では,ブルーベリー (75) やトマトのような果実の多い食事に保護作用のあることが示唆されている (76)。興味深いことに,1,836人の日系米国高齢者を平均6.3年間追跡した前向き研究において,いつも果実や野菜ジュースを摂取することが,アルツハイマー病の発症リスクの減少と相関することが認められた (77)。果実や野菜の摂取が,神経変性疾患に対する予防的効果があるかどうかを明らかにするためには,さらに多くの研究が必要である

摂取の推奨量

疾病管理予防センターを含む米国政府の多くの機関は様々な果物と野菜を日々摂取することを推奨しているが、その推奨のサービング数は年齢、性別、活動レベルによって決まる (78)。表1は果物または野菜の1サービングの例を示している。2005年版アメリカ人のための食生活指針では果物と野菜摂取の推奨に関しては同様であり、カロリー摂取との関連はあるが年齢または性別との関わりはない (79)。2カップ(4 SV)の果物と2 1/2カップ(5 SV)の野菜の摂取が2000 kcal/日を消費する人々に推奨され、一方で1.5カップ(3 SV)の果物と2カップ(4 SV)の野菜の摂取が1600 kcal/日を消費する人々に推奨されている。どちらの場合でも、濃緑、赤、橙、黄、青、紫の果物と野菜さらには豆類(エンドウ豆や豆)、タマネギ、ニンニクを含む様々な異なる果物と野菜の摂取が推奨されている。ライナスポーリング研究所の健康のための処方箋では、ジャガイモは毎日の果物と野菜摂取量の集計に含めるべきでないとの記述がある。さらに、アブラナ科野菜のようなある種の果物と野菜は、特定の健康上の利益をもたらすかもしれない(アブラナ科野菜の記事を参照)。さらに、食物繊維が豊富なまるごとの果実は糖分が過剰なフルーツジュースよりも推奨されている。

果実や野菜の1サービングの例

  • 6液量オンスの果実や野菜ジュース(3/4カップ)
  • 中サイズのリンゴやオレンジ1個
  • バナナ(小さめ)1本
  • 生野菜のサラダ1カップ
  • 調理した野菜1/2カップ(野球ボールの大きさくらい)
  • カットした果実または野菜1/2カップ
  • 調理したえんどう豆またはビーンズ1/2カップ
  • 乾燥フルーツ1/4カップ(ゴルフボールの大きさくらい)
表1 果実や野菜中の有益と考えられるいくつかの化合物
ビタミン類 ミネラル類 植物性化学物質
葉酸 マグネシウム カロテノイド
ビタミンA カリウム クロロフィル
ビタミンC セレン 食物繊維
ビタミンE   フラボノイド
ビタミンK   インドール-3-カルビノール
    イソフラボン
    イソチオシアネート
    リグナン
    植物ステロール

Authors and Reviewers

Originally written in 2003 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in May 2009 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in May 2009 by:
Kaumudi Joshipura, Sc.D.
Professor of Epidemiology
Harvard School of Public Health
Associate Professor
Harvard School of Dental Medicine

Copyright 2003-2020  Linus Pauling Institute


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アブラナ科の野菜

English

要約

  • アブラナ科の野菜は、グルコシノレートとして知られる硫黄含有化合物の豊富な供給源であるという意味で独特である。(詳細はこちら)
  • アブラナ科の野菜を刻んだり噛んだりすると、イソチオシアネートやインドール3カルビノールといった生理活性グルコシノレート加水分解物が生成される。(詳細はこちら)
  • いくつかの疫学的研究では、アブラナ科野菜の高摂取は肺がんや結直腸がんのリスク低下と関連づけられているが、ヒトのがんのリスクに対するアブラナ科野菜の効果に遺伝的差異が影響している可能性があるというエビデンス(科学的根拠)がある。(詳細はこちら)
  • グルコシノレートの加水分解物は、ホルモンに影響されやすいがんの発症を阻害して性ホルモンの代謝や活性を変える可能性があるが、ヒトにおけるアブラナ科野菜の摂取と乳がんまたは前立腺がんとの逆相関のエビデンスは限定的であり、一貫性がない。(詳細はこちら)
  • 米国国立がん研究所を含む多数の機関が多様な野菜や果物を毎日摂取することを推奨しており、推奨される摂取量は、年齢、性別、および運動の度合いによって異なる。しかしながら、アブラナ科野菜のみに対する推奨はなされていない。(詳細はこちら)

序説

アブラナ科野菜またはアブラナ属野菜は、アブラナ科または十字花科として植物学者に知られている科に属する植物の仲間であることからそう名付けられた。一般的に消費されている多くのアブラナ科野菜はアブラナ属に属し、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、カラードグリーン、ケール、コールラビ、カラシナ、ルタバガ、カブ、パクチョイ、およびハクサイなどを含む(1)。ルッコラ、セイヨウワサビ、ダイコン、ワサビ、およびクレソンもアブラナ科野菜である。

アブラナ科の野菜は、ツンとする香りや辛味(苦味という人もいる)を出す硫黄含有化合物であるグルコシノレートの豊富な供給源であると言う点で独特である(2)。ミロシナーゼと呼ばれる植物の酵素類によるグルコシノレートの加水分解(ばらばらにすること)によって、生物活性を持つインドールやイソチオシアネートといった化合物が形成される(3)。ミロシナーゼは、無処置の植物細胞ではグルコシノレートから物理的に隔離されている。しかしながら、アブラナ科野菜を刻んだり噛んだりすると、ミロシナーゼがグルコシノレートに触れて、その加水分解の触媒作用をする。現在では、アブラナ科野菜やいくつかのグルコシノレート加水分解物の高摂取ががんの予防に役立つ可能性に興味が持たれている(「インドール3カルビノール」と「イソチオシアネート」の項参照)。

疾病予防

がん

他のほとんどの野菜と同様に、アブラナ科野菜はがんの予防に相乗的に役立つ可能性のある多様な栄養素や植物性化学物質の良好な供給源である(4)。ヒトにおけるアブラナ科野菜の摂取とがんのリスクとの関係を調べる際に難しいことの一つは、一般的に野菜が豊富な食事の恩恵と、特にアブラナ科野菜が豊富な食事による恩恵とを分離することである(5)。アブラナ科野菜がその他の野菜と異なっている一つの特徴は、グルコシノレート含有量が多いことである(6)。グルコシノレート加水分解物は、発がん性物質がDNAを傷つける前にその除去を促進するか、正常な細胞ががん細胞に変化するのを防ぐのに役立つように細胞シグナル伝達経路を変えることによって、がんの予防に役立っている可能性がある(7)。グルコシノレート加水分解物のいくつかは、エストロゲンのようなホルモンの代謝や活性を、ホルモンに影響されやすいがんの発症を防ぐように変えている可能性がある(8)

1996年より前に発表された疫学的研究の広範な再調査で、87の症例対照研究の大部分(67%)で、ある種のアブラナ科野菜の摂取とがんのリスクの逆相関が見られた(9)。その時点では、その逆相関は肺がんと消化管のがんで最も強いように見えた。この後ろ向き症例対照研究の結果は、参加者ががんと診断される前に食事の情報を収集する前向きコホート研究よりも、(症例群と対照群の)参加者の選定および食事内容の思い出しにおけるバイアスによって歪められているようである(10)。過去10年間において、前向きコホート研究や個人の遺伝的変異を考慮した研究の結果は、アブラナ科野菜の摂取とある種のがんのリスクの関係が以前に思われていたよりももっと複雑であることを示唆している。

肺がん

肺がんリスクにアブラナ科野菜の摂取がもたらす効果を評価する際には、アブラナ科野菜の摂取を増やすことによる有益性は、喫煙をやめることに比べて小さいであろうことを覚えておくことが大切である(11,12)。いくつかの症例対照研究で、肺がんと診断された人々はがんでない対照群の人々に比べて、アブラナ科野菜の摂取がかなり少なかったことがわかっている(9)が、より最近の前向きコホート研究の結果はまちまちである。オランダ人男女(13)、アメリカ人女性(14)、およびフィンランド人男性(15)の前向き研究で、アブラナ科野菜の高摂取(1週間に4回以上)は肺がんリスクが大きく減ることと関連があった。しかし、アメリカ人男性(14)およびヨーロッパ人男女(11)による前向き研究では、逆相関は見られなかった。いくつかの研究の結果から、グルコシノレート加水分解物の代謝に影響する遺伝的要因が、肺がんリスクに対するアブラナ科野菜摂取の効果に影響している可能性が示されている(「遺伝的影響」の項参照)(16~21)

結直腸がん

ある小規模な臨床試験で、ブロッコリーを250g/日と芽キャベツを250g/日摂取すると、よく焼かれた肉に含まれる発がんの可能性のある物質の尿中への排出が大きく増加したことがわかった。これは、アブラナ科野菜の高摂取が食事に含まれるある種の発がん性物質の排出を促進して、結直腸がんのリスクを減らす可能性を示唆している(22)。1990年より前に行われたいくつかの症例対照研究で、結直腸がんと診断された者は結直腸がんでない者よりも様々なアブラナ科野菜の摂取が少ないようだとわかっていた(23~26)。しかし、大部分の前向きコホート研究では、時間をかけて結直腸がんを発症するリスクとアブラナ科野菜の摂取との間に逆相関は見られなかった(27~32)。一つの例外はオランダ成人での前向き研究で、アブラナ科野菜の摂取が最も多い(平均で58g/日)男女は、摂取が最も少ない者(平均で11g/日)に比べて、大腸がんになる可能性が大きく低かった(33)。驚いたことに、その研究ではアブラナ科野菜の高摂取と女性の直腸がんのリスクの増加に相関があった。肺がんの場合のように、アブラナ科野菜の摂取と結直腸がんのリスクとの関係は、遺伝的要因によって複雑になっているのかもしれない。最近の数件の疫学的研究の結果では、アブラナ科野菜の摂取による予防的効果は、グルコシノレート加水分解物の代謝および除去能力における個人の遺伝的差異に影響されている可能性がある(「遺伝的影響」の項参照)(34~37)

乳がん

内因性エストロゲンである17β-エストラジオールは、不可逆的に16α-ヒドロキシエストロン(16α-OHE1)または2-ヒドロキシエストロン(2-OHE1)へと代謝される。 2-OHE1と対照的に、 16α-OHE1は非常にエストロゲンと似ており、培養下でエストロゲンに影響されやすい乳がん細胞の増殖を強めることがわかっている(38,39)。17β-エストラジオールの代謝を2-OHE1に移行させ、同時に16α-OHE1から離すことが、乳がんのようなエストロゲンに影響されやすいがんのリスクを減らすのではないかという仮設があった(40)。小規模な臨床試験で、健康な閉経後の女性のアブラナ科野菜の摂取を4週間にわたって増やしたところ、尿中の2-OHE1対16α-OHE1の比率が増えた。このことは、アブラナ科野菜の摂取が多いとエストロゲンの代謝を変える可能性があることを示唆している。しかしながら、尿中の2-OHE1対16α-OHE1の比率と乳がんリスクの関係は明らかでない。数例の小規模な症例対照研究で、乳がんの女性は2-OHE1対16α-OHE1の比率が低いことがわかった(41~43)が、より大規模の症例対照研究および前向きコホート研究では、尿中の2-OHE1と16α-OHE1の比率と乳がんリスクとの間には特に関連がなかった(44~46)。アブラナ科野菜の摂取と乳がんリスクに関する疫学的研究の結果もまちまちである。米国、スウェーデン、および中国での数件の症例対照研究では、乳がんの女性のアブラナ科野菜の摂取は、がんでない対照群の女性と比べてかなり少なかった(47~49)。しかし7つの大規模前向きコホート研究の統合解析では、アブラナ科野菜の摂取は乳がんのリスクと関連がなかった(50)。285,526人の女性の前向き研究では、野菜全体の摂取は乳がんのリスクと関係がなかった。この研究では、キャベツ、根菜類、および葉物野菜といった野菜のタイプごとの分類と乳がんのリスクとは個別に関連づけられていない「51)。

前立腺がん

グルコシノレート加水分解物は、培養した前立腺がん細胞の成長を妨げ、そのプログラム死(アポトーシス)を促進することが知られている(52,53)が、アブラナ科野菜の摂取と前立腺がんのリスクに関する疫学的研究の結果は一貫していない。1990年以降に発表された8つの症例対照研究のうちの4つでは、前立腺がんの男性のアブラナ科野菜の摂取の程度は、がんでない対照群の男性とくらべてかなり低かった(54~57)。アブラナ科野菜の摂取と前立腺がんリスクの関連を調べた5つの前向きコホート研究では、統計的に意味のある逆相関は全体的には見られなかった(58~62)。しかしながら、その中で前立腺がんの症例が最多で最も長く追跡調査した研究では、前立腺特異抗原(PSA)検査を受けた男性に限って分析してみると、アブラナ科野菜の摂取と前立腺がんリスクには意義深い逆相関があった(58)。PSA検査で選別された男性は前立腺がんと診断される可能性がより高いため、このように分析を限定することは、検出バイアスを減らす一つの方法である(63)。加えて、直近の前向き研究で、アブラナ科野菜の摂取は前立腺以外に転移してしまっている転移性前立腺がん(すなわち、末期前立腺がん)と逆相関があることがわかった(62)。現在では、アブラナ科野菜の高摂取が前立腺がんのリスクを減らすという仮説は、疫学的研究で控えめにしか裏付けられていない(1)

遺伝的影響

がんのリスクに対するアブラナ科野菜摂取の効果に、ヒトの遺伝的差異が影響している可能性があるというエビデンスが増えている(64)。イソチオシアネートはグルコシノレート加水分解物であり、アブラナ科野菜の摂取によるがん予防効果に役立っていると考えられている。グルタチオンS転移酵素(GST)は、イソチオシアネートを含む多様な化合物を体外への排出を促進するように代謝する酵素群である。GST酵素の活性に影響する遺伝的差異(多型性)がヒトで発見されている。GSTM1遺伝子とGSTT1遺伝子のヌル(null)型変異は遺伝子欠失が大きく、GSTM1遺伝子のヌル型またはGSTT1遺伝子のヌル型を2つ受け継いだ個人は、対応するGST酵素を作ることができない(65)。そのような個人においてGST酵素の活性が低いと、アブラナ科野菜の摂取後にイソチオシアネートの除去が遅くなり、それが長く体内に留まることになる(66)。この考えを支持するように、いくつかの疫学的研究でアブラナ科野菜からのイソチオシアネートの摂取と肺がん(16~19)または大腸がん(34~36)リスクとの逆相関が、GSTM1ヌル型および/またはGSTT1ヌル型の個人に顕著であるとわかった。これらの発見は、イソチオシアネートのような保護的働きを持つ可能性のある化合物をより遅く代謝する個人では、アブラナ科野菜の高摂取による身体保護的効果が強化されることを示唆している。あるいは、GST酵素は発がん性物質の解毒に主要な役割を果たし、ヌル型の遺伝子を持つ個人はがんになりやすいことが予期されるので、発がん性物質濃度が高い状態でアブラナ科野菜の保護的効果がますます重要であれば、そのような集団においてはアブラナ科野菜が重要な保護効果を示すのかもしれない(67)

栄養素との相互作用

ヨウ素と甲状腺機能

キャベツやカブなどのアブラナ科野菜を非常に多く摂取すると、動物は甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン不足)を起こすことがわかっている(68)。数ヶ月にわたって推定で1.0~1.5kg/日の生のパクチョイを食べた88歳の女性が、重篤な甲状腺機能低下症を発症し昏睡状態になったという報告がある(69)。この結果には2つのメカニズムが働いていることがわかっている。アブラナ科野菜に見られるグルコシノレートの何種類か(例えばプロゴイトリン)の加水分解ではゴイトリンという化合物が作られ、これが甲状腺ホルモンの合成を阻害することがわかっている。インドールグルコシノレートという別種のグルコシノレートの加水分解ではチオシアネートイオンが放出され、甲状腺による吸収をヨウ素と競う。アブラナ科野菜の摂取あるいはもっと一般的な喫煙によるチオシアネートイオンに多くさらされても、ヨウ素欠乏でない限り甲状腺機能低下症のリスクが増えるようには見えない。ヒトでにおける1つの研究では、150g/日の加熱した芽キャベツを4週間にわたって食べても、甲状腺の機能には悪影響がなかった(70)

推奨される摂取量

米国国立がん研究所を含む多くの機関で毎日様々な野菜や果物を食べること(分量は年齢、性別、および運動量で異なる。(71)) を勧めているが、アブラナ科野菜のみに関する推奨はない。アブラナ科野菜とがんの予防に関してもっと学ばなければいけないことが多いが、いくつかの疫学的研究の結果から、成人はアブラナ科野菜を週に少なくとも5回摂るように図るべきであることが示されている(14,58,71)

表1 アブラナ科(アブラナ属)野菜に含まれる有益である可能性のある化合物
ビタミン ミネラル 植物性化学物質
葉酸塩 カリウム カロテノイド
ビタミンC セレン 葉緑素
    食物繊維
    フラボノイド
    インドール3カルビノール
    イソチオシアネート
    リグナン
    植物ステロール

Authors and Reviewers

Originally written in 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2008 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in December 2008 by:
David E. Williams, Ph.D.
Principal Investigator, Linus Pauling Institute
Professor, Department of Environmental and Molecular Toxicology
Oregon State University

Copyright 2005-2020  Linus Pauling Institute


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ニンニク

English

ニンニクと有機硫黄化合物

要約

  • ニンニク(Allium sativum L.)は有機硫黄化合物を豊富に含有しており、現在これら化合物の病気予防および治療の可能性について研究が行われている。(詳細な情報)
  • ニンニクをつぶすもしくはみじん切りにすると、Allicinの形成を触媒するAlliinaseと呼ばれている酵素が放出される。Allicinは速やかに分解して様々な有機硫黄合成物を形成する。(詳細な情報)
  • 加熱調理することでアリイナーゼを不活性することができるため、一部の科学者は加熱調理をする前に、ニンニクを細かく刻んだり、粉砕してから10分間放置することを勧めている。(詳細な情報)
  • ニンニク製剤には、いくつかの種類が市販されており、各種製剤はニンニクがどのように処理されたかに応じて、異なる有機硫黄化合物の分析結果を提供している。(詳細な情報)
  • 無作為比較試験の結果は、ニンニクの摂取が血小板凝集を阻害することを示唆しているが、ニンニク製剤が循環器疾患を防ぐことができるかどうかは不明である。(詳細な情報)
  • いくつかの疫学的研究の結果、ニンニクや他のネギ属野菜(例えば、玉ねぎやネギ)の多量摂取は胃癌·大腸癌の予防に役立つことを示唆しているが、ニンニク由来の有機硫黄化合物が、ヒトの癌予防または治療に有効であるかどうかは不明である。(詳細な情報)

はじめに

ニンニク(Allium sativum L.)は、何世紀にもわたり多様な文化のなかで料理や薬用に用いられてきた (1)。ニンニクは有機硫黄化合物を特に豊富に含んでおり、これらはその味と香りだけでなく、健康上の潜在的利益にも関与していると考えられている(2)。ニンニクの健康上の利点に対する消費者の関心は、アメリカ国内でのハーブ系製剤の売上1位を獲得できるほど十分に高い(3)。科学者は、癌や循環器疾患などの慢性疾患を予防・治療するニンニク由来の有機硫黄化合物の可能性に興味を持っている(4)

ニンニクの有機硫黄化合物

2種類の有機硫黄化合物がニンニクから発見されている。ひとつはGamma-glutamylcysteines、もうひとつはCysteine sulfoxidesである。Allylcysteine sulfoxide (alliin) は、ニンニクに含まれるCysteine sulfoxidesの約80%を占めている (1)。生のニンニク片がつぶされたりみじん切りにされる、または噛まれたとき、Alliinaseとして知られている酵素が放出される。Alliinaseは、Cysteine sulfoxidesからのスルフェン酸の形成を触媒する(Figure 1)。スルフェン酸は互いに自発的に反応してthiosulfinatesと呼ばれる不安定な化合物を形成する。Alliinの場合、Alliinaseによって生じたスルフェン酸が互いに反応しあってAllicinとして知られるthiosulfinateを形成する(つぶしたニンニクの場合、23℃における半減期は2.5日。)。Thiosulfinatesの形成は非常に迅速であり、粉砕したニンニクの場合、10〜60秒以内に完了することが見出されている。Allicinはin vitroでの分解で、diallyl trisulfide(DATS)、diallyl disulfide(DADS)、およびdiallyl sulfide(DAS)を含む多様な脂溶性有機硫黄化合物を形成するか (Figure 2)、油または有機溶媒存在下ではajoene やvinyldithiinsを形成する(2)。ニンニクを粉砕してもそのGamma-glutamylcysteine含量は変化しない。例えばS-allylcysteine​​等の水溶性有機硫黄化合物は、熟成ニンニク抽出液の製造など、水溶液中でつぶしたニンニクの長期保存中にgamma-glutamylcysteinesから形成される (下記出典を参照)。

Garlic Figure 1. Some Organosulfur Compounds Derived From Garlic

Garlic Figure 2. Some Organosulfur Compounds Derived From the Decomposition of Allicin

生物学的利用能と代謝

Allicin由来の化合物

AllicinおよびAllicin由来の化合物の吸収と代謝は、部分的にしか明らかにされていない (5)。多くの生物活性は多様なAllicin由来の化合物に起因しているが、それらの化合物や代謝産物のどれが実際に標的組織に到達するかはまだ明確になっていない(1)。放射性標識化合物を用いた動物実験では、Allicinまたはその分解生成物が腸管吸収されることを示している (6,7)。しかしながら、AllicinとAllicin由来の化合物(diallylsufides、ajoene、vinyldithiins)は、新鮮なニンニク25 gまたはAllicin 60 mgの摂取後でもヒトの血液、尿、糞中に検出されない。これらの知見は、Allicin及びAllicin由来化合物は急速に代謝されることを示唆している。呼気中のアリルメチルスルフィド濃度は、Allicin及びAllicin由来化合物の生物学的利用能の指標として提案されている(5)。つぶしたニンニクとそれに相当する量のallicin、DATS、DADS、ajoene、アリルメチルスルフィドをヒトが消費したとき、呼気中のアリルメチルスルフィド濃度が同様に増加したことから、Allicin及びAllicin由来化合物は、呼気中の計測できる揮発性化合物であるアリルメチルスルフィドに代謝されることを示唆している。

Gamma-GlutamylcysteinesとS-Allylcysteine

Gamma-glutamylcysteinesはそのまま吸収されS-allylcysteine​​およびS-1-propenylcysteine​​に加水分解されると考えられている。その理由として、これら化合物の代謝物がニンニク摂取後のヒト尿中で測定されているためである (8,9)。熟成ニンニク抽出物やS-allylcysteine​​を含有する市販のニンニク製剤を摂取したヒトでは、血漿中のS-allylcysteine​​濃度が増加することが見出された(10,11)

生物活性

心血管疾患の予防に関連して

コレステロール合成の阻害

ニンニクおよびニンニク由来の有機硫黄化合物は、肝細胞によるコレステロール合成を減少させることが見出されている(12)。 S-allylcysteine​​とajoeneを含む、 いくつかのニンニク由来の有機硫黄化合物は、コレステロール生合成経路において重要な酵素である3-hydroxy-3-methyl-glutaryl-coenzyme A reductase (HMG-CoA reductase) を阻害することが見出されている(13,14)。またニンニク由来の化合物は4-alpha-methyl oxidaseを含むコレステロール生合成経路内の他の酵素を阻害する可能性がある(15)

