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要旨

  • ビタミンB6とその誘導体であるピリドキサール5'-リン酸(PLP)は、主にタンパク質の代謝に関わる100超の酵素にとって不可欠である。(詳細はこちら)

  • 体内循環しているホモシステインの濃度が高いと、心血管疾患のリスクが上がるという関連がある。無作為化対照試験では、ビタミンB6を含むビタミンBの補給がホモシステイン濃度を効果的に下げる可能性があることが明示された。しかしながら、ビタミンBによるホモシステイン濃度の低下は、高リスクの個人における心血管的な有害事象のリスクを減らすことができなかった。(詳細はこちら)

  • 実験的および臨床的研究に基づき増大するエビデンスは、ほとんどの慢性病に潜む全身性炎症がビタミンB6の代謝を損なうかもしれないことを示している。(詳細はこちら)

  • ビタミンB6およびその他のビタミンBの補給は年配者の認知行動能力の向上または認知低下の遅延に関連がないものの、最近の研究ではビタミンB6が晩年のうつ病のリスクを下げるのに役立つかもしれないことが示唆されている。(詳細はこちら)

  • 薬理学的用量のビタミンB6は、まれな先天性ビタミンB6代謝異常でおこるてんかん発作の治療で使われる。また、無作為化対照試験の結果は妊婦のつわりの治療におけるビタミンB6の使用を支持しており、月経前症候群や手根管症候群の管理に有益である可能性を暗示している。(詳細はこちら)

  • ビタミンB6は、魚、家禽類、ナッツ、豆類、ジャガイモ、およびバナナなど様々な食品に含まれる。(詳細はこちら)

  • 抗結核薬、抗パーキンソン病薬、非ステロイド性抗炎症薬、および経口避妊薬を含むいくつかの薬剤は、ビタミンB6の代謝に支障をきたす可能性がある。(詳細はこちら)

ビタミンB6は1930年代に初めて単離された水溶性ビタミンである。ビタミンB6という用語は6つの一般的形態を指し、それらはピリドキサール、ピリドキシン(ピリドキソール)、ピリドキサミン、およびそれらのリン酸化された形態を意味する。リン酸エステルの形態の誘導体であるピリドキサール5'-リン酸(PLP)は、全酵素反応の4%超に関わる生理活性補酵素の形態である(図1)(1~3)

Figure 1. Chemical Structures of pyridoxine, pyridoxal, pyridoxamine, and pyridoxal 5'-phosphate (PLP). Non-phosphorylated forms of vitamin B6 include pyridoxine, pyridoxal, and pyridoxamine. While all three of these variants can be phosphorylated, the phosphate ester derivative of pyridoxal, pyridoxal 5'-phosphate (PLP), is the cofactor of most vitamin B6-dependent enzymes in the body.

機能

ヒトの体内で合成できないので、ビタミンB6は食事から摂取されねばならない。PLPは、ヒトの体内で不可欠な化学反応の触媒作用をする100超の酵素の機能に決定的な役割を果たす(4)。PLP依存性酵素は、Fold Type I~Vという5つの構造グループに分けられる(5)

  • Fold Type I         アスパラギン酸アミノ基転移酵素ファミリー

                                      (アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼファミリー)

  • Fold Type II         トリプトファン合成酵素ファミリー

                                      (トリプトファンシンターゼファミリー)

  • Fold Type III         アラニンラセマーゼファミリー
  • Fold Type IV          D-アミノ酸アミノ基転移酵素ファミリー

                                      (D-アミノ酸アミノトランスフェラーゼファミリー)

  • Fold Type V         グリコーゲンホスホリラーゼファミリー

 

PLP依存性酵素が触媒作用をする多くの生化学的反応は、ヘモグロビンやアミノ酸の生合成や脂肪酸代謝などの生物学的に必須のプロセスに関わる。PLPは、貯蔵されたグリコーゲンからブドウ糖を遊離する反応の触媒作用をする酵素であるグリコーゲンホスホリラーゼの補酵素としても働く。ヒトの体内でのPLPの多くは、グリコーゲンホスホリラーゼに結合した筋肉に見られる。PLPはまた、アミノ酸からブドウ糖を生成する反応の補酵素でもあり、このプロセスは糖新生として知られる(6)