血小板凝集抑制

ニンニク由来の多様な有機硫黄化合物は血小板凝集を阻害することが試験管内で見出されている (16,17)

抗炎症活性

炎症は、心臓血管疾患の病状に重要な役割を果たすと思われる(18)。ニンニク由来の有機硫黄化合物はin vitroでcyclooxygenaseおよびlipoxygenaseといった炎症性酵素の活性を阻害し[総説19]、炎症性白血球細胞(マクロファージ)中の誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の発現を減少させることが見出されている(20,21)。特に最近では、有機硫黄化合物は培養したマクロファージ内およびヒト全血中における炎症性シグナル分子の産生を減少させることが見出されている(22,23)

動脈平滑筋増殖の阻害

正常に休止した動脈平滑筋細胞の増殖と遊走は、アテローム性動脈硬化症および冠動脈再狭窄を含む血管疾患の主要な特徴である。ヒトの心血管疾患におけるこれらの知見の重要性はまだ明らかではないが、限られた細胞培養の研究では、ニンニク由来の有機硫黄化合物は血管平滑筋細胞の増殖と遊走を阻害し得ることを示唆している(13,25,26)

抗酸化活性

多数の有機硫黄化合物は、試験管内で抗酸化活性を有することが見出され、有機硫黄化合物は、重要な細胞内抗酸化物質であるグルタチオンの合成を促進することができるいくつかの証拠が存在している(27)。高血圧成人におけるニンニク油の摂取試験では、小規模非対照試験にてin vivo で脂質 (脂肪) 酸化のバイオマーカーを減少させることが報告されているが(28)、ニンニク由来の有機硫黄化合物が、in vivoで臨床的に重要な抗酸化効果を有するかどうかはまだ明らかではない。

硫化水素を介した血管拡張活性

正常な動脈機能の維持は心血管疾患の予防において重要な役割を果たしている。体内の細胞により産生されるガス状のシグナル伝達分子である硫化水素は、血管拡張剤 (血管を弛緩する) として作用し、従って心臓保護作用を有する可能性がある(29,30)。最近の研究においてニンニク由来の化合物は、in vitroで赤血球によって硫化水素に変換されることがわかった(31)。しかし、ヒトにおける生ニンニクの大量摂取は呼気中の硫化水素濃度を増加させないため、in vivoにおいてニンニク化合物らの硫化水素生成への代謝はあまり起こらないことを示唆している(32)

癌に関連する生物活性

発癌性物質の代謝に及ぼす影響

フェーズI生体内変換酵素の阻害:いくつかの化学発癌性物質は、チトクロームP450(CYP)ファミリーに属するようなフェーズI生体内変換酵素によって代謝されるまで、活性を有する発癌性物質にならない。発癌性物質の活性化に関与する特異的CYP酵素の阻害は、いくつかの動物モデルにおける癌の進展を阻害する(33)。特に、DASとその代謝物は、in vitro (34)、および動物に高用量で経口投与した場合において、CYP2E1活性を阻害することが見出されている(35,36)。ヒトにおいてもガーリックオイルとDASの経口投与はCYP2E1活性を減少させる証拠を示す結果となった(37,38)

フェーズII生体内変換酵素の誘導:フェーズII生体内酵素によって触媒される反応は、一般的に体内の薬物、毒素そして発癌性物質の除去を促進する。そのためglutathione S-transferaseおよびquinone reductaseなどのフェーズII酵素の活性増大は、発癌性物質となり得る物質の除去を促進し、癌を防ぐ手助けをする可能性がある(39)。動物実験においてニンニク製剤および有機硫黄化合物の経口投与は、様々な組織中のフェーズII酵素の活性を増加させる(40-42)。多数のフェーズII酵素の遺伝子は、抗酸化応答因子(ARE)と呼ばれるDNAの特異的配列を含んでいる。最近の研究では、allyl sulfides、特にDATSはNrf2として知られる転写因子の核への移行を促進し、核でNrf2がAREと結合してAREを含む遺伝子の転写を増大させることを示唆している(43,44)。非常に高用量の有機硫黄化合物が多くの動物実験で投与されたが、少なくとも一つの研究では、ヒトが摂取し得る量でDADSを投与したマウスの消化管でキノンレダクターゼ活性が増加していることがわかった(45)

細胞内グルタチオン合成の促進:グルタチオンは重要な細胞内の抗酸化物質であり、いくつかのフェーズII生体内変換反応にも必要とされる。細胞培養および動物研究から、ニンニク由来の有機硫黄化合物が細胞内グルタチオン濃度を増加させるという証拠がある(43,46)。多くのフェーズII酵素の遺伝子と同様に、グルタチオン合成に重要な酵素の遺伝子にもまたAREが含まれている。このように、有機硫黄化合物は、核への移行とAREsを含む遺伝子へのNrf2転写因子の結合を促進することにより、細胞のグルタチオン合成を増加させることができる(上記のフェーズII酵素の誘導を参照)。

細胞周期停止の誘導

無秩序な細胞分裂はヒトの癌の顕著な特徴である(47)。正常細胞では、細胞周期は細胞分裂前における染色体の分離とDNA複製を忠実、且つ確実にするために厳密に調節されている。DNAが損傷すると、細胞周期はDNAの修復もしくは細胞死(アポトーシス)に至る経路の活性化のため一時的に停止することになる。細胞培養実験でDATS、DADS、ajoene、およびS-allylmercaptocysteine​​(SAMC)などの有機硫黄化合物を癌細胞に加えると、細胞周期の停止を誘導することが見出されている(48-50)

アポトーシスの誘発

アポトーシスは、遺伝的に損傷もしくは不要になった細胞の自己破壊のための正常な生理的プロセスである。前癌性および癌性細胞はアポトーシス誘導シグナルに対して抵抗性を持つ(51)。Allicin、ajoene、DAS、DADS、DATSおよびSAMCなどのニンニク由来の有機硫黄化合物は、様々な培養癌細胞株に添加するとアポトーシスを誘導することが見出されている[総説 (48,51)]。ニンニクの水抽出物、S-allylcysteine​​の経口投与は、口腔癌の動物モデルでアポトーシスを促進することが報告されている(52,53)

抗菌活性

ニンニク抽出物は、抗菌剤及び抗真菌特性を有することが見出された(54,55)。Thiosulfinate類、特にAllicinは、ニンニクの抗菌活性において重要な役割を果たすと考えられている(55-57)。DATSやajoeneなどのAllicin由来の化合物もある程度の抗菌活性をin vitroで示すが、その抗菌性はAllicinよりもかなり弱い(1)。これまで、無作為化比較試験では、経口ニンニク調製物がヒトで有意な抗菌活性を示すという確定的な証拠は得られていない(58-60)が、Allicinの豊富なニンニク製剤(生または加熱調理したニンニク)を使用した臨床試験は行われていない。小規模無作為比較試験では、1日2回の1%ajoeneクリームの皮膚への塗布が、足白癬(水虫)治療において、1%テルビナフィン(ラミシール)クリームと同等のの効果があることがわかった(61)

病気の予防

心臓血管疾患

ニンニクとそれによる心血管疾患予防の可能性への関心は、地中海付近に住む人々の心血管疾患による死亡率が低いという観察から始まった(62)。ニンニクは地中海料理において一般的な食材であるが、 数多くの"地中海食"の特徴が、その心臓保護効果を説明するために提案されている。ニンニクの消費と心血管疾患リスクの関連を検討してきた疫学的研究の数は少ないが、心血管疾患の危険因子に対するニンニク補給効果に関する多数の介入試験で検討がされてきている。

血清脂質プロファイル

40以上の無作為化比較試験において、血清コレステロールレベルが正常もしくは高値のヒトの血清脂質プロファイルに対する多様なニンニク製剤の摂取による効果が検討された(63)。これらの試験の多くには方法論的な限界があったものの、いくつかのメタ分析の結果では、ニンニクの摂取により血清総コレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドにおいて若干(6から11パーセント)の減少がプラセボに対して認められた(63-65)。今日における最も網羅的なメタ分析では、摂取開始から3ヶ月後における血清コレステロールレベルのわずかな減少は、6ヶ月後にはもはや統計的に有意な差でないことが明らかになった(63)。最近のいくつかの臨床試験では、プラセボと比較した場合ニンニク製剤の使用は、血清脂質プロファイルにおいて臨床的または統計的に有意に改善される結果になることが明らかにされていない(66-74)。最新の大規模試験では、生ニンニクと高いアリシンの生物学的利用能を有するニンニクサプリメントがそれぞれ高用量で用いられた。しかしどちらの製剤も中程度の高コレステロール血症者において6ヶ月後の血清脂質に有意な効果はなかった(74)。従って、LDLコレステロールが非常に高値のヒトを除いて、ニンニクの摂取は血清脂質に対してほとんど影響を及ぼさないものと強く思われる。

血小板凝集

血小板凝集は、冠動脈または大脳動脈を閉塞する血栓(凝血塊)形成の第一段階の一つであり、それぞれ、心筋梗塞(心臓発作)または虚血性脳梗塞を引き起こす。ほとんどの無作為比較試験によって、ニンニクの投与により、ex vivo (生体外)での血小板凝集が有意に減少することが分かってきた。5件の試験のうち4件において、脱水ニンニクまたはニンニク油浸漬物を投与すると、プラセボ投与に比べて血小板の自然凝集が減少することが分かった(文献(63)にレビューされている)。さらに最近、2件の独立した試験において、熟成ニンニク抽出物の投与は、生理学的な活性化因子に起因する血小板凝集をex vivoで阻害した(11,75)

血圧

多数の比較臨床試験からは、ニンニクの投与が正常あるいは高血圧の人々における収縮期あるいは拡張期の血圧を有意に低下させるという結果は得られていない(63,76)。システマティック・レビュー(63)に記載された23件の無作為化比較試験のうち3件のみにおいて、拡張期血圧の統計的に有意な低下が報告されており(77-79)、1件のみにおいて収縮期血圧の統計的に有意な低下が報告されている(77)。現時点では、ニンニクの投与を高血圧症の予防もしくは治療に用いることを支持する証拠は少ない。

ニンニクとアテローム性動脈硬化

ヒトのアテローム性動脈硬化の進行に及ぼすニンニクの投与効果を評価しようとした二つの研究が報告されている。一つはドイツで行われた研究で、900 mg/dayの脱水ニンニクの投与が頸動脈および大腿動脈におけるアテローム斑(動脈硬化性プラーク)の進行に及ぼす効果を超音波画像診断で評価したものである(80)。4年間の試験において、プラセボを投与した女性のプラークの増加はニンニク投与した女性のプラークよりも有意に大きかった。しかし、ニンニクまたは偽薬を投与した男性の場合有意差はなかった(81)。もう一つの小規模のパイロット研究では、研究者たちは電子ビーム断層撮影法を用いて冠動脈カルシウムを測定することで、HMG-CoAレダクターゼインヒビター(statins)を既に摂取している19名の大人のアテローム性動脈硬化の進行に及ぼす熟成ニンニク抽出物の投与効果を評価した(82)。1年間の試験において、プラセボを投与した場合に比べて熟成ニンニク抽出物を投与 (4 ml/day) した場合に冠動脈カルシウム値の増加が有意に低かった。冠動脈カルシウム値は冠動脈アテローム性動脈硬化の重症度と相関しているけれども、この技術による予測は依然として研究段階である(83)。いずれの研究もニンニクサプリメントを市販している企業により資金援助を受けて実施された。

要約:心臓血管疾患

要約すると、無作為化比較試験の結果は、3か月のニンニクの投与により血小板凝集が阻害され、血清の脂質プロファイルが穏やかながら改善されることを示唆している。ニンニクの投与によってアテローム性動脈硬化を弱めたり、心筋梗塞や脳卒中といった心臓血管の症状を防止したりできるかどうかは依然不明である。

胃癌

胃癌による死亡率の低い中国のある地域では、男性の82%および女性の74%が1週間に3度以上ニンニクを摂取していることが報告されている。一方、中国でも胃癌による死亡率の高い地域では、1週間に3度以上ニンニクを摂取している男性および女性はわずか1%に過ぎなかった(84)。ヨーロッパとアジアで行われた4つの症例対照研究の内3つにおいて、胃癌と診断された人々の過去におけるニンニクの消費が、癌でない対照群に比べて有意に低かったことが示された(85-87)。症例対照研究の結果を統合評価したメタ解析の結果、ニンニクの摂取量が最高の人々の胃癌になるリスクは、ニンニク摂取量の低い人々よりも約50%低いことが示された(88)。一方、オランダで行われた前向きコホート研究の結果からは、ニンニクサプリメントの利用と胃癌になるリスクとの間に相関性は見られなかった(89)。しかし、ある研究によれば、ヨーロッパで市販されている様々なニンニクサプリメントの硫黄化合物の含量は12倍以上異なっており、このことは注目すべきである(90)。さらに最近になって中国で行われたランダム化二重盲検プラセボ対照介入試験によると、熟成ニンニク抽出物と蒸気蒸留ニンニク油を7.3年間投与しても、胃の前癌病変の罹患率や胃癌の発生率を減少させなかった(60)。おそらくサプリメントとして消費される場合のニンニク化合物の量は、食品として消費される場合の量よりも低い。そのため、ニンニクの抗癌作用を見出すには、日常的にニンニク食品を消費することが必要かもしれない。

Helicobacter pylori感染と胃癌:細菌H. pyloriのいくつかの株の感染が、胃癌になるリスクを顕著に増加させる。実験室内の研究によって、ニンニク製剤および有機硫黄化合物がH. pyloriの増殖を阻害することが示されている。しかし、ニンニクあるいはニンニクサプリメントの多量摂取によりヒトにおけるH. pylori感染を防止あるいは除去する可能性についてはあまり証拠がない(91,92)。中国あるいはトルコにおける研究で、ニンニクの多量摂取量とH. pylori感染率の有意な低下には相関が認められなかった(93,94)。さらに、ニンニクの鱗片(95)、熟成ニンニク抽出物(59)、水蒸気蒸留ニンニク油(59,96)、ニンニク油漬け(97)、またはニンニク粉(98)を用いた臨床試験の結果からも、ニンニクの投与がヒトにおけるH. pyloriの感染を除去する効果は認められていない。

結腸直腸癌

4つの症例対照研究の内3つにおいて、結腸直腸癌と診断された人々のニンニクの摂取量が、癌でない対照群に比べて有意に低かったことが示された(99-101)。一方、3つの前向きコホート研究の結果からは、ニンニクの消費と結腸直腸癌になるリスクとの間に相関性は認められなかった(102-104)。しかし、これらのコホートにおけるニンニクの消費は概して低く、1つの研究においてはニンニクサプリメントを用いて評価したものであった(102)。これらの症例対照研究ならびに前向きコホート研究の結果を用いたメタ解析の結果、ニンニクの摂取量が最も高い人々の結腸直腸癌になるリスクは、ニンニク摂取量の最も低い人々よりも約30%低いことが示された(88)。同様に、イタリアおよびスイスで行われた症例対照研究のデータを解析したところ、ニンニクの摂取量が最も高い人々のリスクは、摂取量が最も低い人々よりも約26%低いことが示された(105)。結腸直腸腺腫(ポリープ)は前癌病変である。大人に対してS状結腸鏡検査を行った1つの症例対照研究によると、結腸直腸腺腫の人々は、結腸直腸腺腫がない人々に比べて有意にニンニクの摂取量が少ないことがわかった(106)。37名の結腸直腸腺腫の患者における小規模の予備的介入試験において、熟成ニンニク抽出物の12か月間の投与が腺腫のサイズや再発に影響するか否かが調べられた。高用量の投与患者(2.4 ml/day)は少量を投与した患者(0.16 ml/day)に比べて、腺腫の数およびサイズ共に有意に減少した(107,108)。ニンニクまたはニンニク抽出物が実質的に腺腫の再発を減少させるかどうかを決定するには、より大規模なランダム化比較試験が必要である。

要約:癌

ヒトを母集団とした疫学研究の結果は、ニンニクおよび他のAllium属の野菜の高摂取によって胃癌および結腸直腸癌を防止する助けとなりうることを示唆しているが、ニンニクの高摂取がヒトの各種の癌のリスクを低減できる証拠は限定的で一貫性が得られていない(88,109)。ニンニクおよび有機硫黄化合物は、動物モデルにおいて化学的に誘導された口腔癌、食道癌、胃癌、大腸癌、子宮癌、乳癌、前立腺癌(110)、皮膚癌(51)の進行を阻止することが示されてきたが、ニンニク由来の有機硫黄化合物がヒトの癌の進行を防いだり遅らせたりするかどうかは分からない。

供給源

食品による供給

ニンニク、タマネギを含むAllium属の野菜は、ヒトの食事における有機硫黄化合物の最も豊富な供給源である(109)。今日まで、有機硫黄化合物の健康に及ぼす効果に関する主な科学的研究は、ニンニク由来の化合物に焦点が当てられてきた。生のニンニクの鱗片には2-6 mg/gのγ-glutamyl-S-allylcysteine (新鮮重量の0.2-0.6%)および6-14 mg/gのアリイン (新鮮重量の0.6-14%)が含まれる。ニンニクの鱗片を破砕すると新鮮重量 1 g当たり2,500-4,500 mcg (= μg)のアリシンが得られる。新鮮なニンニクの鱗片1片の重さは2-4 gである(1)

調理の効果

酵素アリイナーゼは加熱により失活させることができる。ある研究では、皮を剥かず破砕していないニンニクを電子レンジで加熱調理することで完全にアリイナーゼの活性が消失した(111)。あるin vitroの研究によると、オーブンで長時間(6 分間あるいはそれ以上)加熱あるいは煮ることで、破砕していないあるいは破砕したニンニクの血小板凝集に対する阻害効果が抑制されが、破砕したニンニクは破砕していないニンニクに比べて高い抗凝集活性を維持していた(112)。生ニンニクをラットに投与したところ、化学発癌物質によって誘導されたDNA損傷の量が有意に低減したが、破砕していないニンニクの鱗片を投与に先立ち電子レンジで60秒間、もしくは対流式オーブンで45 分間加熱したところ、ニンニクによるその保護作用が失われた(113)。ニンニクのDNA損傷に対する防御作用は、電子レンジでの60秒間の加熱の前に破砕し10 分間静置した場合、あるいは対流式オーブンの加熱の前に、ニンニクの鱗片の上部を切除し10 分間静置した場合には部分的に残存した。アリイナーゼが触媒する反応に由来する有機硫黄化合物がニンニクの生物学的効果に何らかの役割を果たしていると考えられるので、何人かの科学者達は、破砕あるいは刻んだニンニクを加熱調理する前に最低10 分間「静置」することを推奨している(111)

サプリメント

いくつかの異なるタイプのニンニク製品が市販されており、製造工程によってそれぞれタイプが異なる組成の有機硫黄化合物が含まれる (下を参照)。全てのニンニク製品が規格化されているわけではなく、規格化されているブランドにおいても、それらが含んでいる有機硫黄化合物の量と生物学的利用能に関しては変動する可能性がある(1)

粉末(脱水)ニンニク

粉末あるいは脱水ニンニクは、通常、スライスされ低温で乾燥させることでアリイナーゼの失活を防止したニンニクの鱗片から作られている(114)。この乾燥ニンニクは微粉砕され、しばしば錠剤にもされている。合衆国薬局方(USP)の規格に適合するために、粉末ニンニクサプリメントは、0.1%以上のγ-glutamyl-S-allylcysteineおよび0.3%以上のアリイン(いずれも乾燥重量)を含まなければならない(115)。粉末ニンニクサプリメントは実際にはアリシンを含んでいないが、製造業者はそのサプリメントの「アリシンポテンシャル」あるいは「アリシン産生量」をラベルに表示してもよい。これらの値はサプリメントから得られるアリシンの最大値を示している(116)。これは粉末ニンニクを水に溶解させ室温で30 分後のアリシン含量を測定することで決定される(115)。アリイナーゼは胃の酸性pHにより不活性化されるので、ほとんどの粉末ニンニクの錠剤は腸溶性錠剤となっており、腸の中性pHに到達する前に溶解するのを防いでいる。薬剤の遊離を評価するUSP法を用いて、胃および腸を模した条件下で腸溶性錠剤からの“アリシンの遊離”を測定するのがより適切であると議論されている(115)。この方法によるアリシンの遊離は真の生物学的利用能と類似することが示されている(116)。ほとんどの錠剤ブランドにおいて、これらの条件ではわずかのアリシンしか産生されないことが分かっている。これは主に低いアリイナーゼ活性と長期の粉末化時間によるものである(116,117)。多くの製造業者は彼らの粉末ニンニクサプリメントの「アリシンポテンシャル」についての情報を提供しているが、「アリシンの遊離」についての情報を提供している製造業者は少ない。いくつもの対照臨床試験によって、粉末あるいは脱水ニンニクサプリメントが心血管リスク因子に及ぼす効果が調べられている(上述の心血管疾患を参照)。最も一般的に使用される投与量は600-900 mg/dayの間であり、これに含まれるアリシンの潜在量は3,600-5,400 mcg/day (= μg/day)である(63)

ニンニク抽出液(熟成ニンニク抽出物TM)

ニンニクの鱗片をエタノールの水溶液中で最大20か月間インキュベートすると、アリシンは主に硫化アリル化合物に変換され、これらは蒸発して消失するか他の化合物に変換される(114)。こうして得られた抽出物には主にSAC、SAMCなどの水溶性有機硫黄化合物が含まれる(118)。熟成ニンニク抽出物を含むニンニク抽出液はそのS-allylcysteine含量で規格化されている。対照臨床試験において、熟成ニンニク抽出物を2.4-7.2 g/day投与することで、ex vivo (生体外)での血小板凝集が短期的に減少することが示され(11)、血清コレステロールのレベルを最長12週間、減少することも示された(119)

水蒸気蒸留ニンニク油

粉砕ニンニク鱗片を水蒸気蒸留すると、DATS、DADSそしてDASを含む硫化アリル化合物を主成分とする製品が得られる(114)。これらの脂溶性の水蒸気蒸留製品は通常植物油に溶解されている。

ニンニク油漬け

粉砕ニンニク鱗片を油に漬け込み室温でインキュベートすると、DADSおよびDATS(1)などの硫化アリル化合物に加えて、アリシンからビニルジチイン類(vinyldithiins)およびアホエン(ajoene)が生成される。エーテル抽出を行うとニンニク油漬けと同様の組成の成分が得られるが、より高濃度である(76)

表1 市販のニンニク製品中の主要な有機硫黄化合物
製品 主要な有機硫黄化合物 アリシン由来化合物を産生するか?
生ニンニク鱗片

Cysteine sulfoxides (Alliin)[システインスルホキシド類(アリイン)]

Gamma-glutamylcysteines[γ-グルタミルシステイン類]

生ニンニクを切り刻んだり、破砕したり、噛んだりした際に産生する。
粉末ニンニク(錠剤)

Cysteine sulfoxides (Alliin)[システインスルホキシド類(アリイン)]

Gamma-glutamylcysteines[γ-グルタミルシステイン類]

市販製品によって大きく変動する。USPアリシン遊離テストをパスした腸溶性錠剤の産生量が最も多いようである。
蒸気蒸留ニンニク油(カプセル)

Diallyl disulfide [二硫化アリル]

Diallyl trisulfide

Allyl methyl trisulfide

産生する。
ニンニク油漬け(カプセル)

Vinyldithiins [ビニルジチイン類]

Ajoene [アホエン]

Diallyl trisulfide

産生する。
熟成ニンニク抽出物TM(錠剤またはカプセル)