神経系の機能

脳内では、PLP依存性酵素である芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素(芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼ)が2つの主要な神経伝達物質の合成の触媒作用をする。それらはアミノ酸であるトリプトファンからのセロトニンの合成と、L-3,4-ジヒドロキシフェニルアラニン(L-Dopa)からのドーパミンの合成である。グリシン、D-セリン、グルタミン酸、ヒスタミン、およびγアミノ酪酸(GABA)などのその他の神経伝達物質も、PLP依存性酵素が触媒作用をする反応において合成される(7)

ヘモグロビンの合成と機能

PLPは5-アミノレブリン酸合成酵素(5-アミノレブリン酸シンターゼ)の補酵素として働き、これはヘモグロビンの鉄含有成分であるヘムの合成に関わる。ヘモグロビンは赤血球で見られ、体内にあまねく酸素を運ぶ赤血球の能力に不可欠である。ピリドキサールとPLPはともにヘモグロビンの分子に結合可能で、ヘモグロビンが酸素を授受する能力に影響を与える。しかし、このことが組織への正常な酸素運搬に与える影響については不明である(6,8)。ビタミンB6欠乏症はヘモグロビン合成を損ない、小球性貧血に至るのかもしれない(3)

トリプトファンの代謝

別のビタミンBであるナイアシンの欠乏症は、適切な食事摂取によって簡単に予防できる。ナイアシンとその補酵素であるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の食事からの必要量も、かなり限らられた程度までではあるもののトリプトファン代謝のキヌレニン経路における必須アミノ酸であるトリプトファンの異化作用によって摂取可能である(図2)。この経路の重要な反応はPLPに依存する。特にPLPはキヌレニナーゼ酵素の補助因子であり、キヌレニナーゼは3-ヒドロキシキヌレニンから3-ヒドロキシアントラニル酸への変換の触媒作用をする。PLPの利用性が減ると主にキヌレニナーゼの活動に影響し、NADの生成を制限し、血中および尿中でのキヌレニン、3-ヒドロキシキヌレニン、およびキサンツレン酸の濃度が高くなることにつながるようである(図2)(9)。したがって、食事性のビタミンB6を制限するとトリプトファンからのNADの合成が損なわれる一方で、適切なPLP濃度はトリプトファンからのNADの生成を維持するのに役立つ(10)。免疫の活性化と炎症に関してビタミンB6の量が不適切であることの影響は、トリプトファン代謝のキヌレニン経路におけるPLPの役割に一部関係しているのかもしれない(「疾病予防」の項参照)。

Figure 2. Overview of the Tryptophan-Kynurenine Metabolic Pathway. Pyridoxal 5'-phosphate, a vitamin B6 coenzyme, is required for the activity of several key enzymes in tryptophan catabolic pathway: KAT (kynurenine aminotransferase), KMO (kynurenine 3-monooxygenase), and kynureninase. As explained in the article text, tryptophan is metabolized to kynurenine, which is further metabolized with the vitamin B6-dependent enzymes, KAT or KMO. Through metabolism with KMO, 3-hydroxykynurenine is created, which can ultimately generate NAD. Dietary restriction of vitamin B6 most prominently affects kynureninase activity and results in the shift from 3-hydroxykynurenine metabolism and NAD formation to the production of kynurenic acid and xanthurenic acid.

ホルモンの機能

エストロゲンやテストステロンなどのステロイドホルモンは、体内で標的細胞の核にあるステロイドホルモン受容体と結合することでその効果を表す。核の受容体そのものはDNAの特定の制御配列と結合し、標的遺伝子の転写を変える。PLPがステロイド受容体の活動に影響し、遺伝子発現へのそれらの効果を減少させるかもしれないメカニズムが、実験的な研究で明らかになった。生殖生物学における役割が知られている核内受容体の抑制因子であるRIP140/NRIP1とPLPが相互作用するのではないかということがわかった(11)。しかし、この相互作用がステロイド受容体介在性の遺伝子発現におけるRIP140/NRIP1の抑制活動を強めることを確認するさらなる研究が必要である。エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン、またはその他のステロイドホルモンの受容体の活動がPLPによって阻害されるのであれば、乳がんや前立腺がんのようにステロイドホルモンによって促される疾病の発症リスクにビタミンB6の栄養状態が影響を与えることが可能かもしれない(6)