S-Allylcysteine

S-Allylmercaptocysteine

S-1-Propenylcysteine

わずかに産生する。

安全性

悪影響

ニンニクおよびニンニクサプリメントを摂取した場合の最も一般的な悪影響は、息と体の悪臭である(63,120)。また、胸やけ、腹痛、吐き気、嘔吐、腹部膨満、下痢などの胃腸の症状も報告されている(121)。ニンニクの経口投与による最も深刻な悪影響は、出血が止まらなくなることである。ニンニクの投与に伴う、手術後あるいは突然の出血の例がいくつか医学書に報告されている(122-125)。仕事でニンニクの粉や粉末に曝される人々のなかで、喘息患者を含む一部の人々においてアレルギー反応を引き起こす例がある(126)。肌へのニンニクの暴露により接触性皮膚炎を引き起こす例がいくつか報告されている(120,127)。6時間以上のニンニクの局所暴露により、水膨れや炎症を含むさらに深刻な皮膚の病変もおこることが報告されている。

妊娠と授乳

食事によりニンニクを摂取した際の妊娠に及ぼす悪影響の結果については報告されていない。妊娠第3期のイランの女性が脱水ニンニク錠剤(800 mg/day)を2か月間服用したが妊娠に悪影響は見られなかった(128)。けれども、妊娠におけるニンニクサプリメントの安全性は確立してはいない。ニンニクの摂取により、母乳の臭いおよびおそらくフレーバーに変化が起こる証拠がいくつかある。1例の対照交差試験では、1.5 gのニンニク抽出物を経口摂取した授乳女性の母乳の臭いが強く感じられることが示された(129)。母親がニンニク抽出物を摂取した後では、プラセボを摂取した場合に比べて乳児の授乳に要する時間が長くなったが、母乳の消費量と授乳の回数に有意差はなかった。また、妊娠または授乳期間におけるニンニクの局所的使用が安全かどうかは分かっていない。

薬物相互作用

抗凝血薬

ニンニクはワルファリンwarfarin (クマディンCoumadin)の抗凝血作用を増加させる可能性がある。ワルファリン投与量や他の習慣を変えないで、ニンニク錠剤またはニンニク油の摂取を開始した患者においてプロトロンビン時間(INR)が延長されたという報告が2例ある(130)。しかし、最近の研究によると、ワルファリン治療を受けている厳密に監視された患者では、出血の危険性はニンニク抽出液(熟成ニンニク抽出物)では増加しなかった(131)。ニンニクサプリメントは血小板の凝集を阻害することが分かっているため(63)、多量の魚油やビタミンEなど血小板凝集を阻害する他の薬剤やサプリメントと一緒にニンニクサプリメントを摂取すると、何らかの付加的影響が生じる可能性が考えられる。ニンニクサプリメントが抗凝血治療を行っている人々に安全かどうかを決定するためにさらなる研究が必要である。

HIVプロテアーゼ阻害剤

健常ボランティアにニンニクのカプセル型錠剤(カプレット)を1日2回(アリシン産生量:7,200 mcg/day(= μg/day))3週間投与した結果、プロテアーゼ阻害剤サキナビルsaquinavir (Fortovase)の生物学的利用能が50%減少した(133)。サキナビルはCYP3A4 (肝チトクロームP450 3A4)により代謝されるが、2週間のニンニク抽出物の摂取により健常ボランティアのCYP3A4活性は有意に変化しなかった(134)。ニンニク抽出物の投与(10 mg/day)を4日間続けても、プロテアーゼ阻害剤、リトナビルritonavir (Norvir)の一回投与における薬物動態を有意に変化させなかった。しかし、よく知られたニンニクサプリメントとリトナビルの間の定常状態での相互作用を明らかにするためにさらなる研究が必要である(135)


Authors and Reviewers

Originally written in 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in July 2008 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in July 2008 by:
Larry D. Lawson, Ph.D.
Research Director, Silliker, Inc.
Orem, Utah

Copyright 2005-2020  Linus Pauling Institute 


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全粒穀物

English

要旨

  • 穀物はイネ科に属する特定の草の食用種子であり、小麦、米、トウモロコシ、大麦、えん麦、ライ麦、ライ小麦、キビ、ブルグル、およびモロコシがこれに含まれる。キヌア(キノア)、アマランサス、およびソバは、本来の穀物と栄養的に似た擬似穀物である。(詳細はこちら)
  • 全粒穀物は、そのままの穀物の種や、割ったり、潰したり、細かくした穀物の種である。その中には、そのままの穀粒に入っているのと同じ相対的割合で穀粒のすべての成分、つまり糠、胚乳、および胚芽が含まれている。(詳細はこちら)
  • 精白(製粉)過程で失われる糠と胚芽は、ミネラル、ビタミン、植物性化学物質、および食物性繊維が豊富であり、全粒穀物の摂取に伴う健康効果に重要な役割を果たす。(詳細はこちら)
  • 全粒穀物食品は何からできているか、ということに関して意見の一致はない。全粒穀物に関するFDAの健康強調表示に見合う製品は、重量で少なくとも51%の全粒穀物原材料を含んでいる。(詳細はこちら)
  • 観察研究では、全粒穀物の豊富な食事は精白した穀物の多い食事よりも、2型糖尿病や心臓血管疾患のリスクが低いという関連が認められた。(詳細はこちら)
  • 全粒穀物のがんに対する防護効果は心臓血管疾患や2型糖尿病ほどよくわかっていないが、いくつかの前向きコホート研究では、全粒穀物の摂取が食道がんや結直腸がんのリスク減少と関連があった。(詳細はこちら)
  • 大規模前向きコホート研究で、全粒穀物の摂取は全死因および心臓血管疾患、がん、2型糖尿病、呼吸器疾患、および感染症を含むいくつかの病状による死因と逆相関があった。(詳細はこちら)
  • 全粒穀物と食物繊維の豊富な食事は健康な個人の便秘を防ぎ、結腸の壁に曩(憩室)ができることを防ぐのに役立っている可能性がある。最近の前向きコホート研究で、食物性繊維、特に穀物や果物の穀物繊維の高摂取が憩室性疾患の有意なリスク低下と関連があった。(詳細はこちら)
  • 2015-2020年版の米国人のための食事ガイドライン(指針)は、毎日全粒穀物製品を最低でも3サービング分(約90g)摂取することを勧めている。(詳細はこちら)

序説

穀物とは、イネ科(禾本科などとも呼ばれる)に属する植物の種である。食用の穀物の例として、小麦、米、トウモロコシ、大麦、えん麦、ライ麦、ライ小麦(小麦とライ麦の交配種)、キビ、ブルグル、およびモロコシなどがある(1)。イネ科ではないが、全粒穀物性の原材料にはキヌア、アマランサス、およびソバのような擬似穀物も含まれる。全粒穀物は外層に糠があり、炭水化物の豊富な胚乳と呼ばれる中間層と、内側の胚芽の層がある(図1参照)。全粒穀物食品は、穀粒をそのまま、あるいは割ったり潰したり粉状にしたりして種全体を含み、そのままの穀粒と同じ割合で糠、胚乳、胚芽が保持されている(1)。全粒穀物はビタミン、ミネラル、食物繊維、およびリグナンや植物ステロールなどの植物性化学物質を含む潜在的に有益な化合物が豊富である(2)。これらの化合物のほとんどは穀物の糠や胚芽に存在し、ともに精白(製粉)過程で失われて、でんぷん質の胚乳部分だけが残る(1)。精白した穀物の多い食事に比べて、全粒穀物の豊富な食事はいくつかの慢性疾患のリスク減少と関連がある。全粒穀物の健康効果は、それに含まれる個々の栄養素や植物性化学物質の有益性によって全部説明できるわけではない。全粒穀物は健康を増進し疾病を予防する、エネルギーと微量栄養素、および植物性化学物質の独特な集合体である(3)

Figure 1. Anatomy of a Whole Grain, including bran, endosperm, and germ.

疾病予防

全粒穀物食品が何からできているかを定義する世界的に認められた定義がないため、全粒穀物の摂取が健康や疾患の結果を表すマーカーに与える影響を調べた研究を比較することは難しい。米国食品医薬品局(FDA)は、重量で51%以上の全粒穀物原材料を含む食品、または1回分の量である1オンス(約30g)につき8g以上の全粒穀物を含む食品に対して、全粒穀物の健康強調表示を認めた(4)。国際的な多領域にわたる専門家集団は、1オンスあたり8g以上の全粒穀物含有量のある食品を「全粒穀物」と表示するように最近提唱した(5)。しかしながら、現在までのところ全粒穀物食品を摂取することの健康効果を調べたほとんどの疫学的研究は、重量で25%以上の全粒穀物を含み、且つ糠を添加した食品を対象としている(6)

2型糖尿病

385,868人の参加者による8つの大規模前向きコホート研究の最近のメタ解析で、総穀物および全粒穀物の高摂取は、低摂取に比べて2型糖尿病発症リスクの有意の低減と関連があることがわかった(7)。一方で、258,078人の被験者による6つの前向き研究のメタ解析では、精白した穀物の摂取と糖尿病との間には何の関係もなかった(7)。特に、毎日3サービング数の全粒穀物食品を摂ることは、糖尿病リスクの32%の低下と関連があった(下記の「全粒穀物の1サービングの例」の項参照)。さらなる解析で、全粒穀物を単独の食品(たとえば玄米や小麦ふすまなど)として、あるいは食品の原材料(たとえば全粒穀物のパンや全粒穀物のシリアルなど)として高摂取すると、低摂取の場合に比べて糖尿病リスクが大きく減ることがわかったが、白米や小麦胚乳などの精白した穀物ではそうではなかった(7)。また、米国での医療従事者追跡調査(HPFS)と2つの看護師健康調査(NHS I, NHS II)という3つの大規模前向きコホート研究の統合解析で、白米の摂取が最も多い上位5分の1(週に5サービング数以上)の参加者は、最も少ない下位5分の1(月に1サービング未満)の者に比べて2型糖尿病リスクが17%高く、玄米の摂取では週に2サービング数以上の者は月に1サービング未満の者に比べて11%リスクが低かった(8)。興味深いことに、50g/日(2/3サービング/日)の玄米またはその他の全粒穀物を同量の白米に置き換えると、糖尿病リスクの16%以上の低下が予想された(8)

全粒穀物とブドウ糖制御

全粒穀物は、食後血糖を改善することで2型糖尿病リスクを減らすと仮定されてきた。食事の直後は血糖と脂質濃度が上昇し、膵臓からのインスリンの分泌が組織でのブドウ糖および脂質の貯蔵を促進する。食後の高血糖や高脂質が長引くことは、酸化ストレス、炎症、インスリン耐性、および内皮機能障害と関連し、そのすべてが2型糖尿病のような慢性疾患の発症に寄与する(9)。糠や胚芽を除去してしまう精白プロセスは、炭水化物の豊富な胚乳の消化を促進する。そのように精白した穀物由来の炭水化物は、全粒穀物に比べて血糖をより高く、またより速く上昇させ、インスリン需要を高める(10)。しかしながら、精白した穀物由来の食品に比べて、全粒穀物製品は血糖を上昇させる能力、つまり血糖指数(GI)が必ずしも低いわけではない(11)。GIの概念は、消化、吸収、および代謝されやすい炭水化物を含む食品はGIが高く(GI値が70以上)、食後の血糖反応が低下するゆっくり消化される炭水化物を含む食品はGIが低い(GI値が55以下)という考えに基づく(「血糖指数および血糖負荷」の項の記事参照)(12)。全粒穀物を含もうと含むまいと、パン、シリアル、米、および菓子製品はGIが高いものも低いものもある(11)ので、全粒穀物の含有量よりは食品のタイプが食後の血糖濃度に影響することが示唆される。

いくつかの観察研究では、全粒穀物の摂取が多いと、健康な個人ではインスリン抵抗が低くなり(13)、インスリン感受性が高くなる(14)という関連があった。11人の体重過多または肥満の成人による対照交差試験で、全粒穀物の豊富な食事を6週間摂取したら、精白した穀物の多い食事よりもインスリン抵抗に関するいくつかの臨床測定値が下がった(15)。しかしながら、メタボリック症候群の61人の成人による最近の無作為化対照試験で、いくつかの全粒穀物シリアル製品の食事を12週間しても、精白した穀物の食事に比べて、空腹時の血漿中のブドウ糖、インスリン、脂質の濃度、またはインスリン抵抗には何の影響もなかった。それでも、食後の血漿インスリンおよびトリグリセリド(中性脂肪)は、全粒穀物中心の食事では大きく下がったが、食後血糖値はそうではなかった(16)。食後のインスリン応答が下がったのは、組織のインスリン感受性が上がったことと関連しているのかもしれない(3)。20人の健康なボランティアによる別の介入試験では、標準的な朝食に全粒大麦パンを3日間摂取したら、精白した小麦のパンの同じ食事に比べて食後のインスリンの最高値が下がった。全粒大麦パンの摂取は、消化管に関わるホルモン(たとえばペプチドYYやグルカゴン様ペプチド)の血中濃度の上昇や、消化管での発酵活性の活発化とも関連があった。このことから、消化におけるホルモン制御の改善と、結腸における難消化性デンプン(難消化性食物繊維)の発酵の改善(17)が示唆され、おそらくそれが満腹感を起こさせ(18)、インスリン感受性を増大させた(19)のであろう。

全粒穀物の摂取は、食後の高血糖を和らげるというよりも、むしろインスリン感受性を良くしているのかもしれない。しかしながら、全粒穀物の摂取がどのように2型糖尿病の予防に役立つのかをより良く知るためには、よく考えられた、大規模な無作為化対照試験が必要である。

心(臓)血管疾患

1998-2010年に出版された10の大規模前向きコホート研究のメタ解析で、全粒穀物の摂取が最も多い(毎日、約3サービング)の場合は、全粒穀物の摂取が最低の場合に比べて、いくつかの心血管疾患(CVD)リスク要因に対して補正をした後での冠動脈性心疾患(CHD)、虚血性心疾患、心不全、および虚血性脳卒中を含むCVDリスクの21%の低下と関連があることがわかった(20)。さらに、エビデンスは今のところ限られているものの、全粒穀物の摂取は心血管疾患のリスク要因である高血圧のリスク低下と関連がある可能性がある(21,22)

精白した穀物に比べて、全粒穀物は心血管疾患のリスク低下と関連する栄養素が豊富である。42,850人の男性による米国の医療従事者追跡調査(HPFS)で、全粒穀物の摂取が最も多い上位5分の1の者(49.6g/日)は、最少の下位5分の1の者(3.3g/日)に比べて、年齢、性別、およびCHDリスク要因について補正した後のCHDリスクの16%の低下と関連があった(23)。食物繊維、葉酸塩、マグネシウム、マンガン、ビタミンB6およびビタミンEのような全粒穀物に含まれる栄養素に対してさらに補正すると、統計的に意味が無いくらいの関連しかなかった。このことは、微量元素と食物繊維の含有量が全粒穀物摂取による心血管系への良効果を説明できることを示唆している。全粒穀物の高摂取および精白した穀物の低摂取に伴う心血管保護効果には、血中脂質プロファイルの向上や無症状の炎症を示すマーカー値の減少も含まれる。

全粒穀物と心血管代謝のマーカー

21の無作為化対照試験のメタ解析で、全粒穀物を4-16週間摂取するようにしたら、個人の空腹時ブドウ糖、インスリン、総コレステロールおよびLDLコレステロールの血中濃度が改善され、拡張期血圧(最低血圧)および収縮期血圧(最大高血圧)の低下が示された(20)。これと同様に、1988-2015年に出版された23の無作為化対照試験の最近更新されたメタ解析では、全粒穀物(28g/日-213g/日を2-16週間)、特に全粒えん麦入りのシリアルやその他の製品を2週間ほど摂取すると、精白した穀物の対照群の食事に比べて、中性脂肪、総コレステロールおよびLDLコレステロールの血中濃度が有意に低下したことが示された(24)。全粒穀物ミックスの製品(パン、ミューズリー、そのまま食べられるシリアル、パスタ、米、チップス、マフィン、クッキー)の介入試験でも、血中HDLコレステロールの濃度が改善した(24)。さらに、小麦の食物繊維が血清コレステロール濃度を下げるとは示されなかったが、多くの臨床研究で、えん麦の食物繊維や大麦の水溶性食物繊維の摂取を増やすと、総コレステロールおよびLDLコレステロール濃度が控えめに減少することが示された(25-27)。そのような発見に照らし合わせて、米国食品医薬品局(FDA)は全粒穀物とCHDリスク低減に関して、えん麦(オートブラン、オートミール、全粒えん麦粉)または全粒大麦の水溶性食物繊維であるβグルカンを少なくとも3g/日摂取できる低飽和脂肪および低コレステロールの食事に健康強調表示を認めた(28)。全粒穀物は、コレステロールの腸での吸収を妨げることで血清コレステロールを下げる化合物である植物性ステロール類の供給源でもある(2)

全粒穀物と炎症マーカー

観察研究からのエビデンスで、全粒穀物の摂取と心血管疾患および代謝疾患を特徴づける軽度の慢性炎症との逆相関が示唆された(29)。しかしながら、介入試験の結果はまちまちである。全粒穀物をあまり摂取しない健康な消費者による最近の交差試験で、全粒穀物ミックスの摂取を6週間増加させた場合(平均で168g/日)の効果と、全粒穀物を16g/日未満摂取する場合とで比較を行った。全粒穀物の摂取を増加させても、血液中の免疫細胞(白血球、リンパ球、ナチュラルキラー細胞)の絶対数、これらの細胞の生体外での食作用活性、または血液中の炎症のマーカー(IL-10、TNF-α、C反応性タンパク質(CRP))などに何の効果もなかった(30)。健康な正常体重、体重過多、および肥満の被験者を対象に以前に行われた無作為化対照試験も、全粒穀物の摂取が炎症マーカーにもたらす効果を示すことはできなかった(31-35)。80人の体重過多または肥満の被験者による8週間の食事介入試験で、彼らの習慣的な食事に含まれていた精白穀物製品を全粒小麦製品に代えたら、精白小麦の摂取に比べて、炎症誘発性サイトカインTNF-αの大幅な減少、抗炎症性IL-10の一時的増加、およびCRPの無変化という結果になった(36)。別の無作為化交差介入試験では、体重過多/肥満の子供(8-15歳)に全粒穀物製品のリストを渡して、6週間の間、毎日穀物の半分を全粒穀物食品で摂取するようにする(全粒穀物群)か、これらの食品摂取をまったくしない(対照群)ように頼んだ。毎日平均98gの全粒穀物製品摂取(対照群は11g/日)で、CRP、sICAM-1(水溶性細胞間接着分子1)、急性期タンパク質SAA(血清アミロイドA)、およびレプチンの血清濃度が下がった(37)。低カロリー食をしているメタボリック症候群の肥満の成人に全粒穀物摂取を毎日約5サービング分増加させると(1サービング未満の場合に比べて)、CRPの血中濃度が下がったが、IL-10とTNF-αの濃度には何の影響もなかった(38)。研究によって結果が一貫しないのは、参加者の健康状態、介入期間、および/または選択された全粒穀物のタイプによるものであるかもしれない。特に、血糖指標(GI)の低い食品が心血管代謝および炎症のマーカー値を下げることができる(39)としたら、GIの高い全粒穀物で精白穀物の製品を代替することは、心臓疾患リスクに関して何の有益性も示さないかもしれない。

がん

様々なタイプのがんに対する全粒穀物の防護効果は、2型糖尿病や心血管疾患に対する効果に比べて確立されていないが、多くの症例対照研究で全粒穀物の摂取とがんリスクとの逆相関が見られている(40-42)。20種類の異なるがんを調べた40例の症例対照研究の初期のメタ解析で、全粒穀物の摂取が多い者は少ない者に比べて、がん全体のリスクが34%低いことがわかった(40)。全粒穀物の高摂取は、口腔、咽喉、食道、胃、結腸、および直腸のがんを含む消化管がんのリスク低減と最も一貫した関連が認められた。61,000人以上のスウェーデン人女性を15年間追跡した前向きコホート研究で、毎日4.5サービング以上の全粒穀物を摂取していた者は、毎日1.5サービング以下しか摂取しなかった者に比べて結腸がんのリスクが35%低いことがわかった(43)。米国国立衛生研究所(NIH)による291,988人の男性と197,623人の女性を対象とした全米退職者協会(AARP)の食事と健康に関する大規模な前向き研究で、上記のスウェーデンのコホート研究よりもずっと少ない平均全粒穀物摂取でも、結直腸がん、特に直腸がんのリスクとの逆相関が認められた(44)。特に、全粒穀物摂取が最上位の5分の1の者(2.6サービング/日)は、最下位の5分の1の者(0.4サービング/日)に比べて、直腸がん発症リスクの36%の低下と関連が認められた(44)。多機関が参加した欧州におけるがんと栄養に関する前向き研究(EPIC)の参加者を含むコホート内症例対照研究で、全粒小麦および全粒ライ麦の摂取の代用マーカーである血漿アルキルレゾルシノール濃度が高い上位4分の1の者は、それが低い下位4分の1の者に比べて、遠位結腸がん発症の52%の低下と関連することがわかった。直腸がん、結腸がん、および近位結腸がんの発症、または結直腸がん全体の発症との相関は報告されなかった(45)。腸がんに対して全粒穀物が防護的であるということを、すべてのコホート研究が示唆しているわけではない(46、47)。しかしながら、6つのコホート研究の結果に基づく用量反応解析で、毎日3サービング分(90g)の全粒穀物の摂取増加による17%の結直腸がんリスクの低下がわかった(48)。注目すべきは、EPIC研究の一部であり110,000人超の参加者がいるスカンジナビアでの3つのコホート研究を最近解析したところ、全粒穀物総摂取と食道がんリスクとの逆相関が示されたことだ。全粒小麦摂取が10g増えるごとに、食道がんリスクの50%低下と関連することがわかった。そのような関連は、全粒ライ麦や全粒えん麦では見られなかった(49)

精白穀物製品と対照的に、全粒穀物は、がん、特に消化管のがんに対して防護的な可能性のある多くの化合物が豊富である(50)。全粒穀物は食物繊維の主な摂取源であり、食物繊維の摂取が多いと結腸の便通を速くして、潜在的に発がん性のある化合物が結腸の内面に並ぶ細胞と接触する時間を減らすと考えられている(51)。食物性の繊維は、食物繊維が結腸の微生物叢によって発酵する時に発生する短鎖脂肪酸を介して化学保護的効果も働かせる可能性がある(52)。全粒穀物は、フェノール酸、リグナン、フィトエストロゲン(植物エストロゲン)、フラボノイド、およびビタミンEなどの化合物を含み、それががんの発症を促進するシグナル伝達経路を変更したり、消化管で潜在的に有害な遊離金属イオンと結合したりするのかもしれない(53、54)