核酸の合成

前駆体であるチミジンおよびプリン体からの核酸の合成は、葉酸補酵素に依存する。de novoチミジル酸(dTMP)生合成経路には、3つの酵素が関わる。それらはジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)、セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ(SHMT)、およびチミジル酸合成酵素(TYMS)である(図3)。PLPはSHMTの補酵素として働き、これはセリンからグリシンへの変換とテトラヒドロ葉酸(THF)から5,10-メチレンTHFへの同時変換の触媒作用をする。後者の分子は、TYMSによるデオキシウリジン一リン酸(dUMP)からのdTMPの生成における一炭素供与体である。

Figure 3. De Novo Thymidylate Biosynthesis. Folate coenzymes are essential intermediates in the synthesis of nucleic acid precursors thymidine and purines. Thymidylate biosynthesis pathway involves three enzymes: dihydrofolate reductase, serine hydroxymethyltransferase, and thymidylate synthase. Pyridoxal 5'-phosphate (PLP), a vitamin B6 coenzyme, is required by serine hydroxymethyltransferase, which uses serine as a one-carbon donor for the generation of 5,10-methylenetetrahydrofolate (5,10-methylene THF) from THF. 5,10-methylene THF is then used in both methionine transmethylation cycle (not shown in the figure) and thymidylate biosynthesis.

欠乏症

ビタミンB6の重篤な欠乏症は一般的でない。アルコール依存症患者は、食事性のビタミン摂取が少なくビタミン代謝も損なわれているので、ビタミンB6欠乏症のリスクが最も高いと考えられている。1950年代初期には、粉ミルク製造上の過失による重篤なビタミンB6欠乏症の結果として、乳児に発作が起きた(7)。ビタミンB6欠乏症の成人でも異常な脳波(EEG)パターンが報告されている。重篤なビタミンB6欠乏症で見られるその他の神経性症状には、易怒性、うつ、および錯乱があり、その他の症状には舌の炎症、口内炎や口内痛、および口角の皮膚の潰瘍などがある(12)

推奨量(RDA)

ビタミンB6は代謝の多くの態様、特にアミノ酸の代謝経路に関わっているので、個人のタンパク質摂取量がビタミンB6の必要量に影響しているであろう(13)。米国医学研究所の食品栄養委員会(FNB)が発した以前の推奨量と違って、これらの関係はRDAを設定するのに考慮されてはいるものの、最新のビタミンB6のRDAはタンパク質摂取の見地からは表されてれていない(14)。現在のRDAは1998年にFNBによって改訂されており、表1にそれを示す。

表1 ビタミンB6の推奨量(RDA)
年齢層 年齢 男性(mg/日) 女性(mg/日)
乳児 0~6ヶ月 0.1(目安量) 0.1(目安量)
乳児 7~12ヶ月 0.3(目安量) 0.3(目安量)
幼児 1~3歳 0.5  0.5 
子供 4~8歳 0.6  0.6 
子供 9~13歳 1.0  1.0 
青少年 14~18歳 1.3  1.2 
成人 19歳~50歳 1.3  1.3 
成人 51歳以上 1.7  1.5 
妊娠期 全年齢 1.9 
授乳期 全年齢 2.0

疾病予防

免疫機能不全

トリプトファン代謝のキヌレニン経路のいくつかの酵素反応は、ビタミンB6補酵素であるピリドキサール5'-リン酸(PLP、上記の図2参照)に依存する(「トリプトファン代謝」の項参照)。この経路は炎症促進性の免疫反応において活性化され、妊娠期間中の胎児の免疫寛容に重要な役割を果たすことが知られている(15)。トリプトファン代謝のキヌレニン経路の重要な中間体が、免疫反応の調整に関わっている。トリプトファン誘導体のいくつかは、リンパ球(特に1型ヘルパーT細胞)のようなある種の免疫細胞の細胞死(アポトーシス)または細胞分裂阻止を引き起こすことがわかっている。それらはまた、炎症促進性サイトカインの生成を阻害することがある((15)の文献でレビュー)。最適な免疫機能、特に年配者のそれでは、ビタミンB6の適切な摂取が重要であることを示唆するエビデンス(根拠)がある(16,17)。しかし、トリプトファン分解の誘因となり多くの疾病(心血管疾患やがんなど)の根底にある慢性的炎症は、PLPの喪失を早めてビタミンB6の必要量を増やすかもしれない。現在のRDAより多いビタミンB6摂取が免疫系の障害を予防および/または反転できるのかを評価するさらなる研究が必要である(「ビタミンB6と炎症」の項参照)。

心血管疾患

米国看護師健康調査に参加した80,082人の女性集団による大規模前向き研究で、マルチビタミン(ビタミンB6を含む)サプリメントの使用は、偶発的な冠動脈疾患(CAD)リスクの24%の低下と関連があった(18)。食物摂取頻度調査票を使って、著者らは食物およびサプリメントからのビタミンB6摂取が最も高い五分位(中央値で4.6mg/日)の女性は、最も低い五分位(中央値で1.1mg/日)の女性に比べて、CADのリスクが34%低いことを見つけた。CADは冠状動脈の異常な狭窄(狭くなること)が特徴(一般的にはアテローム性動脈硬化症が原因)で、致命的な心筋梗塞(心臓発作)に至ることもある。最近では40,000人超の中年の日本人集団を11年半追跡した前向き研究で、サプリメントを使用しない者の中でビタミンB6摂取が最も高い五分位(平均で1.6mg/日)は、最も低い五分位(平均で1.3mg/日)に比べて心筋梗塞のリスクが48%低かったことが報告された(19)

初期の観察研究でも、最適に満たない血漿ピリドキサール5'-リン酸(PLP)濃度、高い血中ホモシステイン濃度、および心血管疾患のリスク上昇には関連があることが示された(20~22)。より最近の研究で、血漿PLPが低い状態はCADのリスク要因であることが確定された。CADの184人の参加者と516人の健康な対照群によるある症例対照研究で、血漿PLP濃度が低いこと(30ナノモル/リットル未満)は、高いこと(30ナノモル/リットル以上)に比べてCADのリスクが倍近くになるという関連があった(23)。144の心筋梗塞症例(うち21人は死亡)を含む看護師健康調査の集団に基づくコホート内症例対照研究では、血中PLP濃度が最も高い四分位(70ナノモル/リットル以上)の女性は最も低い四分位(27.9ナノモル/リットル未満)の者に比べて心筋梗塞のリスクが79%低かった(24)

ビタミンB6とホモシステイン

血中のホモシステイン濃度が少し高いだけでも、心不全、CAD、心筋梗塞、および脳血管性の発作(脳卒中)を含む心血管疾患(CVD)のリスク上昇と関連がある(25)。タンパク質の消化の際に、メチオニンを含むアミノ酸が放出される。メチオニンは必須アミノ酸であり、DNA、RNA、タンパク質、およびリン脂質のメチル化を含むほとんどのメチル化反応における普遍的なメチル基供与体であるSアデノシルメチオニン(SAM)の前駆体である(図4)。ホモシステインは、メチオニンの代謝における中間体である。健康な個人は、メチオニンの再メチル化サイクルにおいてホモシステインからメチオニンを再生するために2つの異なる経路を使用する(図5)。ホモシステインをメチオニンへと変換して戻すために、一方の経路はビタミンB12依存性メチオニン合成酵素とメチル基供与体である5-メチルテトラヒドロ葉酸(葉酸塩の誘導体)に依存する。他方の反応はベタイン-ホモシステインメチル基転移酵素によって触媒作用され、これはホモシステインからメチオニンを生成するのにベタインをメチル基の供給源として使用する。さらに、ホモシステイントランススルフレーション経路においてホモシステインをアミノ酸に変換するには、シスタチオニンβ合成酵素とシスタチオニンγリアーゼという2つのPLP依存性酵素が必要である(図5参照)。したがって血中のホモシステイン量は、葉酸塩、ビタミンB12、およびビタミンB6という少なくとも3つのビタミンBの栄養状態によって影響されるかもしれない。

Figure 4. Overview of One-Carbon Metabolism. Methionine is an essential amino acid and precursor of S-adenosylmethionine (SAM), the universal methyl donor for most methylation reactions, including the methylation of DNA, RNA, proteins, and phospholipids. SAM is converted to S-adenosylhomocysteine (SAH) and then to homocysteine, which can be metabolized to cysteine via the vitamin-B6 dependent transsulfuration pathyway. Homocysteine can be converted to methionine with an enzyme that requires 5-methyl-tetrahydrfolate and vitamin B12.

Vitamin B Figure 5. Homocysteine Metabolism. Homocysteine is methylated to form the essential amino acid methionine in two pathways. The reaction of homocysteine remethylation catalyzed by the vitamin B12-dependent methionine synthase captures a methyl group from the folate-dependent one-carbon pool (5-methyl tetrahydrofolate). A second pathway requires betaine (N,N,N-trimethylglycine) as a methyl donor for the methylation of homocysteine catalyzed by betaine homocysteine methyltransferase. The catabolic pathway of homocysteine, known as transsulfuration pathway, converts homocysteine to the amino acid cysteine via two vitamin B6 (PLP)-dependent enzymes: cystathionine beta synthase catalyzes the condensation of homocysteine with serine to form cystathionine, and cystathionine is then converted to cysteine, alpha-ketobutyrate, and ammonia by cystathionine gamma lyase.