死亡率

最近の大規模前向きコホート研究で、全粒穀物の摂取と全死因および死因ごとの死亡リスクとの関係が調べられた。367,442人の年配の成人を対象にしたNIHによるAARPの食事と健康に関する研究で、全粒穀物摂取が多い(約36g/日相当)と、少ない(約3.9g/日相当)場合に比べて、全死因の死亡リスクが17%低いという関連があった(55)。全粒穀物の高摂取は、心血管疾患(17%減)、がん(15%減)、2型糖尿病(48%減)、呼吸器疾患(11%減)、および感染症(23%減)による死亡リスクの低下とかなり関連があった。これらの関連は、穀類の食物繊維摂取について補正した後では大きく減っていたため、死亡に対する全粒穀物の防護効果において、食物繊維が主要な役割を果たしていることを示唆している(55)。74,341人の女性を対象にした看護師健康調査(NHS)と43,744人の男性を対象にした医療従事者追跡調査(HPFS)という米国の2つの前向きコホート研究の最近の解析で、全粒穀物摂取が最多の上位5分の1の者は、最少の下位5分の1の者より全死因の死亡リスクが9%低いと報告された(56)。全粒穀物の高摂取は心血管疾患に関する死亡リスクが15%低いという関連もあったが、がん関連の死亡との相関は見つからなかった。さらに、全粒穀物摂取と死亡率との関連は、110,000人超の参加者によるスカンジナビアHELGAコホート研究でも調べられた(57)。このコホート研究で、全粒穀物製品の摂取を倍増すること、または特定の全粒小麦、全粒ライ麦、または全粒えん麦の製品の摂取を倍増することが、全死因および死因別死亡リスクの減少と関連があった。

米国および北欧でのコホート研究のこれらの結果は、早期の死亡の予防に全粒穀物摂取が果たす役割を一貫して示唆している。

腸の健康

全粒穀物および食物繊維の豊富な食事は、便を軟化してかさを増やしたり、結腸での通過を早めたりして、便秘の症状を予防または改善したりする可能性がある(58,59)。そのような食事は、結腸での小さな曩(憩室)の形成が特徴的な憩室症という症状のリスク低下とも関連がある。憩室症のあるほとんどの人は何の症状もないが、約10-25%が憩室炎という痛みや炎症になる可能性がある(58)。先進国で小麦粉の製粉が始まる前には憩室炎は実質的になく、食物繊維の少ない食事が憩室性疾患の発症に果たす役割はよく理解されている(60)。もし食物繊維の多い食事が憩室性疾患リスクを減少させる(61,62)なら、食物繊維の摂取源(たとえば穀類、果物、野菜など)が重要なのかもしれない。興味深いことに、穀類からの食物繊維の摂取を5g増やすと、英国で690,075人の女性(平均年齢60歳)を6年間追跡したコホート研究で、憩室性疾患リスクが14%減り、果物と野菜の食物繊維摂取を5g増加させると、憩室性疾患リスクがそれぞれ15%と5%減った(62)。食物繊維の多い食事は、すでにできてしまった憩室を解消するというより、新しくできるのを防ぐために憩室症の患者に推奨されている(58)。憩室症の者は、食物繊維の多い食事をしない場合は特に、憩室に小さな種や殻が詰まって憩室炎になるのを防ぐためにそれらを食べないようにアドバイスされることがある(58)。しかしながら、種やポップコーンを食べることを避けることが憩室症の個人の憩室炎リスクを下げることを示す研究がないことに留意すべきである(60)

体重の管理

前向きコホート研究は一貫して、全粒穀物摂取が肥満度指数(BMI)の低下、および体重増加や肥満のリスク低下と関連があると示唆してきた(6,20)。しかしながら、1988-2012年に出版された無作為化対照試験の最近のメタ解析で、全粒穀物の摂取(18.2g/日-150g/日を2-16週間)は、慢性的な健康上の症状がない2,060人の正常体重または体重過多/肥満の成人の体重(26研究)、体脂肪(7研究)、および腹囲(9研究)に何の大きな影響もないと報告された(63)。メタボリック症候群で体重過多/肥満の60人の個人による、最近の無作為化非盲検対照試験では、最初の6週間に体重維持食を摂り、その後6週間に低カロリー食を摂るという12週間の介入期間の間、全粒穀物の摂取(約6-12サービング/日)と、同量の精白穀物の摂取との比較を行った(64)。全粒穀物の摂取増加は、体重、BMI、体脂肪率、または腹囲に関しては、精白穀物の摂取でも見られた程度の減少以上にそれらを減らすことができなかった。注目すべきは、全粒穀物を摂取した個人は精白穀物を摂取した個人に比べて、空腹時血糖が改善を示したものの、その他の心血管代謝の変数は変化しなかったことである(64)。これらの結果は、精白した穀物に比べて全粒穀物が体脂肪率により良い影響をもたらすことを示すその他のエネルギー制限食事介入試験と対照的である(38,65)。全粒穀物摂取が体重調整に役立つか否かを明らかにするための、さらなる研究が必要である。

摂取推奨量

毎日3サービング分に近い全粒穀物の摂取は、全粒穀物摂取が比較的低い集団での慢性疾患リスクのかなりの低減に関連していた。米国保健福祉省および米国農務省が共同で発行している2015-2020年版の米国人のための食事ガイドラインでは、摂取する全穀物の少なくとも半分が全粒穀物であること、および精白穀物を全粒穀物に置き換えて全粒穀物の摂取を増やすことを推奨している(66)。2015-2020年版の米国人のための食事ガイドラインでの全粒穀物のサービング(分量)の計測単位は、オンス当量(oz-eq)である。全粒穀物の1サービング(分量)は、(1)すぐに食べられる100%全粒穀物の食品1オンス(約30g),(2)部分的に全粒穀物が入っている製品2オンス、または(3)16gの全粒穀物原材料を含む食品の量に相当する(67)。表1は、全粒穀物摂取に関する2015-2020年版の米国人のための食事ガイドラインのまとめである。

表1 全粒穀物摂取に関する2015-2020年版の米国人のための食事ガイドライン*1,2(66)
ライフステージ 年齢 1日の摂取量(オンス当量/日)*3 1日の摂取量(グラム/日)*4
幼児 2-3歳 1.5-2.5 24-40
子供 4-8歳 2-3 32-48
子供  9-13歳 2.5-4.5 40-72
青少年 14-18歳 3-5 48-80
成人 19歳以上 3-5 48-80

食事ガイドラインは、食事摂取基準(DRI)の数値がない場合に適応される。
2推奨量は、年齢や性別で変わる推定エネルギー必要量に基づく。全カロリー需要レベルでの全粒穀物の推奨1日摂取量は、2015-2020年版の米国人のための食事ガイドラインのレポート内(付録3の「健康な米国風食事パターン」の項参照)に記載されている(66)。たとえば、1日に2,000キロカロリー(t1) ならば、全粒穀物の推奨1日摂取量は少なくとも3オンス当量以上である。
3たとえば、1オンス当量の全粒穀物は、約30gの100%全粒穀物食品、または2オンス(約60g)の部分的に全粒穀物の入った製品に相当する。
4全粒穀物の1日摂取量は、1オンス当量が16gの全粒穀物を含む100%全粒穀物食品に相当することに基づく(16g=1オンス当量)。

2009-2010年にかけての米国国民健康栄養調査(NHANES)では、全粒穀物摂取の平均は子供や青少年で0.57オンス当量(約9g)/日で、成人では0.82オンス当量(約13g)/日であったと報告された(68)。約40%の米国人は全粒穀物をまったく摂取せず、子供や青少年の2.9%と成人の7.7%のみが3オンス当量(約48g)/日以上の全粒穀物を摂取している(68)。全粒穀物摂取を増やすことの潜在的健康効果に照らし合わせれば、全粒穀物食品を毎日3サービング分摂るというのは最低限の量であって、可能であればいつでも精白穀物の炭水化物を全粒穀物製品に代えるべきである。

 

全粒穀物1サービングの例

  • 全粒穀物パン1切れ
  • 全粒穀物のイングリッシュマフィン、ベーグル、またはバンズ(丸パン)1/2個
  • そのまま食べられる全粒穀物のシリアル1オンス(約30g)分
  • 調理したオートミール、玄米、または全粒小麦パスタ 1/2カップ(約120ml)
  • 全粒穀物クラッカー5-6枚
  • 直径15cmのトルティーヤ1枚
  • 直径12.5cmのパンケーキ1枚

全粒穀物摂取を増加させる

全粒穀物食品を見つける

全粒穀物食品には、アマランサス、全粒大麦、玄米や古代米、ソバ(カーシャ)、キビ、えん麦、ポップコーン、キヌア、全粒ライ麦、ライ小麦、全粒小麦(小麦粒)に様々な種の小麦(普通小麦、エンマー小麦、スペルト小麦、およびコーラサン小麦)を混ぜたものを含むことがある(69)。残念ながら、製品ラベルを見てもその製品が全粒穀物または精白穀物から主に作られたのかどうかは常に明白ではない。全粒穀物食品を買う際に使える方法には、以下のようなものがある。

  • 原材料の最初に全粒穀物が挙げられている製品を探す
  • 全粒穀物食品は食物繊維がたいてい豊富なので、1サービンング当たり少なくとも2gの食物繊維を含む全粒穀物製品を探す。
  • 次のような健康強調効果を表示している製品を探す。「全粒穀物食品およびその他の植物性食品が豊富で、総脂肪量、飽和脂肪量、およびコレステロールの少ない食事は、心疾患や特定のがんのリスク低下に役立つ可能性があります。」この健康強調効果を表示している製品は、重量で少なくとも51%、またはオンス当量あたり少なくとも8gの全粒穀物を含んでいなければならない(4)
  • 原材料の最初に全粒小麦粉が書かれている全粒小麦パスタを探す。大部分のパスタは精白したセモリナまたはデュラム小麦粉からできている。
  • 「マルチグレイン(多穀)」、「石臼挽き」「100%小麦」「7種の穀物」「ひき割り小麦」または「糠」などの言葉を含むラベルのある食品は、通常100%全粒穀物の製品でないか、全粒穀物がまったく入っていないことすらあることを承知しておく(1)
全粒穀物摂取を増やすための方法
  • 小麦フレーク、シュレッデッド・フィート、ミューズリー(押し麦)、およびオートミールのような全粒穀物の朝食用シリアルを食べる。ブランシリアル(糠のシリアル)は実は全粒穀物シリアルではないが、食物繊維含有量が高いので、朝食に良い。
  • 精白穀物のパン、ロールパン、トルティーヤ、およびクラッカーを全粒穀物でできたものに代える。
  • 従来のパスタの代わりに、全粒小麦パスタや50%全粒小麦で50%精白小麦のパスタにする。
  • 白米の代わりに玄米にする。
  • 全粒大麦をスープやシチューに入れる。
  • パンやケーキなどを作る際に、精白小麦または無漂白小麦を全粒小麦粉(100%全粒小麦粉、全粒白小麦粉、または全粒薄力粉)に代える。

全粒穀物の生理活性成分

全粒穀物は、多数の生物学的活性を持つ成分の摂取源である。そのいくつかを表2に示す。

表2 全粒穀物に含まれる潜在的に有益な化合物
主要栄養素 ビタミン類 ミネラル類 植物性化学物質
不飽和脂肪 葉酸塩 マグネシウム 食物繊維
  ビタミンE カリウム フラボノイド類
    セレン リグナン類
      植物性ステロール類

Authors and Reviewers

Originally written in 2003 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in May 2009 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in January 2016 by:
Barbara Delage, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in January 2016 by:
Simin Liu, M.D., M.S., M.P.H., Sc.D.
Professor of Epidemiology, Professor of Medicine
Brown University

Copyright 2003-2020  Linus Pauling Institute 


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コーヒー

English

概要

  • コーヒーは相当量のクロロゲン酸やカフェインが含まれている複合混合物である。(詳細はこちら)
  • 無濾過のコーヒーにはCafestolやKahweol、ジテルペン類が含まれている。これら化合物はヒトにおいて血清中の総コレステロール及びLDLコレステロールの濃度を上昇させることが知られている。(詳細はこちら)
  • 疫学調査の結果は、コーヒーの摂取が2型糖尿病、パーキンソン病、肝疾患のリスクを減少させることと関連があることを示唆している。しかしこのエビデンスに基づいて、これらの疾病予防のためにコーヒーの摂取を推奨することは早計である。(詳細はこちら)
  • 現在のところ、コーヒーの摂取により癌のリスクが増加するという証拠はほとんどない。(詳細はこちら)
  • コーヒー中のカフェインが血圧を上昇させることが臨床治験によって明らかになっているが、多くの前向きコホート研究において、適量のコーヒーの摂取が循環器疾患に罹患するリスクの増加に繋がる事がないことが明らかになっている。(詳細はこちら)
  • 総合的に判断すると、適量のコーヒー(3-4杯/日、カフェイン量で換算すると300-400mg/日)の摂取は、大人において健康へのリスクがほとんどなく、健康への利点があるという結果がある。(詳細はこちら)
  • しかし、人によりコーヒーに含まれるカフェインによる弊害を受けやすい者もいるかもしれない。
    • 2-3杯のコーヒーの量に匹敵するカフェインの摂取により、特に高血圧や境界高血圧の人は血圧が上昇するかもしれない。(詳細はこちら)
    • 流産や胎児発達に影響を及ぼすカフェインのリスク作用が明らかにされるまで、妊娠計画中や妊娠中の女性はコーヒーを3杯/日、カフェイン量として300mg/日を超えない程度に摂取を控えるべきである。(詳細はこちら)
    • 適切なカルシウムとビタミンDの摂取と3杯/日を超えない量のコーヒー(カフェイン量で300mg/日)の摂取は特に高齢者における骨粗鬆症や骨粗鬆症性骨折を起こすリスクの減少に役立つかもしれない。(詳細はこちら)

序章

ローストされたコーヒー豆の粉の煎じ液であるコーヒーは世界中で最も広く消費されている飲料である。カフェインは科学者の注目を最も集めているが、コーヒーは炭水化物や脂質(脂肪),アミノ酸,ビタミン類,無機質,アルカロイド,フェノール類などを含んだ化学物質の複雑な混合物である(1)

コーヒーに含まれるいくつかの生理活性物質

クロロゲン酸

クロロゲン酸は実際にはキナ酸と桂皮酸として知られるフェノール性化合物類から形成される一群のエステル類である(2)。コーヒーに最も多く含まれているクロロゲン酸は5-O-カフェオイルキナ酸でキナ酸とコーヒー酸のエステル結合物質である(Figure 1)。コーヒーはクロロゲン酸の最も豊富な摂取源である。200ml (7-oz)カップ一杯のコーヒーに含まれるクロロゲン酸量は70mg~350mgであることが報告されている。この量はコーヒー酸を約35mg~175mg供給する量である。クロロゲン酸やコーヒー酸(caffeic acid)はin vitroにおいて抗酸化活性を示すが(3)、in vivoでどれほど抗酸化活性に寄与するかは不明である。なぜならばそれらの化合物は生体内で広範に代謝され、それらの代謝産物は親化合物より抗酸化活性が低いからである(4)

 

Coffee Figure 1. Chemical Structure of 5-O-Caffeoylquinic Acid

カフェイン

カフェインはコーヒー豆の中に自然に生合成されるプリンアルカロイドの一種である(Figure 2)。コーヒーの飲食に伴う摂取レベルにおいて、カフェインはアデノシン受容体のサブタイプであるA1とA2の拮抗作用を通して大部分の生物学的効果を発揮すると考えられる(5)。アデノシンは神経伝達物質に対する神経の応答を調節する内因性化合物である。アデノシンは主に中枢神経系に対して抑制効果を持つため、カフェインによるアデノシンの拮抗作用は通常中枢神経系を刺激する。カフェインは胃と小腸で急速にほぼ完全に吸収され、脳を含む全ての組織に分布する。コーヒー飲料中のカフェイン濃度はそれぞれ全く異なる。標準的なカップ1杯のコーヒーは100mgのカフェインを供給するとしばしば考えられている。しかし、アメリカのコーヒーショップで購入した14のスペシャリティコーヒーのカフェイン量についての最近の分析結果から、8-oz (~240ml)のコーヒーで72mg~130mgのカフェインが含まれていることが明らかになった(6)。エスプレッソコーヒー1ショットに含まれるカフェイン量は58mg~76mgの範囲であった。アメリカ以外の国において、1杯のコーヒーはしばしば濃いが量が少なく、コーヒー1杯中のカフェイン量を100mg程度と見積もるのがリーズナブルである。

Coffee Figure 2. Chemical Structures of Caffeine and Adenosine

ジテルペン類

CafestolとKahweolは脂溶性化合物でジテルペン類として知られている(Figure 3)。これらの化合物はヒトの血清中の総コレステロール及びLDLコレステロールの濃度を上昇させる作用があることが明らかとなっている(7)。多少のCafestolとKahweolは挽いたコーヒー豆からコーヒーを淹れる際に抽出されるが、大部分はフィルター紙によって除去される。スカンジナビアンコーヒーやトルココーヒー、フレンチプレス(カフェティエール)コーヒーは相対的に高いレベルのCafestolとKahweolを含んでいる(6-12mg/杯)。一方、フィルターコーヒー、ダンク式コーヒー、インスタントコーヒーでは0.2-0.6mg/杯と含有量は低い(8,9)。ジテルペンの濃度はエスプレッソコーヒーで比較的高いが、一回に飲む量が少ないので、CafestolとKahweolの供給量としては中程度である(4mg/杯)。コーヒー豆中にはCafestolやKahweolが多く含まれているため、コーヒー豆そのものや焙煎し挽いたものを摂取すると、やはり血清中の総コレステロールとLDLコレステロールが上昇する。

Coffee Figure 3. Chemical Structures of Cafestol and Kahweol, Two Diterpenes

疾病予防

2型糖尿病

いくつかのコホート研究から、コーヒーの摂取が多いほど、2型糖尿病を発症するリスクが有意に減少することが分かっている(10-18)。9報の前向きコホート研究の結果を総括すると、193,000人以上の男性及び女性を調査した結果、一日2杯未満しかコーヒーを摂取しない人の2型糖尿病を発症するリスクと比較すると、一日少なくとも6杯以上コーヒーを摂取する人ではそのリスクが35%減少し、一日4-6杯コーヒーを摂取する人では28%リスクが減少することが分かった(16)。アメリカでは男性医療従事者に対する疫学研究 (Health Professionals Follow-up Study; HPFS,対象人数 41,934人) 及び女性看護師の疫学研究(Nurses' Health Study; NHS,対象人数84,276人),女性看護師の疫学研究 Ⅱ (NHSⅡ,対象人数88,259人)の3種類の大規模な前向きコホート研究が行われ、カフェインを添加したコーヒーの摂取と2型糖尿病の関連性についての検討がなされた。その結果、男性のうち一日少なくとも6杯以上コーヒーを摂取する人は、コーヒーを全く摂取しない人よりも2型糖尿病を発症するリスクが54%減少することが分かった。また、女性では一日少なくとも6杯以上コーヒーを摂取する人は、コーヒーを全く摂取しない人よりも2型糖尿病を発症するリスクが29%減少することが分かった(13)。それとは別のコホート研究において一日4杯以上コーヒーを摂取する女性は2型糖尿病を発症するリスクが39%減少することが分かり、同様の結果が一日2-3杯のコーヒーを摂取する女性でも見られた(18)。またこれら3つのコホート研究から、カフェインの摂取量の多さに伴って2型糖尿病の発症リスクが有意に減少する事も分かった。通常、カフェインを除去したコーヒーを摂取した場合でも、2型糖尿病の発症リスクが多少減少するので、カフェイン以外の化合物がこのリスクの減少に寄与していることを示唆している。興味深いことに、28,812人の閉経後の女性を対象としたコホート研究においては、ある種類のデカフェコーヒー(カフェインを取り除く処理をしたコーヒー)で2型糖尿病の発症リスクが有意に減少していた(19)。前向きコホート研究の多くで観察された2型糖尿病の発症リスクを減少させる作用機序ついては不明であるが、それは短期間の臨床治験ではカフェインの投与により糖耐性が障害され、インスリン感受性が減少することが分かっているためである(20,21)。長期間におけるコーヒーの摂取と2型糖尿病のリスクとの関連性がより明らかになるまでは、2型糖尿病を予防する手段としてコーヒーの摂取を推奨するのは早計である(13,16)

パーキンソン病

いくつかの大規模な前向きコホート研究において、コーヒーやカフェインを摂取するほど男性でのパーキンソン病に罹患するリスクが有意に減少することが分かった(22-24)。47,000人の男性を対象とした前向きコホート研究において、一日に少なくとも一杯のコーヒーを定期的に摂取する男性は、その後10年間でパーキンソン病を発症するリスクが全くコーヒーを飲まない男性よりも40%減少することが分かった(23)。コーヒー以外からカフェインを摂取した場合でも、その摂取量に依存してパーキンソン病の発症リスクが低下した。近年、29,335人のフィンランド人男女を対象とした前向きコホート研究が行われ、毎日一杯以上のコーヒーを飲むとパーキンソン病を発症するリスクが60%減少することが分かった(25)。この研究において、毎日3杯以上の茶を摂取することでもパーキンソン病の発症リスクが減少していたことから(25)、カフェインが保護的な成分である可能性が示唆される。パーキンソン病の動物モデルを用いた研究では、カフェインが脳のアデノシンA2A受容体に対し拮抗物質として作用することにより、ドパミン作動性ニューロンを保護している可能性が示唆されている(26)。しかし、男性における前向きコホート研究の結果とは対照的に、女性ではコーヒーまたはカフェイン摂取量とパーキンソン病を発症するリスクとの逆相関関係は見出せなかった(22,23)。これは恐らくエストロゲン補充療法の影響によるものだろう。77,000人の女性看護士を対象とした前向きコホート研究で更に解析を行ったところ、コーヒーを摂取し、かつ閉経後にエストロゲンを使用したことのない女性ではパーキンソン病の発症リスクが量依存的に減少する一方、毎日コーヒーを少なくとも6杯摂取し、かつ閉経後にエストロゲンを使用している女性では、逆にパーキンソン病の発症リスクが有意に増加することが明らかになった(27)。238,000人以上の女性を対象とした前向きコホート研究においても、閉経後にエストロゲンを使用していない女性ではコーヒーの摂取量とパーキンソン病による死亡率との間には有意な逆相関関係が見られたが、閉経後にエストロゲンを使用している女性には有意性が見られなかった(22)。パーキンソン病の発症リスクにおいて、どの様にエストロゲンがカフェインの効果に対して影響を与えているのかは分かっていない(28)。疫学的調査と動物実験の結果からはカフェインがパーキンソン病を発症するリスクを減少させる可能性があることが示唆されるものの、カフェイン摂取により、特にエストロゲンを利用している女性におけるパーキンソン病の発症を防ぐことが出来るかどうかは不明である。

大腸癌

いくつかの研究により、コーヒーの摂取は大腸癌の発生を抑制する働きがあることが分かっている。通常、症例対照研究ではコーヒーの摂取量と結腸癌のリスクは逆相関することが分かっているが、前向きコホート研究ではそのような関係性は見出されなかった(29,30)。12の症例対照研究と5つの前向きコホート研究を用いたメタ解析により、毎日コーヒーを4杯以上摂取する人は、コーヒーを摂取しない人と比べると大腸癌のリスクが24%減少することが明らかになった(30)。しかし、前向きコホート研究のみを併用したメタ解析ではコーヒーの摂取と大腸癌のリスクとの関連性は見出せなかった。これは、症例対照研究が一般に前向きコホート研究よりも多く癌のケースを取り扱っているが、症例対照研究では、コーヒー摂取に関する記憶想起バイアスと対照群に関する選択バイアスが生じたことによるものかもしれない。更に最近の疫学調査のレビューを見ると、症例対照研究においてコーヒーの摂取量と結腸癌のリスクが逆相関するという証拠が見出された一方、前向きコホート研究ではそのような証拠は見出せなかった(29)。このレビューではコーヒーと直腸がんの関連性は見出されなかった。それとは対照的に、コーヒーと大腸癌の関連性を検討するために行われた2つの大規模な前向きコホート研究では、毎日2杯以上のカフェインを除去したコーヒーを摂取するアメリカの男性及び女性は、コーヒーを全く摂取しない人と比べ直腸癌のリスクが48%減少することが明らかになった(31)。しかし、どちらの研究においても、カフェイン含有コーヒーやお茶の摂取あるいは全カフェイン摂取量は結腸あるいは直腸癌の発症リスクとの関連はないと報告されている。最近行われたスウェーデン(32)及び日本(33-35)における前向きコホート研究では、カフェインの含まれているコーヒーの摂取と結腸,直腸,または大腸癌との関連性は男女共に見出されなかった。しかし、2つのコホート研究から、女性についてはコーヒーの摂取量と結腸癌(33)及び浸潤性結腸癌(34)のリスクが相反することが明らかになった。症例対照研究では有望な知見が得られているものの、ヒトにおいてコーヒーの摂取が結腸または直腸癌のリスクの減少に繋がるかは不明瞭である。コーヒーの摂取が結腸または直腸癌のリスクを増加させるという知見は得られていない。