これらのビタミンBの1つもしくは全ての欠乏症は、再メチル化およびトランススルフレーションプロセスの両方に影響して異常なホモシステイン高濃度に至る可能性がある。初期の研究で、経口用量のメチオニンを与えた(メチオニン負荷試験)後でのビタミンB6の補給は血中ホモシステイン濃度を下げるかもしれないということがわかったが(26)、空腹時ホモシステイン濃度を下げることにおいてはビタミンB6補給は有効ではないかもしれない。9人の若い健康なボランティアによる最近の研究で、食後のホモシステイン濃度上昇は、ビタミンB6欠乏症ぎりぎり(平均血漿PLP濃度が19ナノモル/リットル)だとビタミンB6が十分(平均PLP濃度が49ナノモル/リットル)な場合に比べて大きいことがわかった(27)。著者らはビタミンB6制限に伴うシスタチオニン合成の速度上昇を報告し、このことはPLPの利用性がわずかに減少することに反応してトランススルフレーションにおけるホモシステインの異化作用が維持または強化されるのかもしれないことを示している。しかし、9人の参加者のうち6人において、メチオニンサイクルとトランススルフレーション経路の流出比は、トランススルフレーションよりも再メチル化によるホモシステインのクリアランス(排除)を支持しているようであった(27)

高ホモシステイン血症や血管性障害のある被験者による多くの無作為化対照試験は、葉酸を単体もしくはビタミンB6やビタミンB12と一緒に補給すると、空腹時血漿ホモシステイン濃度を効果的に下げることができるかもしれないことを明示した。あるメタ解析に最近含まれた19の介入研究では、ビタミンB補給の後の血中ホモシステイン濃度は、ベースライン濃度(治験前の濃度)に比べて7.6%~51.7%の範囲で低下した(28)。対照的に、個人にビタミンB6のみを補給した研究では、通常は空腹時ホモシステイン濃度に効果を示さなかった(29,30)。補給された3種類のビタミンBのうち、ビタミンB12またはビタミンB6の欠乏症がない場合は、葉酸が空腹時ホモシステイン濃度の調整の主要な決定因子であるようだ(31)。しかし、CVDリスク低下におけるホモシステイン濃度低下の効果には議論の余地がある。9つの無作為化対照試験の最近のメタ解析では、ビタミンB補給で脳卒中の事象が10%減ったと報告され、これは高リスクの被験者(たとえば腎臓疾患の者など)にとってより有益であった(32)。それでも、今日までのビタミンB介入研究のシステマティックレビュー(概説)やメタ解析の大部分で、空腹時ホモシステイン濃度の低下と心血管事象の予防との間に因果関係が見られないことが示されている(28,33~35)。さらに、高リスク被験者へのビタミンB補給試験では、アテローム性動脈硬化症の進行を評価するのに使用される2つの血管健康状態マーカーである頸動脈内膜中膜肥厚(CIMT)や上腕動脈の血流依存性血管拡張反応(FMD)に大きな変化は見られなかった(36)。最後に、CADの疑いのある87人の被験者による無作為化二重盲検プラセボ対照試験である西ノルウェービタミンB介入試験(WENBIT)では、中央値で10ヶ月間ビタミンB6補給(40mg/日のピリドキシン)をしても、定量的血管造影検査によって評価された冠状動脈狭窄の進行には何の効果もなかった(37)

CVDの一次予防で使用される抗血小板療法が、CVDリスクに関してビタミンBでホモシステイン濃度を低下させる効果に支障をきたしてしているかもしれないと示唆されてきた(38)。この点に関して、多機関共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験であるVITATOPS(39)の部分集団事後解析で、抗血小板薬で治療を受けている患者はビタミンBによるホモシステイン濃度低下のささやかな有効性が帳消しにされているのかもしれないと提唱された(40)。しかし、一次予防(つまり、抗血小板薬の非使用者)におけるビタミンB補給の有益性は、未だに確立されていない。

ビタミンB6と炎症

ビタミンB6の栄養状態が悪いと、ホモシステイン濃度低下とは関係ないメカニズムによって心血管疾患のリスクが高くなるかもしれないことが、増大中のエビデンスで目下のところ示唆されている(41~43)。冠動脈疾患(CAD)の個人では、免疫活性と炎症のマーカーが高ホモシステイン血症(15マイクロモル/リットル超のホモシステイン濃度)と関連があった(44)。実際、動脈壁内のプラーク(アテロームとして知られる)に脂質が蓄積するアテローム性動脈硬化症の初期の段階には炎症が関わっており、CADリスクを上昇させる(45)。267人のCAD患者と475人の健康な対照群を含むある症例対照研究で、血漿PLP濃度は全身の炎症を示す2つのマーカーであるC反応性タンパク質(CRP)とフィブリノゲンの濃度と逆相関をしていた(46)。しかしその研究では、炎症マーカーへの補正をしてもCADリスクが変わらなかった(補正なしのオッズ比(OR)が1.71で、多変量補正後のORが1.73)ことから、最適未満のPLP濃度(36.3ナノモル/リットル未満)は炎症とは無関係にCADリスク増大に寄与するかもしれないことが示唆された。さらに、米国における2003~2004年全国健康栄養調査(NHANES)への参加者2,686人に対する炎症マーカーの解析で、血清CRP濃度がビタミンB6の全摂取量(食品およびサプリメントから)に逆相関することが示された。特に、血清CRP濃度が10mg/L超(高炎症活性に相当)になるリスクは、ビタミンB6摂取が2mg/日に満たない個人では摂取が5mg/日以上の者に比べて57%高かった(41)。さらに、ビタミンB6摂取が5mg/日に満たないでビタミンB6の栄養状態が不適切(血漿PLP濃度が20ナノモル/リットル未満)な者の割合は、血清CRP濃度が高い(10mg/L超)者の方が低い(3mg/L以下)者に対して体系的に高く、このことは炎症がビタミンB6の代謝を損なう可能性があることを示唆している。これらの観察はその他の同齢集団(フラミンガム次世代研究)の研究でも確認されており、この中ではビタミンB6の状態が13の炎症マーカー(CRP、フィブリノゲン、腫瘍壊死因子-α、およびインターロイキン-6を含む)の濃度に基づく全体的な炎症スコアと関連していた(42)。特に、炎症スコアが最も高い三分位の者は、最も低い三分位の者に比べて血漿PLP濃度が24%低かった。また、PLP濃度と炎症スコアとの逆相関はビタミンB6摂取の量にかかわらず大きいままだったことから、この関係性の本質がまたしても疑問視される。興味深いことに、WENBIT研究で集められたデータの最近の解析で、全身性の炎症がピリドキサール(PL)から4-ピリドキシン酸(PA)への分解が増えることと関連があることが明示され、これはビタミンB6の状態および全身性炎症という双方のマーカーとしてPAとPL+PLPとの比率を使用することを支持している(47)。最後に、炎症はビタミンB6の状態が悪いことに寄与するかもしれないが、現在のエビデンスは、心血管疾患の患者の炎症の制御におけるビタミンB6の役割を支持するものではない(48,49)

認知機能低下とアルツハイマー病

いくつかの観察研究では、年配者の認知機能低下やアルツハイマー病(AD)と、葉酸塩、ビタミンB12、およびビタミンB6の栄養状態が不適切なこととを関連付けてきた(50)。しかし、年配者の間で高ホモシステイン血症の有病率が高いことや全身性炎症の徴候があることの両方のために、ビタミンBと加齢における認知機能の健全性との関係は複雑である(51)。一方では炎症がビタミンB6代謝を損なうかもしれないことから、血清PLP濃度が低いことは栄養不良というよりは加齢に関わる過程によって引き起こされているのかもしれない。他方では、まだ議論中ではあるものの、血清ホモシステイン濃度が高いことが年配者の認知機能低下リスク要因である可能性がある。特に、ビタミンB補給に関する19の無作為化プラセボ対照試験のメタ解析で、治療によってホモシステイン濃度が効果的に下がったにもかかわらず、治療を受けた群とプラセボを投与された群でのいくつかの認知機能測定値に差が報告されなかった(52)。認知障害のあるまたはない2,695人の脳卒中経験者による最近の無作為化二重盲検プラセボ対照研究で、2mgの葉酸、0.5mgのビタミンB12、および25mgのビタミンB6を毎日3.4年間補給したら、プラセボに比べて平均ホモシステイン濃度が大きく下がった(認知障害のない患者で28%、認知障害のある患者で43%)。しかしビタミンBによる介入は、新規に認知障害と診断される症例の発生率や認知行動能力の測定値に関して、プラセボに比べて何の効果もなかった(53)。対照的に最近の別のプラセボ対照試験で、高リスクの年配者のホモシステイン濃度を大きく低下させた毎日のビタミンBレジメン(治療計画)は、ADの過程に関連する脳の灰白質での進行性萎縮を制限するかもしれないことがわかった(54)。しかし、著者らはホモシステイン濃度の変化は主にビタミンB12によるものであるとしている。結果が混在しているので、ビタミンB補給が年配者の認知機能低下を鈍らせるかどうかは今のところ明らかでない。年配者には比較的一般的である若干のビタミンB欠乏が加齢に関連した認知機能の低下に寄与するのか、それとも両方とも加齢および/または疾患に関連するプロセスの結果なのかどうかを決定するエビデンスが必要である。