肝硬変及び肝臓癌

慢性的な炎症による肝臓への障害の結果、肝硬変が生じる。肝硬変になると、繊維性の瘢痕組織が形成され、肝機能が悪化すると共に肝癌(肝細胞癌)を含む他の合併症が進行する(36)。先進国で肝硬変となる主要な原因として、アルコール乱用とB型及びC型肝炎ウイルスの感染が挙げられる。いくつかの症例対照研究においてコーヒーの摂取と肝硬変のリスクは相反することが分かっており(37-39)、2つの前向きコホート研究ではコーヒーの摂取とアルコール性肝硬変による死亡率が相反することが分かっている(40,41)。アメリカにおいて120,000人以上の男女を対象とし8年間調査を行った結果、アルコール性肝硬変で死亡するリスクが、毎日カップ一杯のコーヒーを飲むことで22%減少することが明らかになった(42)。またノルウェーにおいて51,000人以上の男女を対象とし、17年間調査を行った結果、毎日少なくとも2杯以上のコーヒーを摂取する人は、コーヒーを全く摂取しない人と比較すると肝硬変で死亡するリスクが40%減少することが分かった(41)。最近アメリカで行われた125,580人の成人を対象とした前向きコホート研究では、アルコール性肝硬変についてはコーヒーの摂取が抑制的に働くが、非アルコール性肝硬変には作用しないことが分かった(43)。具体的には、アルコール性肝硬変の発症リスクは毎日コーヒーを1-3杯摂取する人で40%減少し、毎日4杯以上摂取する人では80%減少する(43)。ヨーロッパ(44-46)及び日本(47,48)におけるいくつかの症例対照研究では、コーヒーの摂取量と肝細胞癌のリスクは有意に逆相関することが明らかになった。この結果は、日本で行われた3つの前向きコホート研究(49-51)、及びフィンランドで行われた一つの前向きコホート研究(52)でも支持された知見である。このうち2つの前向きコホート研究では、肝疾患またはC型肝炎に罹患している日本人男女において、コーヒーの摂取が肝細胞癌のリスクを有意に減少させることが分かった(49,50)。元々肝細胞癌を発症するリスクが高い人において、毎日少なくとも1杯以上のコーヒーを摂取する人はコーヒーを全く摂取しない人と比較すると肝細胞癌の発症リスクが50%減少する。同様に、ある前向きコホート研究では、毎日コーヒーを少なくても1杯以上摂取すると肝細胞癌による死亡のリスクが50%減少するが、肝疾患の既往歴のない人では統計的な有意差が見られなかった(51)。更に、2つのメタ解析でもコーヒーの摂取量と肝癌とは逆相関にあることが明らかになった(53,54)

死亡率

アメリカにおける男性医療従事者に対する疫学研究及び女性看護師の疫学研究での前向きコホート研究(対象人数 男性 41,736人,女性 86,214人)で、コーヒーの摂取と総死亡率,循環器疾患による死亡率または癌による死亡率との関連性について検討が行われた。その結果、男女共にカフェインの含まれているコーヒーの摂取量と総死亡率及び循環器疾患による死亡率とは逆相関する一方、癌による死亡率とは関連性が見られなかった(55)。他の小規模なコホート研究でも、カフェインの含まれているコーヒーを習慣的に摂取することにより総死亡率(56-59)及び循環器疾患による死亡率(57)が減少したが、男女間ではその減少率は全て一致するわけではなかった。しかし、他の研究ではコーヒーの摂取が総死亡率または特定原因による死亡率に関係しないか、あるいはそれらを増加させる可能性があることが分かっている(55 レビュー)。

コーヒーの摂取による健康へのリスク

心血管疾患

冠動脈心疾患

症例対照研究には選択バイアスと記憶想起バイアスが潜在するため限界があるが、多くの症例対照研究において、毎日コーヒーを5杯以上摂取する人は冠動脈心疾患(CHD)のリスクが増加する可能性があることが示唆されている(60,61)。その一方、多くの前向きコホート研究ではコーヒーの摂取と冠動脈心疾患のリスクとの有意な関連性は見出されなかった。しかし、ノルウェーで行われた前向きコホート研究は例外で、フィルターを通さない煮出しコーヒーの摂取量が多いと、フィルターを通したコーヒーを摂取するようにした人と比較して冠動脈心疾患で死亡するリスクが増加することが分かった(62)。10以上の前向きコホート研究の結果を用いて行われた2つのメタ解析では、コーヒーの摂取と冠動脈心疾患のリスクには関連性が見出されなかった(60,63)。このメタ解析以降に行われた、アメリカ(64-66)、スコットランド(67)、フィンランド(68)における大規模な前向きコホート研究でも同様に、コーヒーの摂取と冠動脈心疾患のリスクとに有意な関連性は見出されなかった。

高血圧

高血圧は循環器疾患に至る、一般に広く認識された危険因子である。カフェインを摂取すると急速に血圧が上昇し、特に高血圧の人では顕著である(5)。コーヒーを習慣的に摂取すると、カフェインによる血圧上昇効果に耐性が生じることが知られているものの、いくつかの臨床治験からはカフェインを日常的に摂取する人でも、必ずしも耐性が生じるわけではないことが示唆された(69-71)。コーヒーの摂取と一週間以上の血圧の変動における無作為化比較対照試験の結果を踏まえ、2つのメタ解析で検討がなされた。そのうち一つ目のメタ解析は、11の無作為化比較対照試験について行われ、コーヒーの継続摂取期間の中央値は56日、摂取量の中央値は一日5杯であったが、コーヒーの摂取により収縮期血圧では2.4mm/Hg、拡張期血圧では1.2mm/Hgそれぞれ有意に増加することが明らかになった(72)。更に近年、18の無作為化比較対照試験について行われたもうひとつのメタ解析では、コーヒーの継続摂取期間の中央値は43日、摂取量の中央値は一日725ml (~3杯/日)であったが、コーヒーの摂取により収縮期血圧が1.2mm/Hg有意に増加することが分かった(73)。収縮期血圧の増加は個々人の基準では瑣末な上昇に見えるかも知れないが、ある集団において収縮期血圧が平均2mm/Hg減少すると、卒中による死亡率は10%低下し、冠動脈心疾患による死亡率は7%減少するという推計がある(74)。最も新しいメタ解析では、錠剤でカフェインを摂取するほうがコーヒーでカフェインを摂取するよりも血圧を上昇させることが分かっており(73)、これはコーヒー中に含まれる他の化合物がカフェインの血圧上昇効果を抑制している可能性があることを示唆している。更に、最近行われた女性看護師の疫学研究及び女性看護師の疫学研究 Ⅱ(対象人数 140,544人)の前向きコホート研究では、カフェインの添加されたコーラを日常的に摂取し、コーヒーを飲む習慣がない人では高血圧のリスクが増加することが報告された(75)。しかし、短期間の無作為化比較対照試験で得られた結果からは、日常的にコーヒーやカフェインを摂取する人では収縮期血圧が多少上昇することから、カフェインやコーヒーを日常的に摂取する人では、特に高血圧の背景を持つ人で、脳卒中や冠動脈心疾患による死亡率が増加する可能性があることが示唆された。

LDLコレステロール

14の無作為化比較対照試験によるメタ解析では、無濾過の煮出しコーヒーの摂取により用量依存的に血清中の総コレステロールとLDLコレステロール量が増加する一方、フィルターを通したコーヒーではほとんど変化しないことが分かった(76)。具体的には、煮出しコーヒーを摂取した場合、血清中の総コレステロールは23mg/dl、LDLコレステロールは14mg/dlそれぞれ増加した一方、フィルターを通したコーヒーを摂取した場合では血清中の総コレステロールは3mg/dlしか増加せず、LDLコレステロールには影響を及ぼさなかった。煮出しコーヒーのコレステロール増加因子はジテルペン類であるCafestolとKahweolと分かっており、これらはコーヒーをフィルターに通した際に大部分が除去される(ジテルペンの項を参照)(7)

ホモシステイン

血漿中の総ホモシステイン(tHcy)が増加すると冠動脈心疾患、脳卒中、末梢血管疾患といった循環器疾患のリスクも増加するが、その因果関係については不明である(77)。コーヒーの摂取量が多いと血漿中の総ホモシステイン濃度が増加することがヨーロッパ、北欧、アメリカで行われた横断研究により明らかになった(78-82)。対象臨床試験により、一日にコーヒーを4杯程度摂取するとホモシステインを増加させることが確認されている(83-85)

不整脈

臨床治験において5-6杯/日に相当するコーヒーまたはカフェインの摂取により、健常者あるいは冠動脈心疾患に罹患している者で不整脈の頻度が増加したり、不整脈が重症化することはなかった(86,87)。アメリカにおいて128,000人を対象として7年間調査を行った大規模な前向きコホート研究では、コーヒーの摂取と心臓性突然死との因果関係は見出されなかった。また、近年北欧で行われた二つの前向きコホート研究では、コーヒーの摂取と一般的な上室性不整脈である心房細動の発生リスクには因果関係が見られなかった(88,89)

多くの疫学調査において、ヒトにおけるコーヒーやカフェインの摂取と発癌リスクとの関連性が検討された。一般に、コーヒーの摂取が癌のリスクを増大させるという根拠はほとんど見つからず、特に喫煙のファクターを加味した解析でも見出されなかった(90のレビュー)。

妊娠

流産

母親がコーヒーまたはカフェインの摂取することによる流産(自然流産)のリスクとの関連性を検討した疫学調査の結果を見るとその結果は矛盾していた。いくつかの研究では、特にコーヒー由来のカフェインの摂取量が多い事と自然流産のリスクには有意な関係性が認められた(91-95)一方、他の研究では有意な関係性は見られなかった(96-98)。多くの研究においてコーヒーまたはカフェインの摂取量の自己申告量と流産のリスクについて有意な関連性が見出されたのは、カフェインの摂取量が少なくとも300mg/日の場合であった(90)。また、カフェインの代謝産物であるパラキサンチンの血清中濃度を測定することによるカフェイン摂取の評価を行った研究では、カフェインを少なくとも一日600mg摂取した量に匹敵するパラキサンチン濃度の場合でのみ自然流産のリスクが増すことが示唆された(99)。カフェイン摂取量と自然流産のリスクとの関連性は悪心と胎児生育性との関連性によって説明できる(100)。吐き気は胎児が生育できない妊娠よりも生育可能な妊娠でより一般的に認められる。これは生育可能な妊婦が吐き気によってカフェインの摂取を避けたり、あるいは制限しているように見えることを示している。しかし、少なくともある研究ではカフェインの摂取量が300mg/日以上で妊娠による悪心の影響を受けていない女性では、自然流産のリスクが有意に増加する事が分かった(92)。更に別の二つの研究では妊娠中にコーヒーに対する悪心または嫌忌の経験がある女性において、カフェイン摂取が自然流産のリスクの増加に繋がることが明らかになった(91,94)。この話題はまだ議論の余地が残っているが、疫学的証拠からは、母親がカフェインを一日300mg以下摂取する場合、自然流産のリスクが増加する可能性は少ない。

胎児発育

母親のカフェイン及びコーヒーの摂取が胎児発育に影響するかを検討するため、平均出生体重、低出生体重児(2500g未満)の発生率、及び胎児発育遅延(在胎期間を基準とした出生時体重の10パーセンタイル未満)の評価による疫学調査が行われた。いくつかの研究において、母親が200-400mg/日のカフェインを摂取した場合、平均出生体重は約100g(3.5 oz)減少していた(101-103)。しかし、大規模な前向きコホート研究では、一日に摂取するカフェインの量が600mg未満の母親の場合、カフェインによる出生体重の減少は臨床的に重要であるとは考えられないという結果が出された(104)。母親のカフェイン摂取と低出生体重児及び胎児発育遅延との関連性を検討した疫学調査の結果は実に様々であった(90のレビュー)。また、いくつかの疫学調査では低出生体重児や胎児発育遅延の重要な危険因子、特に喫煙について不適切な調査上の処置がなされているという批判がある(100)。最近、妊娠後半期の女性にカフェインを除去したコーヒー(カフェイン摂取量の中央値 117mg/日)またはカフェインを含んだコーヒー(カフェイン摂取量の中央値 317mg/日)を摂取する二重盲検介入試験が行われた(105)。その結果、妊娠期間または乳児の出生体重は2群で差が見られなかった(105)。母親のカフェイン摂取量と胎児発育との関連性については更なる検討が必要だが、300mg/日未満のカフェイン摂取では非喫煙女性における胎児発育にはほとんど影響を及ぼさないものと考えられる。

先天性異常

今のところ、母親のカフェイン摂取量が300-1000mg/日の場合、ヒトにおける先天性異常のリスクが増加するという疫学的な根拠は得られていない(90,106,107のレビュー)。

授乳

アメリカ小児科学会は母親の薬物療法におけるカフェインを通常の母乳栄養に適合すると分類している(108)。しかし、母親のカフェイン摂取量が多い場合、易刺激性による乳児の睡眠が不十分になると言う報告があるが、母親が一日2-3杯程度のコーヒーに匹敵する量のカフェインを摂取した場合、乳児への副作用が生じるという報告例はない。

安全性

副作用

コーヒーに起因する副作用の多くはカフェインに関連するものである。カフェインの副作用には頻脈、動悸、不眠、焦燥感、神経過敏、振戦、頭痛、腹痛、悪心、嘔吐、下痢、利尿が挙げられる(109)。コーヒーを通常摂取するには問題がないが、カフェインを多量に摂取すると低カリウム血症を誘発する恐れがある(110)。また、長期間カフェインを摂取した後、急に摂取を止めるとカフェインの禁断症状が生じる場合がある(111)。一般的なカフェインの禁断症状として頭痛、疲労、眠気、易刺激性、集中しにくい、抑うつ感などがある。有意な禁断症状は一般にカフェインの摂取量が多いほど生じるが、100mg/日という比較的低い摂取量でも長期間摂取し続けると禁断症状が生じる。カフェインの摂取を徐々に止める事により急激に止めるよりも禁断症状が出にくくなる(112)

薬との相互作用

カフェインを習慣的に摂取すると、肝臓のチトクロムP450(CYP)1A2の活性が増加し、これによりいくつかの薬物の代謝に影響が生じる(113)。加えて、カフェインの代謝と除去に関与しているCYP1A2の活性を抑制する薬物を使用すると、副作用のリスクが増加する(114)

カフェイン代謝を変化させる薬物

下記に列挙した薬物療法によって肝臓におけるカフェインの代謝が障害され、カフェインの除去が減少し、カフェインに関わる副作用が生じる危険性がある:シメチジン、ジスルフィラム、エストロゲン、フルコナゾール、フルボキサミン、メキシレチン(Mexitil)、キノロン系抗生物質、テルビナフィン(113)。また、フェニトインや喫煙は肝臓におけるカフェインの代謝量が増加し、その結果血漿カフェイン濃度は減少していく(109)

他の薬物へのカフェインの影響

カフェイン及び他のメチルキサンチンはエピネフリンやアルブテロールといったβ-アドレナリン作動薬の効果やリスクを増強する可能性がある(109,113)。また、カフェインは抗精神病薬であるクロザピンの肝臓での代謝を抑制するため、血清中のクロザピンレベルが上昇し、毒性のリスクが増加する。同様にカフェインの摂取により、テオフィリンの排出が減少することから、血清のテオフィリンレベルが増加する。カフェインはアセトアミノフェンの代謝を遅らせ、アスピリンの生物学的利用能を増加する作用がある事が分かっており、このことは鎮痛効果を増強するというカフェインの有効性の一部を説明するものである。この効果は重要であり、今日市場に出回っている多くの鎮痛剤はカフェインとアスピリンやアセトアミノフェンを併用している。更に、カフェインは血清中のリチウム除去能を増強するため、血清のリチウム濃度を低下させる。

栄養成分との相互作用

カルシウム及び骨粗鬆症

ヒトにおける対照試験から、コーヒー及びカフェインの摂取によってカルシウムの吸収効率が減少し、その結果コーヒー1杯あたり4-6mgのカルシウムを損失しているということが分かった(115,116)。多くの研究においてカフェインの摂取による骨密度の経時変化は見られなかった(117のレビュー)。しかし、ある研究ではカルシウム摂取量が744mg/日未満の女性でのみ、カフェインの摂取が骨密度の減少を促進するという結果が出た(118)ほか、他の研究ではカフェインを300mg/日以上摂取する高齢の女性において骨量減少が促進された(119)。少なくとも6つの前向きコホート研究で女性におけるカフェイン(主にコーヒー由来)またはコーヒー摂取と股関節骨折のリスクの関連性についての検討がなされた。このうちフィンランドと日本で行われた研究からは関連性は見出されなかった(120,121)。ノルウェーにおける研究では少なくとも1日9杯以上コーヒーを摂取する女性において股関節骨折のリスクが増加する傾向にあったが、その量のコーヒーを摂取する女性は全体の7%程度だった(122)。しかし、アメリカにおける3つの前向きコホート研究では女性におけるコーヒーまたはカフェイン摂取と股関節骨折のリスクには関連性があることが分かった(123-125)。アメリカのフラミンガム研究では、一日に2杯以上のコーヒーを摂取する女性はカフェインの入った飲み物を摂取しない女性に比べ、12年間での股関節骨折のリスクは69%高かった(123)。女性看護師の疫学研究では、一日コーヒーを4杯以上摂取する女性では、コーヒーを摂取しない女性と比較すると6年間での股関節骨折のリスクは3倍になった(124)。65歳以上の女性を対象とした前向きコホート研究において、コーヒー2杯分に匹敵する量のカフェイン(約200mg)を日常的に摂取している人では、骨粗鬆症による股関節骨折のリスクが増加する事が分かった(125)。最近行われたスウェーデンでの高齢女性31,527人を対象とした前向きコホート研究では、一日4杯以上のコーヒーを摂取する人では全ての骨粗鬆症性骨折のリスクが増加するものの、有意にリスクが増加するのはそのうちカルシウムの摂取量が少ない(<700mg/日)女性に限られていた(126)。骨粗鬆症の原因は様々であり、コーヒーまたはカフェインの摂取が骨粗鬆症のリスクとなるか否かは不明である。しかし、現在までの研究を総括すると、カルシウムとビタミンDの適切な量を摂取し、かつコーヒーの摂取が一日3杯以下である場合、とくに高齢者における骨粗鬆症や骨粗鬆症性骨折のリスクを軽減させる可能性がある。

非ヘム鉄

コーヒーに含まれるフェノール性化合物は非ヘム鉄と結合し、その腸管吸収を抑制する(127)。試験食と共に150-250mlのコーヒーを摂取したところ、鉄の吸収が24-73%抑制された(128,129)。食事や鉄分のサプリメントから十分に鉄を吸収するためには、コーヒーを一緒に摂取することは避けるべきである。


Authors and Reviewers

Originally written in 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in September 2008 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in September 2008 by:
Professor Martijn B. Katan, Ph.D.
Institute of Health Sciences
VU University, Amsterdam
The Netherlands

Copyright 2005-2020  Linus Pauling Institute 


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茶飲料

English

要約

  • 茶飲料は、学名カメリア・シネンシスという植物の葉を煎じた液体で、いわゆる「ハーブ」茶と混同してはいけない。
  • 茶飲料に含まれる生物活性化学物質は、フラボノイド、カフェイン、およびフッ化物である。(詳細はこちら)
  • 全体的に、ヒトにおける観察研究では、少なくとも毎日3杯を飲用すると心筋梗塞のリスクをやや(11%)減少させる可能性がある。(詳細はこちら)
  • 動物実験の結果が有望であるにもかかわらず、茶飲料の摂取を増やすとヒトのガン予防に役立つかは不明である。(詳細はこちら)
  • 茶飲料の摂取が骨密度と正の相関があるとする研究もあるが、茶飲料の摂取が骨粗しょう症による骨折のリスクを減少させるかは不明である。(詳細はこちら)
  • 茶飲料の摂取が虫歯を減少させ腎臓結石をわずかに減少させる可能性があるという限定的な研究もあるが、これらの結果を確認するにはさらなる研究が必要である。(詳細はこちら)
  • 茶飲料や茶の抽出物が体重減少を促すかは現在では不明である。これにはエネルギー摂取とエネルギー消費を管理した大規模臨床試験が必要である。(詳細はこちら)

序論

茶飲料は学名カメリア・シネンシスという植物の葉を煎じた液体で、水以外では世界中で最も広く摂取されている飲料である(1)。ハーブ茶は、カメリア・シネンシス以外の植物やハーブを煎じたもので、ここでは論じない。茶飲料はカフェインやフッ化物などの生物活性のある化学物質をいくつか含んでいるが、茶飲料に含まれるフラボノイドとして知られる種類の化合物が持つ潜在的健康効果には特に関心が持たれている。多くの文化で、茶飲料は食事性フラボノイドの重要な摂取源である。

定義

茶飲料の種類

すべての茶飲料はカメリア・シネンシスの葉から作られるが、製造方法の違いで茶飲料の種類も異なる。新鮮な茶葉はカテキン(図1参照)というフラボノイドが豊富である。茶葉は、カテキンとは別に仕切られた部分にポリフェノール酸化酵素も含む。製造過程で故意に茶葉を破砕したり丸めたりすると、ポリフェノール酸化酵素との接触によってカテキンが結合し、テアフラビンおよびテアルビジンという二重体および重合体を作る(図2参照)。この酸化過程は、製茶業では(間違って)「発酵」として知られている。茶葉を蒸したり焙じたりするとポリフェノール酸化酵素が不活性化し、酸化を止める(2)。茶飲料には数千の種類があるが、製造過程での酸化の具合で3つのグループに分けられる。

Figure 1. Chemical Structures of the Principal Catechins in Tea: epicatechin, epigallocatechin, epicatechin gallate, and epigallocatechin gallate.

Figure 2. Chemical Structures of Some Theaflavins in Tea: theaflavin, theaflavin 3-gallate, theaflavin 3'-gallate, theaflavin 3,3'-digallate.