うつ病

晩年のうつ病は、股関節骨折や脳卒中などの急性の病気の後で時々起こる一般的な疾患である(55,56)。うつ病の症状とビタミンB6の低栄養状態(血漿PLP濃度が20ナノモル/リットル以下)の共存が、いくつかの横断的研究で報告されている(57,58)。シカゴ健康加齢プロジェクトに参加した自由生活を送る3,503人の65歳以上の人々の前向き研究で、ビタミンB6の全摂取量(食事性の摂取だけではない)は、平均7.2年の追跡期間のうつ病的症状の発生と逆相関があった(59)。最近脳卒中を経験した563人による無作為化二重盲検プラセボ対照試験で、毎日2mgの葉酸、0.5mgのビタミンB12、および25mgのビタミンB6を補給すると、平均7.1年間の追跡期間中に主なうつ病エピソードの発症リスクが半分になった(60)。このリスク低下は、対照群に比べて補給群の患者の血漿ホモシステイン濃度が25%低いことと関連していた。うつ病リスクが高い年配者の日常的な管理にビタミンBも含めるかどうかを評価するさらなるエビデンスが必要である。

がん

ほとんどのがんの根底にある慢性的炎症は、ビタミンB6の分解を促進するかもしれない(「ビタミンB6と炎症」の項参照)。さらに、メチオニンサイクル、ホモシステイン異化作用、およびチミジル酸合成におけるPLPの必要性から、ビタミンB6の低栄養状態は腫瘍の発生および/または進行に寄与するかもしれない。9つの前向き研究のシステマティックレビューで、ビタミンB6摂取と直腸結腸がん(CRC)リスクとの間の負または正のどちらの相関も見つかった(61)。ビタミンB6摂取と乳がんの関連における一貫しないエビデンスも、あるメタ解析で最近報告された(62)。しかし、500,000人近い年配の成人を9年間追跡した前向き研究で、ビタミンB6の全摂取量が最も高い五分位の参加者(中央値で2.7mg/日)は、最も低い参加者(中央値で1.4mg/日)に比べて食道がんおよび胃がんのリスクが低いことが観察された(63)。さらに、4つのコホート内症例対照研究のメタ解析で、血中PLP濃度が最も高い四分位の者は最も低い者に比べてCRCリスクが48%低いことが報告された(61)。5つのコホート内症例対照研究の別のメタ解析で、血清PLP濃度が高いと濃度が低い場合より閉経後の女性の乳がんリスクが29%低いという関連がわかったが、閉経前の女性ではそうではなかった(62)

ビタミンBとがんリスクの関連の本質を調べる無作為化プラセボ対照試験でビタミンB6に焦点を当てたものは非常に少ない。冠動脈疾患の被験者で行われた初期の2つの研究では、ビタミンB6補給(40mg/日)をしてもCRCリスクや死亡率に何の有益性も見られなかった((64)の文献でレビュー)。心血管リスクの高い1,470人の女性に行われた最近の無作為化二重盲検プラセボ対照研究で、毎日2.5mgの葉酸、1mgのビタミンB12、および50mgのビタミンB6を平均して7.3年間補給しても、プラセボに比べて直腸結腸腺腫の発症リスクに何の効果もなかったことが示された(65)