白茶および緑茶

白茶は芽や若い葉から作られ、蒸したり焙じたりしてポリフェノール酸化酵素を不活性化し、その後乾燥させる。したがって、酸化の度合いが最低限であるので、新鮮な茶葉に含まれるカテキンを高濃度のまま保持している。緑茶は白茶より成熟した茶葉から作られ、茶葉を蒸したり焙じたりする前にしおれさせることもある。やはりカテキンが豊富ではあるが、緑茶は白茶とはカテキンの特性が異なっていることがあり、酸化物の濃度が少し高い(3)

ウーロン茶

ウーロン茶に使用される茶葉は、茶葉に含まれるポリフェノール酸化酵素を一部出すために「傷つけ」られる。加熱され乾燥される前に、ウーロン茶は白茶や緑茶よりも酸化されるが、酸化の時間は紅茶よりは短い。したがって、ウーロン茶のカテキン、テアフラビン、およびテアルビジンの濃度は、緑茶/白茶と完全に酸化された紅茶の間にあることが一般的である(2)

紅茶

紅茶を作る茶葉は十分に丸めるか破砕されるかして、カテキンとポリフェノール酸化酵素の相互作用を最大化する。乾燥の前に完全に酸化されているので、紅茶はテアフラビンとテアルビジンが豊富だが、EGCGなどの単量体カテキンは比較的少ないものがほとんどである(下の項目を参照)(4)

カップの大きさ

一杯がどのくらいかは国や地域によって異なる。日本では緑茶一杯は典型的に100mlしかないこともある。伝統的なヨーロッパのティーカップは約125~150mlであり、マグカップでは235mlかそれ以上である。

茶飲料の生物活性物質

フラボノイド

フラバノールは全種の茶飲料で一番豊富に含まれる種類のフラボノイドである(上記の「茶飲料の種類」参照)。フラバノール単量体はカテキンとしても知られる。白茶および緑茶に含まれる主なカテキンは、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、およびエピガロカテキンガレート(EGCG)である(図1参照)(2)。ウーロン茶と紅茶では、テアフラビンおよびテアルビジンがより豊富である(図2参照)。茶飲料は、フラボノールと呼ばれる他種のフラボノイドを摂取するのによい。茶飲料のフラボノールは、ケンフェロール、ケルセチン、ミリセチンなどを含む(図3参照)。フラボノールの含有量は製造工程に最低限しか左右されないので、相当量のフラボノールが全種の茶飲料に含まれる。フラバノールと異なり、フラボノールは通常(糖分子に結合している)グリコシドとして茶飲料に含まれる。フラボノイドに関する詳細情報は、「食事性フラボノイド」の項を参照のこと。

Figure 3. Chemical Structures of Flavonol Glycosides in Tea: kaempferol, quercetin, and myricetin.

カフェイン

すべての茶飲料は、製造工程で意図的にカフェインを取り除かない限りカフェインを含む。カフェイン含有量は茶飲料の種類によってかなり違うことがあり、煎じる時間、茶葉の量、煎じる水、および茶葉がティーバッグに入っているか否かといった要素に影響される。一般に、マグカップ1杯の茶飲料は、マグカップ1杯のコーヒーの約半分のカフェインを含む(4)。包装の説明書に従って淹れた20以上の緑茶および紅茶のカフェイン含有量を下の表に示す(5)。ウーロン茶のカフェイン含有量は緑茶のそれに匹敵する(6)。白茶はしばしば緑茶と同様に分類されるため、白茶のカフェイン含有量の情報はほとんどない。芽や若い葉は成長した葉よりもカフェイン含有量が多いことが知られており(7)、ある白茶のカフェイン含有量は緑茶よりも若干高い可能性がある(3)

表1 茶飲料とコーヒーのカフェイン含有量(5,8)
茶飲料の種類 カフェイン(mg/l) カフェイン(mg/235ml)
緑茶 40-234 9-63
紅茶 177-333 42-79
ドリップコーヒー 306-553 72-130

フッ化物

茶の木は葉にフッ化物を蓄積する。一般に、葉が古いほど多くのフッ化物を含む(9)。最も高級な茶飲料は芽や初めの二葉または四つ葉、つまり一番若い葉から作られる。低品質のたん茶は最も古い葉から作られ、フッ化物含有量がとても高いことが多い。フッ化物の過剰摂取の症状(歯や骨のフッ素沈着症)は、チベットの子供やたん茶を大量に摂取する成人に見られる(10,11)。たん茶と異なり、緑茶、ウーロン茶、および紅茶のフッ化物濃度は、虫歯予防に推奨される濃度に一般的に匹敵する。したがって、緑茶、ウーロン茶、または紅茶を毎日最大1リットルまで飲んでも、口腔衛生のために推奨される量よりも多くフッ化物を摂取することにはなりにくい(12,13)。白茶は茶の木の最も若い葉や芽から作られるので、白茶のフッ化物含有量は他の茶飲料よりも少ないであろう。17のブランドの緑茶、ウーロン茶、紅茶のフッ化物含有量を下の表に示す(12)。これらの数字は、茶飲料を淹れるのに使った水に含まれるフッ化物の量は含まない。詳細については、フッ化物の項を参照のこと。

表2 茶飲料のフッ化物含有量(12)
茶飲料の種類 フッ化物(mg/l)* フッ化物(mg/235ml)
緑茶 1.2-1.7 0.3-0.4
ウーロン茶 0.6-1.0 0.1-0.2
紅茶 1.0-1.9 0.2-0.5
たん茶 2.2-7.3 0.5-1.7
*5分から360分継続して抽出した重量/体積パーセント濃度1%の茶飲料に含まれるフッ化物

疾病予防

心血管疾患

疫学的研究

茶飲料の摂取と、心筋梗塞や脳卒中を含む心血管疾患の発現の関連について、多くの疫学的研究がなされてきた。10の前向きコホート研究と7の症例対照研究の結果をまとめたメタ解析では、毎日マグカップ3杯(約680ml)の茶飲料摂取を増やすと、心筋梗塞のリスクが11%減った(14)。しかしながら、これらの結果の解釈には注意が必要である。なぜならば、予防効果を示唆する研究結果発表への偏向が入っているからである。それ以来、その他の前向きコホート研究の結果はまちまちである。オランダ人男女を対象とした6年間の研究では、毎日少なくとも3杯(約370ml)以上を摂取した者は、まったく飲まない者に比べて心筋梗塞のリスクがぐっと減った(15)。米国の女性を対象にした7年間の研究では、重大な血管疾患(心筋梗塞、脳卒中、または心血管疾患による死亡)のリスクが、毎日少なくとも4杯の紅茶を飲む少数の女性にはかなり少なかった(16)。しかしながら、このグループの人数がとても限られていたため、この結果の重要性は不明である。米国人男性を対象とした15年間の研究では、茶飲料の摂取と心血管疾患のリスクに関連は見られなかったが、このグループでの茶飲料の摂取は平均で一日あたり1杯と比較的少ない(17)。全体的に、紅茶を毎日少なくとも3杯以上摂取すると、心筋梗塞のリスクがやや減る可能性があることが過去の研究で示唆されている。40,530人の日本人成人を対象にした最近の前向きコホート研究では、すべての死因や心血管にまつわる死亡率の減少と緑茶の摂取に関連があると報告されている(18)。特に、毎日1杯未満しか茶飲料を飲まない場合と比べて、毎日5杯以上の緑茶を飲むと、すべての死因による死亡率で16%、心血管疾患による死亡率で26%の減少が見られた。どちらも女性の方が男性よりもこの関連が強く、心血管疾患の中でも脳卒中による死亡率との負の相関性が一番強かった(18)。したがって、緑茶の摂取は心血管疾患の発症を防ぐ可能性があるが、確固たる結論を出すにはさらなる研究が必要である。

内皮機能(血管の拡張)

血管の内皮細胞は、動脈の弛緩(血管拡張)を促す化合物である一酸化窒素を生成することで、心臓血管の健康状態を維持するのに重要な役割を果たしている(19)。内皮での一酸化窒素生成による動脈の血管拡張は、内皮依存性血管拡張と呼ばれる。2つの対照臨床試験の結果から、4週間にわたって毎日4~5杯(900~1,250ml)の紅茶を摂取すると、同等のカフェインのみか白湯を摂取した場合に比べて、冠動脈疾患(20)や、血清コレステロール濃度(21)がやや高い患者の内皮依存性血管拡張が著しく改善した。この改善は、同量の白湯の場合と比べて顕著であった。これらの研究の中の1つでは、茶飲料と同等のカフェインは内皮依存性血管拡張には何らの短期的効果もなかった。したがって、茶飲料のカフェイン以外の成分が、報告された短期的血管拡張に有効である可能性がある。実際、茶飲料に含まれるフラボノイドはそのような効果を及ぼす可能性がある(22)。詳細はフラボノイドの項を参照されたい。緑茶またはその主要なカテキンであるEGCGが同様の血管拡張効果を持つ可能性があることを示すいくつかの小規模な研究もある(23-25)。茶飲料の摂取による血管内皮機能に対する薬効で、いくつかの疫学的研究に見られる心血管疾患リスクの穏やかな低下が説明しやすくなるのかもしれない。

がん

動物試験

緑茶や紅茶は、皮膚がん、肺がん、口腔がん、食道がん、胃がん、大腸がん、すい臓がん、膀胱がん、および前立腺がんを含む様々な動物モデルにおいてがん予防活性を持つことが知られている(26,27)。加えて、白茶と緑茶はマウスの腸ポリープを抑制することが示された。(「Tea Compliments Drugs in Fight Against Colon Cancer」を参照。)ほとんどの場合、茶飲料のがん予防効果にはフラボノイドが著しく貢献しているようである。しかし、皮膚がん(28)、肺がん(29)、および大腸がん(30)の動物モデルでカフェインもがん予防効果があることが知られている。茶飲料のフラボノイドの薬効は、しばしばその酸化防止活性によるものだとされてきた。しかし、ヒトの血漿および組織の酸化防止活性における茶飲料フラボノイドの全体的な貢献は、最近では比較的小さいと考えられている(31)。現在では、茶飲料のフラボノイドが健康な細胞からがん細胞への変化を促す細胞信号伝達経路を調整する可能性が注目されている(32,33)。フラボノイドの生物活性に関する詳細は、「食事性フラボノイド」の項を参照のこと。

疫学的研究

動物試験での有望な結果にもかかわらず、茶飲料の摂取を増やすとヒトのがん予防に役立つかは不明である。異なる種類のがんについての多数の疫学的研究の結果では、緑茶や紅茶の摂取ががんのリスクの大幅な低下と関連するという一貫した根拠はない(34)。40,530人の日本人成人が参加した大崎国民健康保険加入者コホート研究という最近の前向きコホート研究では、全体的ながんの死亡率、または胃がん、肺がん、結腸直腸がんによる死亡率と緑茶の摂取は関係がなかったと報告されている(18)。茶飲料は消化管と直接接触するので、茶飲料の摂取を増やすことが胃がんおよび大腸がんの予防になるのかに特に関心が集まった。緑茶を多く摂取すると胃がんのリスクが減るという症例対照研究もあったが、前向きコホート研究では日本人男性および女性における茶飲料の摂取と胃がんリスクの逆相関という結果は支持されていない(35-39)。大腸がんの動物モデルにおける有望な発見(40)にもかかわらず、大部分の疫学的研究は、茶飲料の摂取が結腸直腸がんのリスク低下に関連するという結果になっていない(41,42)。症例対照および前向き研究のメタ解析は、現在あるデータでは緑茶または紅茶が結腸直腸がんを予防するとは示されていないと結論づけている(43)。より新しくは、160万人以上の参加者による51の研究の再調査で、緑茶の摂取が様々ながんを予防するという説得力のある根拠はないと結論づけられた(84)

がんの動物モデルからの発見とヒトでの疫学的研究とのずれには、いくつかの理由が考えられる。種の違いによる潜在的な理由は別として、血漿および組織での茶飲料のフラボノイド濃度が予防効果を実際に現すほど十分になるまで茶飲料を飲むのは難しい可能性がある。一般に、フラボノイドは急速に代謝され体内から排出されるが、これにはかなりの個人差がある(44)。カテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)は、フラボノイドの代謝に関わる酵素の1つである。COMTの遺伝子には、低活性型と高活性型の2つの形態がある。症例対照研究では、緑茶の摂取が多いと、少なくとも1つの低活性型COMTの遺伝子を持つ女性のみに乳がんリスクが低下する相関が見られた。これは、緑茶のフラボノイドを除去するのがより非効率な者は、茶飲料の摂取が有益である可能性を示す(45)。茶飲料の摂取とがんのリスクとの関係は複雑であろうから、茶飲料の摂取とがん予防に関して特定の推奨がなされる前に、さらなる研究が必要である。詳細な議論は、ライナス・ポーリング研究所のニュースレターに掲載のRoderick H. Dashwoodの「Tea and Cancer」および「Tea Time」という2つの記事を参照されたい。

骨粗しょう症

骨粗しょう症の発症には、栄養、運動、および遺伝的要因を含む多くの要因が影響する。カフェイン、フッ化物、およびフラボノイドといった茶飲料の成分は、骨密度(BMD)に影響する可能性がある(46)。紅茶の摂取が米国人女性の骨密度を若干低下させたという横断研究が1つだけある(47)。しかし他の3つの横断研究では、習慣的に茶飲料を摂取することと、英国人女性(48)、カナダ人女性(49)、および台湾人男女(46)で骨密度がより高いこととが関連しているとわかった。164人の年配の女性による前向き研究では、茶飲料の摂取は加齢による大腿骨近位部骨密度の減少を鈍らせるとの結果になった(50)。股関節骨折は、骨粗しょう症の最も重篤な結果の一つである。地中海諸国の大規模な症例対照研究では、茶飲料の摂取が少ないと、男性(51)および女性(52)の股関節骨折リスクが高まるとわかった。しかしながら、米国人女性を4~6年にわたって追跡した2つの大規模前向きコホート研究では、茶飲料の摂取と股関節または手関節骨折には何の関係もなかった(53,54)。これらの2つの研究の最新結果では、茶飲料の摂取が多いと閉経後の女性の骨密度が若干上昇するとわかったが、この発見が股関節や手関節の骨折リスクにそのまま当てはまるわけではない(53)。茶飲料の摂取が骨粗しょう症の発症や骨粗しょう症による骨折に有意に影響しているのかを決定するには、さらなる研究が必要である。

虫歯

茶飲料のフッ化物濃度は、米国で虫歯を予防するための水道水供給に推奨されている濃度に匹敵する(55)。緑茶、紅茶、およびウーロン茶の抽出物は、試験管内で虫歯を作るバクテリアの成長や酸の生成を抑制することが知られていた(56-58)。動物モデルでは茶飲料の抽出物が虫歯を予防したり減らしたりすることが報告されているものの、ヒトの虫歯に対する茶飲料の摂取の効果を調べた研究報告はほとんどない。14歳の子供6,000人以上を対象にした英国での横断研究で、茶飲料を摂取する者はそうでない者よりかなり虫歯が少なかった。この結果は、茶飲料に砂糖を入れるかどうかには無関係であった(60)。虫歯についての詳細は、「フッ化物」の項を参照されたい。

腎臓結石

2つの大規模前向き研究では、腎臓結石の兆候の発現リスクは、毎日茶飲料をマグカップ1杯(235ml)飲むことで、女性で8%(61)、男性で14%(62)減少した。マウスを使った研究では、緑茶の抗酸化物質がシュウ酸カルシウムの沈殿析出とそれによる腎臓結石の形成を抑制している可能性があるとしている(63)。これらの発見が、シュウ酸カルシウム結石の病歴がある個人にどのような意味があるかは不明である。茶飲料を含む水分摂取を多くすることは、一般的に最も効果的で経済的な腎臓結石の予防方法であると考えられている(64)。しかしながら、茶飲料の摂取は健康な個人の尿中シュウ酸塩濃度を上げることわかっており(65)、シュウ酸カルシウム結石の病歴のある者は茶飲料の摂取を制限するべきであると勧め続けている専門家もいる(66)

体重減少

体重減少は、長期的なエネルギー摂取の減少やエネルギー消費の増加によってなされるものである。いくつかの小規模な短期的試験では、ウーロン茶(67,68)または緑茶(69)の抽出物の摂取でエネルギー消費が3~4%とやや増加したとの報告がある。しかしながら、これらの研究のどれもが特に体重減少を評価しようと考えられたものではない。最近では、非常に低カロリーの食事を4週間守って体重を平均で7.5%減少させた過体重の男女による臨床試験で、(573mg/日のカテキンと104mg/日のカフェインを含む)緑茶抽出物カプセルはプラセボと比べてその後8週間の体重リバウンドを防ぐ効果は特になかった(70)。同じ研究者グループによる追跡調査では、習慣的なカフェイン摂取が少ない者(300mg/日未満)は体重減少後の体重リバウンドが緑茶抽出物のサプリメントで予防されたが、習慣的にカフェインを多く摂取している者(300mg/日より多い)はそうではなかったと報告している(71)。35人の過体重の男性による12週間にわたる最近の介入試験では、緑茶抽出物(690mg/日のカテキン)を豊富に含むウーロン茶を与えられた者は、ふつうのウーロン茶(33mg/日のカテキン)を与えられた者よりも、体重、肥満度指数(BMI)、腹囲、体脂肪量、および皮下脂肪面積の有意な減少がみられたと報告された(72)。茶飲料または茶抽出物がヒトの体重減少を促進したり体重維持をよくしたりするかを決定するには、エネルギー摂取と運動をコントロールした大規模介入試験が必要である。興味深いことに、動物モデルの研究では、緑茶、紅茶、またはカフェイン含有水溶液を飲ませたマウスの組織脂肪のレベルが低下したと示されている(28)

安全性

悪影響

茶飲料

茶飲料は、大量に摂取しても一般に安全であると考えられている。しかしながら、年配者の低カリウム血症(血清カリウム濃度が異常に低い状態)が2件あり、これは紅茶やウーロン茶を過剰に(3~14リットル/日)摂取したことによるものである(73,74)。低カリウム血症は、カフェインの毒性に関連して命にかかわる危険性もある状態である。

茶抽出物

カフェイン添加した緑茶抽出物を用いた臨床試験では、6g/日を3~6回に分けて摂取したがん患者には、吐き気、嘔吐、腹痛、および下痢といった軽度または中度の胃腸への副作用があった(75,76)。激越(感情の昂ぶり)、不穏状態、不眠、振戦(ふるえ)、めまい、および錯乱といった中枢神経系の症状も報告されている。あるケースでは、錯乱状態がひどく入院が必要であった(75)。これらの副作用は、緑茶抽出物に含まれるカフェインに関連している可能性が高い(76)。健康な個人でカフェイン除去した緑茶抽出物(800mg/日のEGCG)の安全性を4週間調べた臨床試験では、軽度の吐き気、胃のむかつき、めまい、または筋肉痛を報告した参加者が少数いた(77)

妊娠期および授乳期

妊娠中または母乳を授乳中の女性に対する茶抽出物またはそのサプリメントの安全性は確立していない。カフェイン摂取を300mg/日までに制限するように妊婦に勧める機関もある。これは、カフェイン摂取量が多いと流産や低出生体重になるリスクが高くなるという疫学的研究があるためである(78)

薬物相互作用

緑茶

緑茶の過剰摂取は、抗凝固剤であるワルファリン(クマジン)の治療効果を下げる可能性がある。そのような効果は、1.9~3.8リットルの緑茶を毎日飲むようになったある患者について報告された(79)。ワルファリンで治療している者が緑茶を完全に避ける必要はないであろうが、大量の緑茶はその効果を下げる可能性がある(80)

カフェイン

かなりの薬物はカフェインの代謝を損なう可能性があり、カフェインによる悪影響を増長させる危険性がある(81)。そのような薬物には、シメチジン(タガメット)、ジスルフィラム(アンタビュース)、エストロゲン、フルオロキノロン系抗生物質(シプロフロキサシン、エノキサシン、ノルフロキサシンなど)、フルコナゾール(ジフルカン)、フルボキサミン(ルボックス)、メキシレチン(メキシチール)、リルゾール(リルテック)、テルビナフィン(ラミシール)、およびベラパミル(カラン)などがある。カフェインの摂取が多いと、アルブテロール(アルーペント)、クロザピン(クロザリル)、エフェドリン、エピネフリン、モノアミン酸化酵素阻害薬、フェニルプロパノールアミン、およびテオフィリンなどの薬物の毒性を増長する可能性がある。リチウムを摂取している者は、急にカフェイン摂取をやめると血清リチウム濃度が増加することが知られており、リチウム毒性を高める可能性がある。

栄養素との相互作用

ノンヘム鉄

茶飲料のフラボノイドはノンヘム鉄と結合し、小腸でのノンヘム鉄の吸収を阻害する可能性がある。ノンヘム鉄は、植物性食品、乳製品、および鉄のサプリメントに含まれる鉄の主要な形態である。食事と一緒に1杯の茶飲料を摂取すると、その食事に含まれるノンヘム鉄の吸収を約70%減らすことがわかっている(82,83)。食事や鉄のサプリメントからの鉄の吸収を最大化するには、茶飲料を同時に摂取してはいけない。


Authors and Reviewers

Originally written by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in January 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in January 2008 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in January 2008 by:
Roderick H. Dashwood, Ph.D.
Director, Cancer Chemoprotection Program, Linus Pauling Institute
Professor of Environmental & Molecular Toxicology
Oregon State University

Copyright 2002-2020  Linus Pauling Institute


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アルコール飲料

English

要約

  • 観察研究では適度のアルコール摂取(男性で2杯以内/日、女性で1杯以内/日)は、心血管疾患および全死因による死亡のリスク低下と一貫して関連があった。(詳細はこちら)
  • 適度のアルコール摂取は、冠動脈性疾患(CHD)や虚血性脳卒中のリスク低下と関連があった。(詳細はこちら)
  • 観察研究からのエビデンスで、適度のアルコール摂取は2型糖尿病、認知症、および胆石のリスク低下と骨密度の改善に関連があることが示唆された。(詳細はこちら)
  • 適度のアルコール摂取でも、女性の乳がん、アルコールに関連する先天性異常、および一部の者のアルコール多飲への進行のリスクが上昇する可能性がある。(詳細はこちら)
  • アルコールの多量摂取は、高血圧、脳卒中、不整脈、認知症、事故、ケガ、暴力、および心臓、肝臓、膵臓の損傷のリスク上昇と関連がある。(詳細はこちら)
  • アルコールの多量摂取は、口腔がん、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、乳がん、結腸がん、および直腸がんを含む多くのがんのリスク上昇と関連がある。アルコール摂取に喫煙が加わると、口腔がんと食道がんのリスクが大きく上昇する。(詳細はこちら)
  • 最少量より多くのアルコールを摂取する者は、400μgの葉酸を含むマルチビタミンを毎日服用して適度の葉酸塩も摂取するように心がけるべきである。(詳細はこちら)
  • 適度のアルコール摂取による健康効果よりも健康へのリスクが大きい者がいるというコンセンサスがある。アルコール摂取をひかえるべき者(1,2)は以下のとおり。子供および青少年。妊婦、および妊娠の可能性のある女性。アルコール摂取を適切な量でやめることが困難な者、特にアルコール症から回復中の者やアルコール依存症またはアルコールで問題を起こした家族のいる者。慢性肝臓疾患またはアルコール関連の疾患や損傷のある者。
  • 運転したり、重機を操縦したり、調整や技術を要するその他の危険性のある活動に従事する者は、アルコールを摂取すべきでない。
  • 適度のアルコール摂取の健康効果や潜在的健康リスクに関する個人的アドバイスで恩恵を受けるのは以下の者である。アルコールとの相互作用で悪影響の可能性がある薬物(店頭で売られているものや処方されたもの)を摂取している者。乳がん、冠動脈性心疾患、または適度の飲酒に良い意味でまたは悪い意味で関連するその他の症状のある者や、家族(両親や兄弟姉妹など)にその履歴のある者。

序説

アルコールの摂取過多は多くの健康上または社会的な問題とつながりがあるものの、観察研究では適度のアルコール摂取がいくつかの重要な健康効果と関連があるとされてきた。アルコール摂取と死亡率との関係はしばしば、グラフの左側の禁酒から右側の深酒に向かってJ字形になるとされており、軽度から適度のアルコール摂取(2杯以下/日)は死亡率-たいていは心血管疾患の死亡率-が禁酒よりも低く、一方で深酒(1日に3-4杯より多い)は、多くの死因で死亡率が高くなる(3-5)。アルコール摂取は「両刃の剣」のようにも見えるため、アルコール摂取に関する個人の決定には、潜在的健康有益性とリスクに関する科学的根拠(エビデンス)と、個人的および家系的健康問題履歴や嗜癖を考慮するべきである。

アルコールと疾患の関係を示すデータは観察研究によるものだけで無作為化対照試験によるものではなく、観察によるデータは因果関係を示せないことに注意することが重要である。観察研究では、統計的技術を使用する際に紛らわしい変数は適切に調整されるべきである。たとえば非飲酒者は、調査対象である疾病の結果に影響するかもしれないような方法でアルコールを摂取する者とは異なることが示されている(6)。紛らわしい可能性のある多くの要素を照査しても、その他の紛らわしい要因がそれでも発生するかもしれない。

定義(7)

標準的アルコール飲料(8)

標準的アルコール飲料1杯は約14gのアルコールを含み、これは約350mlのビール(アルコール濃度約5%)、約250mlのモルトリカー(麦芽酒。アルコール濃度約9%)、約150gのワイン(アルコール濃度約12%)、約100gの強化ワイン(シェリー酒やポートワインなど)、または約45gの蒸留酒(アルコール濃度約40%)に相当する。

適度のアルコール摂取

  • 男性:1日に標準的アルコール飲料2杯以内(9)
  • 女性:1日に標準的アルコール飲料1杯以内*(9)
  • 週全体でのアルコール摂取をほぼ毎日に均等に割り付けることが、最も健康的な飲み方のパターンであるというコンセンサスがある。

深酒(8)

  • 男性:週に標準的アルコール飲料14杯超か、1日に標準的アルコール飲料4杯超
  • 女性:週に標準的アルコール飲料7杯超か、1日に標準的アルコール飲料3杯超*

*概して体重が男性より少ないことに加えて、女性はアルコールを男性と別様に吸収および代謝する。一般的に、女性は同じような体重の男性よりも体の水分が少なく、男性と同量のアルコールを摂取した後での血中アルコール濃度が高くなる(10)。女性は男性よりも深酒による健康への悪影響を受けやすいようである。したがって、「適度の飲酒」や「深酒」という定義のほとんどで、女性の方がしきい値が低い。

適度のアルコール摂取による潜在的健康効果

死亡率

観察研究のデータは、軽度から適度のアルコール摂取(女性で1杯以下/日、男性で2杯以下/日)はすべての死因に対して防護的であることを示している(4,11-15)。先に述べたように、全死因の死亡率をアルコール摂取に対してグラフにする(横軸の左が禁酒、右が深酒)と、J字形の関係が明白である(4,16)。言い換えれば、適度に飲む者は禁酒の者や深酒をする者に比べてすべての死亡リスクが最も低く、深酒をする者は死亡リスクが最も高い。

適度のアルコール摂取と死亡率の減少の関連は、心血管疾患による死亡(14,16-18)、特に冠動脈性心疾患の死亡の減少によるところが大きい(下記の「心血管疾患」の項参照)。ところが、初期の観察研究では以前飲酒していた者を生涯禁酒の群(つまり基準群)に間違えて分類していることもあるという懸念が持ち上がった。しかしながら最近の研究のほとんどは、そのような「分類間違いによる仮定」を支持していない(15,16,19)

心血管疾患

冠動脈性心疾患

過去40年にわたって、適度のアルコール摂取に関連する健康効果の最も一貫したエビデンスは、多数の疫学的研究で確認された発見である冠動脈性心疾患(CHD)の大幅なリスク減少であった。28の前向きコホート研究の結果をまとめてメタ解析したところ、平均で25g/日のアルコール摂取(標準的アルコール飲料2杯の量)を摂取する成人は、アルコールを摂取しない成人に比べてCHDリスクが20%低かった(20)。米国で行われた2つの大規模前向きコホート研究からのより新しいデータでは、適度のアルコール摂取によるCHDリスク低下の程度は30%近いであろうと示唆された。38,000人超の男性医療従事者を対象とした12年にわたる研究では、週に少なくとも3-4回アルコールを摂取する者は、週に1回以下しかアルコールを摂取しない者に比べて心筋梗塞(心臓発作)リスクが32%低かった(21)。同様に120,000人超の男女を対象にした20年にわたる研究で、毎日1-2杯のアルコールを摂取する者は、アルコールを飲まない者に比べてCHDによる死亡リスクが30%低かった(22)。29の研究の2011年のシステマティックレビュー(系統的レビュー)およびメタ解析で、アルコール摂取は禁酒に比べてCHDリスクが29%低く、2.5-60.0g/日のアルコール摂取はCHDリスクの低下と関連があった(16)

アルコール摂取はどのようにCHDリスクを下げるのか?CHDの発症は、コレステロールが溜まったプラークが動脈にできた(アテローム性動脈硬化)り、血管の炎症、および血餅ができたりすることが特徴的である(23)。多数の小規模無作為化試験で、毎日のアルコール摂取がCHDリスクのマーカー値に及ぼす影響が調べられ、適度のアルコール摂取は「善玉コレステロール」である高密度リポタンパク質コレステロール、つまりHDLコレステロールの濃度をかなり上昇させるという一貫した結果がわかった(24,25)。HDLはコレステロールを動脈壁を含む組織から肝臓へと運び戻して、除去または再利用に回す。HDL濃度の上昇だけでなく、適度のアルコール摂取は血液循環中のHDLの主要成分であるアポリポタンパク質A1の濃度も上昇させていることが示された(25)。HDLコレステロールの濃度が高いことは、CHDのリスク低下と関連している(26)

また、アルコールには抗血栓性もあるのかもしれない。血餅の生成は、凝固を促進する要素とそれを抑制したり血餅の溶解を促進したりする要素との複雑な相互作用の結果である。いくつかの無作為化試験で、適度のアルコール摂取が血餅の生成を促進するタンパク質であるフィブリノゲンの血清濃度を下げ(25)、血餅の溶解を助ける酵素(組織型プラスミノゲン活性化因子)の血清濃度を上げる(24)ことがわかった。

さらに、適度のアルコール摂取は抗炎症作用を持つのかもしれない。なぜなら、全身性炎症のマーカーでCHDリスクの鋭敏な予兆因子であるC反応性タンパク質(CRP)の血清濃度は、適度にアルコールを摂取する者のほうが飲酒しない者よりも低いからである(27-32)。適度なアルコール摂取は、アディポネクチン濃度(25)、インスリン感応性(下記の「2型糖尿病」の項参照)、腹部肥満(33)、および血管内皮機能(34)の改善にも関連がある。

摂取するアルコールの種類(ワイン、ビール、蒸留酒)はCHDリスクに影響するか?CHDリスクの大きな減少は、ワイン、ビール、および蒸留酒の適度な摂取と関連がある。しかしながら、比較的高濃度の食事性飽和脂肪と喫煙にもかかわらずフランスではCHDの死亡率が比較的低いという「フレンチパラドックス」から、赤ワインの日常的摂取がCHDに対してさらに防護的なのではないかという考えが導かれた(35,36)。赤ワインは、通常は変異が大きく低濃度ではあるが、レスベラトロールというフェノール化合物を含み(「レスベラトロール」の記事参照)、その他にもプロシアニジンのようなフラボノイドも含む。これらの化合物は、エタノールに関連する有益性以外の心血管への有益性をさらにもたらしている可能性がある。ビールも、心臓保護に寄与するかもしれないポリフェノール化合物を含む(37)

いくつかの大規模前向きコホート研究で、ワインを飲む者はビールや蒸留酒を飲む者よりもCHDリスクが低いことがわかった(22,38-40)が、何の違いもなかった研究もあった(21,41,42)。また、チェコ(43)、ドイツ(44)、およびハワイに住む日本人男性(45)で主にビールを飲む集団では、心筋梗塞やCHDのリスク減少が見られるとする研究もある。前向きコホート研究および症例対照研究の2011年のメタ解析で、ワインまたはビールの適度な摂取が死に至らない血管性事象のリスク減少に関連していることがわかった(46)。この分析では蒸留酒の摂取を心血管的有益性と関連付けてはいないが、CHDリスクを上げることが知られている過飲が解析対象の研究のいくつかで明白であったと著者らは注意している(46)

社会経済的地位とライフスタイルの特徴(たとえば喫煙、運動習慣など)がワイン、ビール、または蒸留酒を好む者たちの間で異なっていて、これがいくつかの研究で見られた飲み物のタイプによる追加的な有益性を部分的に説明するのかもしれない。たとえば初期の研究のいくつかで、ワインを好む者はその他のアルコール飲料を好む者よりも高収入で高学歴、喫煙が少なく、野菜や果物を多く食べて飽和脂肪の摂取が少ない傾向があるとわかった(47-49)。これらの紛らわしさの原因となりうるものは、観察データの解析において照査や調整がなされるべきである。

したがって、適度なアルコール摂取が一貫して20-30%のCHDリスク減少と関連があるといっても、特定のタイプのアルコール飲料を摂取することで心血管的有益性がさらに得られるかどうかは未だに明らかではない。

脳卒中

すべての脳卒中の87%を占める虚血性脳卒中は、脳の一領域への血流が不十分になって起こり、血餅によって脳への動脈が塞がれて起こる可能性がある(50)。出血性脳卒中は血管が破れて脳の中で出血することで起こる。それは虚血性脳卒中よりも発生が少ないが、出血性脳卒中は一般的により重症で、脳卒中全体の死亡率に占める割合が大きい(51)。多くの観察研究で、軽度または適度のアルコール摂取は虚血性脳卒中のリスク減少と関連付けられてきたが、出血性脳卒中とは関連がなかった(52-58)。アルコール摂取と脳卒中リスクに関する19の前向きコホート研究と16の症例対照研究の結果をまとめたメタ解析で、適度のアルコール摂取は虚血性脳卒中リスクのかなりの低下と関連があった(59)。全体的に、毎日1-2杯のアルコール飲料を摂取する者は、まったく飲まない者に比べて虚血性脳卒中リスクが28%低かった。より最近(1980-2009年)の研究の別のメタ解析でも、適度なアルコール摂取は男女とも虚血性脳卒中に対してのみ防護的であったことが確認された(60)。27の前向きコホート研究のさらに最近のメタ解析で、軽度から適度(毎日15g未満)のアルコールを摂取する女性は虚血性脳卒中のリスクが低い(相対リスクで0.72)いう関連があったが、出血性脳卒中ではそうではなかった。適度のアルコール摂取(15-30g/日)は、この解析では男性のどちらの脳卒中とも関連がなかった(61)

したがって、おそらくはアルコールの抗血栓性によって、軽度から適度のアルコール摂取が虚血性脳卒中のリスクを低下させるようであるが、出血性脳卒中のリスクは低下しないようである。

末梢動脈疾患

心臓の筋肉に血液を送る動脈のアテローム性動脈硬化症が冠動脈性心疾患につながるように、四肢への動脈のアテローム性動脈硬化症は末梢動脈疾患(PAD)につながる。足への血流がなくなるくらいアテローム性動脈硬化症が重篤だと、歩くことですら間欠性跛行として知られる足や腰の痛みになってしまうかもしれない(62)。血管内皮機能の障害もこの疾病の特徴で、臨床症状に寄与しているかもしれない(63)

心臓疾患や脳卒中のエビデンスのように一貫してはいないが、適度なアルコール摂取がPADのリスク低下に関連するという限定的なエビデンスもある。4つの前向きコホート研究で、適度なアルコール摂取がいくつかの異なるPAD指標の値をかなり減らすという関連があることがわかった(64-67)。これらの研究の中の1つでは、アルコール摂取とPADリスクの逆相関は非喫煙者では大きかったが、喫煙者ではそうではなかったことがわかった。このことから、PADリスクに対する喫煙の悪影響は、アルコール摂取による防護効果を上回るかもしれないことが示唆される(64)

心不全

冠動脈性心疾患は、心不全の主な原因である。21,601人の男性コホートによる前向き研究と126,283人の男女のコホートによる前向き研究で、適度なアルコール摂取は心不全と、特にCHDに関係する心疾患と逆相関があることがわかった(68,69)。より最近では、4,490人の年配成人コホート(開始時に65歳以上)を20年超追跡した(1,380件の心不全)ところ、週に1杯以上のアルコール飲料を摂取すると、まったく飲まない者に比べて心不全リスクが26%低いという関連があった(70)

心臓性突然死

重度のアルコール摂取が心臓性突然死(SCD)リスクを増加させるという研究もあった(下記参照)が、軽度から適度のアルコール摂取とSCDの関連はそれほど明らかではない。この関連に関する研究では結果がまちまちであるが、今日までで最大規模な2つの前向きコホート研究では、軽度から適度のアルコール摂取によるSCDのリスク低下がわかっている(71,72)

2型糖尿病

3つのメタ解析で、アルコール摂取と2型糖尿病の発症率との間にU字形の関係があり、女性にはより防護的であることがわかった(73-75)。最も新しいメタ解析は20の前向きコホート研究を含み、適度のアルコール摂取(22-25g/日、つまり1.6-1.8杯/日)は、生涯飲酒しない者に比べて2型糖尿病リスクが女性で40%、男性で13%低いという関連があった(74)。アルコールの多飲(男性で62g/日、つまり4.4杯/日、女性で51g/日、つまり3.6杯/日)は、2型糖尿病リスクの上昇と関連があった(74)

膵臓からのインスリン分泌の増加およびインスリン感応性の低下は、2型糖尿病の発症に至る重要な要因である。研究からは、適度なアルコール摂取が血清インスリン濃度を下げ、アディポネクチン(2型糖尿病と逆相関のある脂肪細胞ホルモン)濃度を増やし(25)、インスリン感応性を向上させる可能性がある(76-79)ことが示唆されている。一方で、深酒は肥満、特に腹部の肥満の原因となったり、炭水化物の代謝を阻害したり、膵臓や肝臓の機能を損なったりすることで、2型糖尿病リスクを上昇させるのかもしれない(80)

骨粗しょう症

骨粗しょう症は年配者に多い症状で、骨密度(BMD)減少が進むことによって起こる。数件の観察研究で、年配者の軽度または適度のアルコール摂取は、飲まない者に比べてBMDが高いこととの関連があった(81-89)。いくつかの研究で、ワイン(89)またはビール(89,90)を飲む者は蒸留酒を飲む者に比べてこの防護効果が高いことがわかり、非アルコール成分(たとえばビールのシリコンなど)がこの関連を説明するのかもしれないことを示唆している。骨の健康にアルコールがもたらす効果は、年齢、性別、およびホルモン状態に依存するのかもしれない((92)の文献で概説)。

今あるデータは観察研究によるもので、観察された関連は混同されやすいかもしれないことに留意することが重要である。たとえば適度にアルコールを飲む者は、飲まない者や深酒の者に比べて全体的に健康なライフスタイルなのかもしれない。しかしながら、閉経期前後の女性を対象にした最近の研究で、適度なアルコール摂取はBMDの向上と関連があり、喫煙状態、果物や野菜の摂取、および運動の程度を含む様々なライフスタイル要因とは無関係であった(90)

認知機能低下、認知症、およびアルツハイマー病

アルコール症や重度のアルコール摂取(1日に3-4杯より多い)は認知障害や認知症のリスクを上昇させるということが知られている(93-95)が、最近のメタ解析やレビューで、年配者の軽度から適度のアルコール摂取は、アルコールを飲まない者に比べて認知症やアルツハイマー病のリスクが低いことと関連があることが報告された(93,96,97)。いくつかのメタ解析では、血管性の認知症(96,98)や認知機能低下(93,96,98,99)に対する大幅なリスク低下は見つからなかった。ワインの摂取が認知症に対して特に防護的であると示唆している研究もあるが、結果はまちまちであり、多くの研究では様々な種類のアルコール飲料を特に指定していない。

少なくとも3つの疫学的研究で、健康な中年または年配者の脳における無症状な異常とアルコール摂取との関係を調べるために、磁気共鳴画像法(MRI)が使用された。そのうちの2つの研究で、軽度または適度のアルコールを摂取する者のほうがアルコールを飲まない者に比べて梗塞(死亡した組織の領域)の発生頻度が少なかった(100,101)。しかしながら、もう1つの研究ではアルコール摂取と梗塞の存在との関係は見られなかった(102)。アルツハイマー病とアルコール性認知症の特徴である脳の萎縮を測定した2つの研究では、アルコールを飲まない者のほうがアルコールを摂取する者よりも脳の萎縮が少なかったことがわかった(100,102)。残りのもう1つの研究では、軽度から適度のアルコール摂取者のほうが脳の萎縮が少なかったが、これはアルツハイマー病のリスクが高いアポリポタンパク質E(APOE)のε4対立遺伝子を持つ者にだけ当てはまった(101)。アルコールが脳に及ぼす複雑な影響のため、、認知機能や認知症に関するアルコール摂取のリスクや有益性を決定するさらなる研究が必要である。

胆石

前向きコホート研究(103-107)と症例対照研究(108,109)の大半で、適度なアルコール摂取をする男女は、胆石や胆のう手術(胆のう摘出術)のリスクがアルコールを飲まない者よりも低いことがわかった。適度なアルコール摂取と胆石発症率との一貫した逆相関の理由はすべて明らかなわけではないが、定期的なアルコール摂取によって胆汁が胆石に結晶化することが少なくなったり、胆のうが空になるよう刺激されているのかもしれない(106)

適度のアルコール摂取の健康リスク

妊娠

胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)は、妊娠中にアルコールに晒されたことによる継続的な発育異常である。FASDは米国の1-2%もの子供に影響している可能性がある(110,111)。FASDの重篤な形態である胎児性アルコール症候群(FAS)とは、妊娠中のアルコール多飲に関連する一連の身体的および精神的先天性異常のことである。FASの特徴には、顔の異常、精神遅延、および成長障害などがある。妊娠中のより軽度のアルコール摂取(週に7-14杯)でも、より軽度だが認知および行動の発達に影響するという関連がある(112,113)。通常で適度の量を妊娠中に飲酒した母を持つ子供は、記憶、注意、学習、および行動に問題があることがわかっている(114)。全体的に、妊娠中の軽度から適度の飲酒と生まれた子供の精神的健康の関連を調べた研究は結果がまちまちである。((115)の文献で概説)。しかしながら、これらの研究は本来観察的なものであり、結果を紛らわしくする可能性のある要因(たとえば妊娠中に飲酒した女性と禁酒した女性とにおける子供の精神発達に影響するライフスタイルの差など)について適切に照査されていないかもしれないことに留意することが大切である(115)

妊娠中はいかなる段階でも安全なアルコール摂取量が確立していないので、妊娠中の女性や妊娠を考えている女性は禁酒すべきである(116,117)

乳がん

100を超える観察研究でアルコール摂取と女性の乳がんの関連が調べられ、たいていの研究でリスク上昇がわかった(118-121)。利用可能なデータが観察研究によるものであるとはいえ、この関連には因果関係があると多くの者が考えている。毎日1-2杯という程度の定期的アルコール摂取でも、控えめだが十分に意味のある乳がんリスクの上昇に関連する。しかしながら、実害を起こすしきい値を定義するのは難しい。それというのもヘビードリンカーがアルコール摂取を少なめに報告する可能性があり、その結果ヘビードリンカーが「適度なアルコール摂取者」に間違って分類されるかもしれないからだ(122)

乳がんリスクとアルコール摂取の用量に比例した関係は、摂取したアルコール飲料の種類にかかわらず閉経前および閉経後の乳がんに関して観察されている。統合解析およびメタ解析で、毎日10g(1杯より若干少なめ)アルコール摂取が増えるごとに、女性の乳がんリスクが7-10%増えるという関連がわかった(123-125)。アルコール摂取と乳がんに限った死亡率に関する研究は結果がまちまちであり、25の前向きコホート研究の最近のメタ解析で、20g(1.4杯)/日を超えるアルコール摂取の場合のみリスク上昇が見られた(126)。適度なアルコール摂取は、全死因による死亡のリスク減少と一貫して関連している(上記の「死亡率」の項参照)。

アルコール摂取と乳がんの発生率との一貫した関連のメカニズムははっきりとわかっていないが、提唱されているメカニズムには、アセトアルデヒドの生成、CYP2E1による代謝の誘発と酸化ストレスの上昇、血液循環中のエストロゲンまたはアンドロゲンの濃度上昇、および乳がん細胞の侵襲性の強化などがある(119,127)。現在の推定では、米国の約8人に1人(12.4%)が人生のある時点で乳がんを発症する(128)。乳がんには多くのリスク要因があるが、アルコール摂取は数少ない変更可能なリスク要因の一つである。

葉酸塩と乳がん

アルコールは、DNAのメチル化や修復に必要な葉酸塩の吸収、輸送、および代謝を阻害する(「葉酸塩」の項の記事参照)。これらのプロセスの変化は、突然変異や遺伝子発現の変化となって、がんリスクを上昇させる可能性がある(118)。いくつかの研究(129-134)で、十分な葉酸塩の摂取がアルコール摂取と乳がんリスクの関連を変える可能性があることがわかったが、すべての研究でそうだったわけではない(135-139)。葉酸塩、アルコール、および乳がんリスクとの相互作用は解明されていないが、飲酒する女性が400μgの葉酸を含むマルチビタミンを毎日摂取するのは理にかなっている。

深酒または危険な飲酒への進行

アルコール症から回復中の者や、アルコール乱用や依存症の家族歴のある者などは、適度な飲酒習慣を維持することができないかもしれない。アルコール依存症のなりやすさは、遺伝的、心理社会的、および環境的要因に影響される。アルコール症の親の子供は、アルコール症でない親の子供よりもアルコール依存症になるリスクがかなり高いことがわかっている(140)。このリスク増加は、遺伝的要因と家族環境による要因の相互作用に関係しているようである。米国の国立アルコール乱用依存症研究所は、アルコール依存症の家族歴のある者、特に親がそうである者は、注意深く適度な飲酒になるように推奨している(141)

薬物相互作用

肝臓では、アルコールは多くの薬物と同じ酵素で代謝される。したがって、アルコール摂取は多くの薬物の活性や分解に影響する可能性がある。アルコール摂取はまた、処方薬および店頭で売られている多くの薬物による鎮静さ、眠気、および低血圧を助長する可能性がある。アルコールと薬物の重篤な相互作用は多量のアルコール摂取時に多いが、敏感な者は適度のアルコール摂取でも悪影響のリスクが増大する可能性もある(142)。女性と年配者は特に、アルコールと薬物の相互作用に関してリスクが大きい(143,144)

様々な種類の処方された薬物がアルコールと有害に相互作用するかもしれず、それには抗生物質、抗けいれん薬、抗凝血薬(クマジンなど)、抗うつ剤、抗糖尿病薬、降圧薬、血管拡張剤(硝酸塩やカルシウムチャネル拮抗薬など)、バルビツール酸塩、ベンゾジアゼピン(鎮静剤)、ヒスタミンH2受容体拮抗薬、筋肉弛緩剤、および催眠性または非催眠性の痛み止めなどがある。店頭で売られている薬剤や植物性生薬などもアルコールと相互作用する可能性があり、これにはアスピリン、アセトアミノフェン(タイレノール)イブプロフェン(アドヴィルやモトリン)、ナプロキセンナトリウム(アリーブ)などの痛み止め、ジフェンヒドラミン(ベナドリル)やクロルフェニラミンなどの風邪薬やアレルギー薬、シメチジン(タガメット)やラニチジン(ザンタック)などの胸焼けの薬、およびカモミールやカノコソウ、およびカヴァなどの植物性生薬を含む。

アルコールと薬物の潜在的に危険な相互作用を避けるのに役立つのは、自分の医療従事者にアルコール摂取について必ず知っていてもらうようにすることである。処方薬や店頭での薬物を摂取する前に、アルコール摂取が悪影響リスクを上昇させないかどうかを決めるために、製品の警告ラベルを読むか、薬剤師や医療従事者に相談しよう。一般的に、どのような薬物も飲酒と2-3時間あけて別に摂取することが得策である。アルコールと薬物との深刻な相互作用の可能性については、米国の国立アルコール乱用依存症研究所のウェブサイトを参照のこと。

深酒の健康効果

なし

深酒の健康リスク

妊娠

妊娠中のアルコールの多飲は、胎児性アルコール症候群(FAS)を引き起こす。上記を参照のこと。

心血管疾患

高血圧

深酒は、前向きコホート研究でも症例対照研究でも、高血圧のリスク上昇と一貫して関連している(145-147)。12の前向きコホート研究の2009年の系統的レビューおよびメタ解析で、50g(3.6杯)/日のアルコール摂取は、男性および女性でそれぞれ1.6倍と1.8倍の高血圧リスク上昇と関連があることがわかった。この量の2倍(100g(約7杯)/日)のアルコール摂取は、男性で2.5倍、女性で2.8倍の相対リスクと関連があった(148)

 多くの臨床試験の結果は、アルコール摂取を減らすと、高血圧および正常血圧の個人の血圧が下がることを示している。15の無作為化対照試験の結果をまとめたメタ解析で、アルコール摂取を減らすと、収縮期および拡張期血圧がかなり下がることがわかった(149)

脳卒中

虚血性脳卒中は脳の一領域への血流が不十分になることが原因で、脳への動脈が血餅で塞がれて起こることがある。出血性脳卒中は、脳の中で血管が破れて出血して起こる。定期的な適度のアルコール摂取は虚血性脳卒中リスクの減少と関連しているという研究もあるが、深酒は虚血性脳卒中と出血性脳卒中どちらのリスク上昇とも関連がある。19の前向きコホート研究および16の症例対照研究の結果をまとめたメタ解析で、深酒は出血性脳卒中のリスクが2倍以上に、虚血性脳卒中のリスクが70%上昇することがわかった(59)。最近(1980-2009年)の研究のメタ解析で、深酒は男女とも虚血性脳卒中および出血性脳卒中のリスク上昇と関連していることが確認された(60)。深酒は、高血圧、心筋症(心臓の筋肉の損傷)、心拍の乱れ、および血液凝固異常や止血異常に寄与することによって、脳卒中リスクを上昇させているのかもしれない。

不整脈と心臓性突然死

昔から知られている深酒の酒宴と心拍の乱れ(不整脈)についての関連は、それが休日や週末に入院する者について初めて使われたことから、「休日症候群」と呼ばれる(150)。心房細動は、深酒と最も一般的に関連のある不整脈である(151,152)。2010年の系統的レビューとメタ解析で、毎日のアルコール摂取とこのタイプの不整脈リスクとの間に飲酒量に比例した関連があることがわかり、女性では24g/日(1.7杯/日)、男性では36g/日(2.6杯/日)より多い飲酒でリスクが高かった(153)。7つの前向き研究を2014年にメタ解析したところ、毎日2杯より多く飲酒すると男女とも心房細動のリスクが高くなり、毎日1杯追加するごとに8%リスクが上昇するとわかった(154,155)。さらに、深酒(1日に5杯より多い)は心臓性突然死(SCD)のリスクも上昇させることがわかった(156,157)

アルコールが不整脈やSCDを引き起こすかもしれない経緯は、全部わかっているわけではない。アルコールは心筋細胞の収縮性を損ない、心筋細胞の形や構造を変え、電解質の不均衡に寄与し、酸化ストレスを誘発したりするのかもしれない(158)

アルコール性心筋症

アルコール性心筋症とは、長期にわたる深酒によって引き起こされる心筋の疾患である(159)。この疾患はヘビードリンカーのうち少しの割合(10%未満)でしか起こらないようである(160)。アルコール性心筋症は2段階で起こる。(1)初期の無症状の段階では心筋の損傷は明確な症状を呈さないが、(2)症状の出る段階では心筋が弱くてポンプ機能を効果的に行うことができない。アルコール性心筋症に至る飲酒レベルは明確に確立されてないが、毎日少なくとも7杯のアルコール飲料を5年より長く摂取している者は、無症状のアルコール性心筋症の危険性があると考えられている。深酒を続ける者は、ついには心不全を発症する。女性は男性よりアルコールによる心筋への害を受けやすいことが、研究から示唆される(161,162)

アルコール性肝臓疾患

慢性的にアルコールを過多に摂取することは、肝臓疾患やそれによる死の主な原因である(163)。アルコール性肝臓疾患は、脂肪肝、肝炎(致命的になる可能性もある肝臓の炎症)、線維症、および最も進んだアルコール性肝臓疾患である肝硬変を含む広範な肝臓損傷が特徴である。肝硬変では、線維症の傷のある組織ができて、それが進行性の肝機能の悪化に至る。進行した肝臓疾患の合併症には、食道の静脈が膨張してひどく出血したり(食道静脈瘤)、脳の損傷(肝性脳症)、腹部での体液の貯留(腹水症)、および腎不全などがある。

9つの研究の2004年のメタ解析で、摂取したアルコール量の増加に反応して肝硬変リスクが増加することがわかり、相対リスク(RR)は25g(1.8杯)/日で2.9、50g(3.6杯)/日で7.1、100g(7.1杯)/日で26.5であった。別のメタ解析では、肝硬変の相対リスクはアルコール量の増加で高くなることがわかったが、肝硬変による罹患率にはしきい値(女性では24g(1.7杯)/日を超えるアルコール摂取、男性では36g(2.6杯)/日を超えるアルコール摂取)があることも示唆された(165)。肝硬変による死亡リスクは、女性ではいかなるアルコール摂取量でも増加し、男性では12g(0.9杯)/日を超える摂取で増加していた。アルコール摂取は、すでに罹っているいかなる肝臓疾患も悪化させることが知られていることから、アルコール摂取と肝硬変による死亡率との関係が、アルコール摂取と肝硬変の罹患率との関係よりも強いことがうかがわれる(165)

重い肝臓疾患は、60g(4.3杯)/日を超えるアルコール摂取をする者の約10%に発生することがわかっている。女性は男性よりも重いアルコール性肝臓疾患になりやすく(165,166)、C型肝炎の感染者はアルコール性肝臓疾患リスクが高くなる(167)

がん

深酒は、多くの部位でのがんのリスクを増大させることがわかっている(168)。深酒は一貫して、またアルコール量に依存して 、口腔がん、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、結腸がん、直腸がん、および乳がんのリスク上昇と関連していることがわかっている(165)。しかも、喫煙とアルコール摂取の組み合わせは、がんリスクのもっと劇的な増大に至る(169)。長期に渡る深酒による肝臓がんリスクの増大は、アルコール性肝硬変またはウィルス性肝炎によるがんになりやすくなることと関係しているのかもしれない。

アルコールに関係する脳の障害

慢性的な多量のアルコール摂取やアルコール依存は、脳とその機能に、特に記憶と実行機能に有害な関連がある(170)。アルコール症は大脳萎縮(脳の組織の縮小)を被ることが観察され、これはアルコールに関連する認知症や認知障害に寄与しているようだ(94)。アルツハイマー病で見られる進行性の大脳萎縮とは対照的に、アルコール関係の大脳萎縮は禁酒期間を置くことで減少する可能性がある。アルコール関係の脳障害は、チアミン(171)やナイアシン(172)といった栄養素の欠乏に関連しているかもしれない。

膵炎

膵炎は、痛みの出る膵臓の炎症である。急性膵炎では上腹部の強い痛みが突然起こり、しばしば吐き気や嘔吐を伴う(173)。大部分の急性膵炎は支持療法しか必要としないが、ごく少数の者は重篤または命にかかわる合併症になる可能性がある。研究によると、19-32%の急性膵炎はアルコールが原因であると推定される((174)の文献で概説)。

慢性膵炎は膵臓の破壊を進行させ、その機能を失わせる(175)。推定で慢性膵炎の62-70%は、アルコールが原因である。慢性膵炎の発症リスクは、アルコール摂取の量と期間とともに上昇する。慢性膵炎のリスク上昇は、長期間にわたって毎日5杯以上のアルコール飲料を摂取した場合に見られる(174)。アルコール症の者のうち少数(10%未満)しか慢性膵炎を発症しないので、遺伝的および環境的要因も関わっていると考えられている。この疾病は女性よりも男性に、白人よりも黒人に、非喫煙者よりも喫煙者に多い(176,177)

骨の健康

慢性的アルコール依存症は、骨密度の減少や骨折のリスク上昇など骨の健康に有害な影響をもたらす。大量(100-200g/日)のアルコール摂取は、骨を形成する細胞である骨芽細胞の活性を直に損う。骨の健康に対するネガティブな影響は、アルコール症患者の栄養不良によっても間接的に引き起こされている(92)

事故、けが、および暴力

アルコール摂取は、自動車事故、転倒、および火事などを含む多くの状況で、けがのリスクを上昇させるという関連がある(178)。病院の緊急救命部門からのデータは、6時間前に1-2杯のアルコール飲料を摂取しただけで、けがのリスクが大きく上昇することを示している(179)。米国での交通事故死全体の31%は、アルコール絡みである(180)。米国の運転者に対する法的な血中アルコール濃度(BAC)は、血液1デシリットルあたり0.08gである。しかし大半の科学的研究では、BACが0.05でも運転関連の技能が大きく損なわれることがわかっている(181)。参考までに、0.05のBACとは、体重が約80kgの男性が1時間で3杯の標準的なアルコール飲料を飲むか、体重が約55kgの女性が1時間に2杯のアルコール飲料を飲むと到達する濃度である(182)

過剰なアルコール摂取は、自殺、殺人、家庭内暴力、性的暴行、および集団暴行などのすべての形態の暴力に関連する。アルコールに関連する暴力の理由は複雑であるが、ある集団の暴力的行動のリスクをアルコール摂取が上昇させているようである(183)

死亡率

アルコールの多飲は死亡率を上昇させる(4,16)。上記のように、アルコール摂取と死亡率の関係はJ字形で、アルコール摂取が多い者はアルコールを飲まない者よりも死亡リスクが高いことを意味する。8つの前向きコホート研究の2011年のメタ解析で、60g/日より多いアルコール摂取は、全死因による死亡率を30%上昇させるという関連があった(16)


Authors and Reviewers

Originally written in 2004 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2007 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in August 2015 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in August 2015 by:
Arthur L. Klatsky, M.D.
Senior Consultant in Cardiology
Adjunct Investigator, Division of Research
Kaiser Permanente Medical Care Program
Oakland, CA

Copyright 2004-2020  Linus Pauling Institute


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ナッツ

ナッツ

English

要約

●ナッツは食物繊維、植物ステロール、および不飽和脂肪の良好な摂取源である。(詳細はこちら)
●大部分の前向きコホート研究の結果では、習慣的にナッツを摂取(約28gを少なくとも週5回摂取することに相当)すると、心血管疾患のリスクが大きく減少するという関連があることが示唆される。(詳細はこちら)
●ある前向きコホート研究で、習慣的なナッツの摂取は2型糖尿病の発症リスクの大きな低下と関連があることがわかった。(詳細はこちら)
●大部分の前向き研究で、習慣的にナッツを摂取する者は滅多に摂取しない者より体重が少ないことが示されている。そうは言っても、大部分のナッツは約28gでほぼ160kcalのエネルギーがあるので、他のあまり健康でないお菓子をナッツに代えることは、ナッツの摂取を増やす際に体重増加を避けるよい方法である。(詳細はこちら)

序説

あまり遠くない昔には、ナッツは脂肪含有量が比較的高いので不健康だと考えられていた。対照的に、習慣的なナッツの摂取は健康的な食事の重要な一部であることが、最近の研究では示唆される(1)。ナッツの脂肪含有量は比較的高い(約28g中14~19g)が、ナッツの大部分の脂肪はより健康的な一価不飽和脂肪および多価不飽和脂肪である(表1参照)(2)。「ナッツ」という用語は、アーモンド、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、ピーカン、ピスタチオ、クルミ、およびピーナッツを含む。その名に反して、ピーナッツ(peanut)は実はえんどう豆(pea)やインゲン豆(bean)と同じ豆類である。しかしながら、ピーナッツは栄養的に木の実のナッツと似ていて、いくつかの同じような有益な特性がある。

疾病予防

心血管疾患

冠動脈性心疾患

大規模前向きコホート研究で、習慣的なナッツの摂取は冠動脈性心疾患(CHD)リスクの大きな低減に一貫して関連があった(3)。ナッツの摂取に予防効果があることを見つけた初期の研究の一つがアドベンティスト健康研究で、これは30,000人超のセブンスデー・アドベンティスト(キリスト教アドベンティスト派信者)を12年にわたって追跡したものである(4)。一般的に、セブンスデー・アドベンティストの食事や生活習慣は、平均的なアメリカ人のそれよりも心血管疾患予防に勧められるものに近い。アドベンティスト健康研究に参加した者はほとんどが喫煙せず、大部分の者が平均的なアメリカ人よりも飽和脂肪が少ない食事をしていた。この健康的な集団において、ナッツを週に少なくとも5回食べる者は、週に1回未満しか食べない者よりもCHDによる死亡リスクが48%、非致死性心筋梗塞(MI)のリスクが51%低かった(4)。83歳超のセブンスデー・アドベンティストにおいては、週に少なくとも5回ナッツを食べる者は、週に1回未満しか食べない者よりもCHDの死亡リスクが39%低かった(5)。3,000人超の黒人男女によるより小規模な前向き研究でも、同じような結果が報告された(6)。週に少なくとも5回ナッツを摂取する者は、週に1回未満しか食べない者よりもCHDの死亡リスクが44%低かった(5)

ナッツの心臓保護効果は、セブンスデー・アドベンティストに限ったものではない。14年間に86,000人超の女性が参加した看護師健康調査で、週に約142g超のナッツを摂取する者は、月に約28g未満しか摂取しない者に比べてCHDのリスクが35%低かった(7)。同様の低下は、非致死性MIのリスクやCHDによる死亡リスクでも見られた。より最近の21,000人超の男性医師による17年間の研究で、週に少なくとも2回ナッツを摂取する者は、ナッツを滅多にまたはまったく食べない者に比べて心臓突然死のリスクが53%低かったことがわかったが、非致死性MIや急死でないCHDによる死亡のリスクにおいては大きな減少はなかった(8)。この男性医師の集団の追跡調査分析で、ナッツの摂取は心不全の発生と関連がないことがわかった(9)。閉経後の女性30,000人超を12年間追跡した米国のアイオワ女性健康調査は、ナッツ摂取とCHDの死亡率との間に大きな逆相関が見られないとした唯一の前向き研究論文であるが、ナッツを週に2回摂取する者は全死因による死亡率に若干ではあるが有意義な減少が見られた(10)。全体的に大部分の前向きコホート研究の結果は、習慣的なナッツの摂取はCHDに関連する死亡リスクの大きな減少に関連があることを示唆している。実際、上記した米国における疫学研究のうちの4つに対する最近の統合解析で、ナッツ摂取が最も多い(週に約5回)者はCHDリスクが35%低かったことがわかった(11)。対照臨床試験の結果からは、ナッツの心臓保護効果の少なくとも一部は、血清総コレステロール濃度およびLDLコレステロール濃度に対する有益な効果に由来することが示唆される(3)。少なくとも18の対照臨床試験で、飽和脂肪の少ない食事にナッツを加えると、血清コレステロールが正常または高い者に血清総コレステロール濃度およびLDLコレステロール濃度の大きな減少があったことがわかった。これらの効果は、アーモンド(12~15)、ヘーゼルナッツ(16)、マカデミアナッツ(17~19)、ピーナッツ(20,21)、ピーカン(22)、ピスタチオ(23,24)、およびクルミ(25~30)で見つかった。より最近のある横断研究では、ナッツや種子を頻繁に食べると、多民族集団で炎症性バイオマーカーの血清濃度が低くなることに関連があることがわかった(31)。エビデンスが状況的ではあるものの、これらの発見はナッツに含まれる化合物が炎症を減らすことで心血管疾患のリスクを低下させているかもしれないことを示唆している。

ナッツに含まれる心臓保護的化合物

食事の飽和脂肪をナッツに含まれるような多価不飽和脂肪や一価不飽和脂肪に代えると、血清総コレステロール濃度およびLDLコレステロール濃度を下げる可能性がある(3)。しかしいくつかの臨床試験では、ナッツ摂取によるコレステロール低減効果は、ナッツに含まれる多価不飽和脂肪や一価不飽和脂肪の含有量から予想されるよりも大きかった。このことは、ナッツにそれ以外の予防的要素があることを示唆している(32)。コレステロール低減効果に寄与するかもしれないナッツのその他の生物活性化合物には、食物繊維や植物ステロールがある(33)。特定のナッツの不飽和脂肪、食物繊維、および植物ステロール含有量については、表1を参照されたい。クルミはαリノレン酸というオメガ3脂肪酸が特に豊富で、心臓突然死につながるかもしれない心不整脈の予防などの多くの心臓保護効果がある。ナッツの心臓保護効果に寄与するかもしれないその他の栄養素には、葉酸塩、ビタミンE,およびカリウムがある(3,33~35)。米国食品医薬品局(FDA)は、ナッツに関する以下のような限定的健康強調表示を承認して、ナッツの摂取と心血管疾患リスクとの関係について最近出現しているエビデンスを認めている(36):「飽和脂肪とコレステロールが少ない食事の一部として、ほとんどの種類のナッツを1日に約42g食べることによって心疾患のリスクが減少する可能性があることが、科学的なエビデンスで証明されていないが示唆はされている。」ナッツの栄養素含有量に関する詳細は、米国農務省の国民栄養データベースを参照のこと。

表1 特定のナッツ約28g中のエネルギー、脂肪、植物ステロール、および食物繊維
ナッツ (約28g) エネルギー (kcal) 全脂肪 (g) MUFA* (g) PUFA* (g) 植物ステロール (mg) 食物繊維 (g)
アーモンド
163
14.0
8.8
3.4
39
3.5
ブラジルナッツ
186
18.8
7.0
5.8
該当なし
2.1
カシューナッツ
163
13.1
7.7
2.2
45
0.9
ヘーゼルナッツ
178
17.2
12.9
2.2
27
2.7
マカデミアナッツ
204
21.5
16.7
0.4
33
2.4
ピーナッツ(豆類)
161
14.0
6.9
4.4
62
2.4
粒なし練ピーナッツバター(大さじ2)
188
16.1
7.6
4.4
33
1.9
ピーカン
196
20.4
11.6
6.1
29
2.7
松の実(ピニョーリ)
191
19.4
5.3
9.7
40
1.0
ピスタチオ
158
12.6
6.6
3.8
61
2.9
クロクルミ
175
16.7
4.3
9.9
31
1.9
*MUFA, 一価不飽和脂肪酸; PUFA, 多価不飽和脂肪酸

2型糖尿病

看護師健康調査の最近の結果、ナッツとピーナッツバターの摂取が女性の2型糖尿病(DM)リスクと逆相関があるかもしれないことが示唆された(37)。16年間追跡対象となったこの86,000人超の女性集団では、週に少なくとも5回約28gのナッツを摂取する者は、めったにあるいはまったく摂取しない者に比べて2型糖尿病の発症リスクが27%低かった。同様に、ピーナッツバターを週に少なくとも5回摂取する者は、めったに摂取しないかまったく摂取しない者に比べて、2型糖尿病の発症リスクが21%低かった。これらの発見はその他の研究でも確認される必要があるが、これらはナッツが健康な食事の要素になりうることの追加的エビデンスとなる。観察された2型糖尿病の減少に寄与しているかもしれないナッツの化合物は、不飽和脂肪、食物繊維、およびマグネシウムである。

体重過多および肥満

主要な懸念は、ナッツの摂取を増やすと体重増加や肥満を起こすのではないかということだ。しかし、アドベンティスト健康研究(5)や看護師健康調査(7)を含む大規模コホート研究のいくつかの横断解析で、習慣的にナッツを摂取する者はめったに摂取しない者に比べて体重が低い傾向があることが示された。最近、スペインで実施された28ヶ月の前向き研究で、ナッツをより多く摂取した参加者はめったに摂取しなかった者に比べて、体重増加のリスクが低かったことがわかった(38)。同様の関連は、看護師健康調査IIでも観察された(39)。これらの疫学データは、自由に生活している被験者においては、ナッツをより多く摂取しても大きな体重増加は起こらず、むしろ食事にナッツを入れることで体重管理に有益であるかもしれないことを示している。ナッツのタンパク質や食物繊維の量がより多いことが、満腹感を起こして空腹感を抑えるのかもしれない。

安全性

ナッツアレルギー

ピーナッツや木の実のナッツ(アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカン、ピスタチオ、およびクルミ)に対するアレルギーは、最も一般的な食物アレルギーの一種で、米国の人口の少なくとも1%に影響している(40)。すべての食物アレルギーは重篤な反応を引き起こす可能性があるが、ピーナッツや木の実のナッツは命にかかわるアレルギー反応であるアナフィラキシーに最も一般的に関連する食品の一つである(41)。重篤なピーナッツや木の実のナッツのアレルギーのある者は、ラベルをチェックしたりラベルの無いスナック、キャンディー、およびデザートを避けたりして、ピーナッツや木の実のナッツをうっかり口にすることがないように特別に用心する必要がある。意図せずにピーナッツや木の実のナッツを摂取することを避けるためのさらなるアドバイスについては、食物アレルギーおよびアナフィラキシーネットワークのウェブサイトを参照のこと。

悪影響

セレンの豊富な土壌のあるブラジルの地域で育ったブラジルナッツは、一粒のナッツに100μg超のセレンが含まれている可能性があるが、その一方でセレンのあまりない土壌で育ったものはその10分の1の含有量であるかもしれない(42)。セレンの毒性についての詳細は、「セレン」のタイトルの記事を参照のこと。

摂取の推奨量

約28gのナッツを週に5回といった習慣的なナッツの摂取は、疫学研究において冠動脈性心疾患(CHD)のリスクが一貫して大きく減るという関連がある。飽和脂肪の少ない食事の一部として毎日約28~57gのナッツを摂取すると、血清総コレステロールおよびLDLコレステロールを下げることが、多くの対照臨床試験でわかっている。約28gのナッツは少なくとも160kcalあるので、その他の食物を除かないで習慣的な食事に毎日28gのナッツを単純に追加すると、体重が増えるかもしれない。その他のより不健康なスナックやメインデッシュの肉の代わりに塩を付けていないナッツにすることは、ナッツを健康な食事の一部にするための方法である。表2はナッツに含まれるいくつかの有益性のありそうな化合物のリストである。

表2 ナッツに含まれるいくつかの有益性のありそうな化合物
主要栄養素 ビタミン ミネラル 植物性化学物質
不飽和脂肪 葉酸塩 マグネシウム 食物繊維
  ビタミンE カリウム 植物ステロール

Authors and Reviewers

Originally written in 2003 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2005 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in June 2009 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in June 2009 by:
Frank B. Hu, M.D., Ph.D.
Professor of Nutrition and Epidemiology
Harvard School of Public Health

Copyright 2003-2020  Linus Pauling Institute 


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