腎結石

ある大規模前向き研究で、女性のビタミンB6摂取と症候性腎結石の発生の関係が調べられた。腎結石の病歴のない85,000人超の女性群が14年超にわたって追跡され、毎日40mg以上のビタミンB6を摂取した者は、3mg以下しか摂取しなかった者に比べて腎結石を発症するリスクが3分の2しかなかった(66)。しかしながら、45.000人超の男性群を14年間追跡したら、ビタミンB6摂取と腎結石の発症には何の関連も見つからなかった(67)。高用量のピリドキサミン補給は、シュウ酸カルシウムの腎結石の生成を減らし、シュウ酸カルシウムの腎結石生成の重要な決定因子である尿中シュウ酸塩濃度を下げるのに役立つかもしれないことが、限定的な実験データから示唆される(68,69)。現在のところ、ビタミンB6摂取と腎結石発症リスクの関係については、何らかの推奨がなされる前にさらなる研究が必要である。

疾病治療

薬理学的用量(欠乏症を予防するのに必要な量よりずっと高用量)のビタミンB6サプリメントは、広範な症状の治療の試みで使用されてきており、以下でそのいくつかについて検討する。

代謝疾患

ピリドキシン依存性てんかん(PDE)やピリドキシン/ピリドキサミン5'-リン酸オキシダーゼ(PNPO)欠乏症などの稀な先天性代謝障害のいくつかは、薬理学的用量のビタミンB6によく反応することがわかっている早発性てんかん性脳症の原因である。PDEやPNPO欠乏症の個人では、PLPの生物学的利用性が限定されており、ピリドキシンおよび/またはPLPでの治療がこれらの病状の特徴であるてんかん発作を軽減または消失させるために使用されてきた(70,71)。食事性のタンパク質制限とともにピリドキシンで治療することも、PLP依存性酵素であるシスタチオニンβ合成酵素の欠乏でおこりビタミンB6によく反応するホモシスチン尿症の管理に使用される(72)

つわり

つわりとよく言われる妊娠中の吐き気と嘔吐(NVP)は、妊娠初期の85%の女性に影響し、通常は12~16週間続く(73)。妊娠中の吐き気治療にビタミンB6が1940年代から使用されてきた。ビタミンB6はもともとベンデクチンという薬剤に含まれ、これはNVP治療に処方され、後に先天性欠損のリスクが高くなるのではないかという未証明の懸念によって市場から回収された。ビタミンB6自体は妊娠中でも安全であると考えられており、致命的な害のエビデンスも無く妊婦に使用されている(74)。25mgのピリドキシンを8時間ごとに3日間使った妊婦(75)や10mgのピリドキシンを8時間ごとに5日間使った妊婦(76)を含む401人の妊婦による2つの二重盲検プラセボ対照試験の結果では、ビタミンB6は吐き気を抑えるのに有益であるかもしれないということが示唆された。妊娠初期のNVP症状に関する無作為化対照試験の最近のシステマティックレビューで、ビタミンB6補給は多少の効果があるとわかった(77)。NVPは通常は何の治療もしないで解決するので、よく対照された試験を行うことが難しいことに留意すべきである。より最近では、NVPに悩まされる256人の妊婦(妊娠7~14週)に対して行われた無作為化二重盲検プラセボ対照研究において、妊娠特有嘔吐定量化(PUQE)スコアを用いてNVPの症状が評価された(78)。プラセボに比べてPUQEスコアが低かったため、ピリドキシンおよびドキシラミンという薬剤の補給は、NVPの症状を大きく改善したと評価された。また、ピリドキシンとドキシラミンを補給した女性は、プラセボで処置された女性よりも15日間の試験の終わりにその治療を継続したいと希望した者が多かった(48.9%対32.8%)。アメリカおよびカナダの産婦人科学会は、NVPの第一選択療法としてビタミンB6(塩酸ピリドキシン10mg)とコハク酸ドキシラミン(10mg)の使用を勧めている(73)

月経前症候群

月経前症候群(PMS)とは、疲労、易怒性、むら気/うつ、体液貯留、および乳房圧痛などを含む症状群を言うが、これだけには限定されず、排卵(中間期)後の頃に始まり月経(生理)の始まりとともに和らぐ。9つの無作為化プラセボ対照試験のシステマティックレビューおよびメタ解析で、最大100mg/日までのビタミンB6補給が気分的な症状を含むPMSの治療に有益かもしれないと示唆された。しかし、ほとんどの研究の品質がよくないため、限定的な結論しか出せないかもしれない(79)。13の無作為化対照試験の最近の別のレビューでも、推奨を出せるくらいの決定的なエビデンスの必要性が強調された(80)

うつ

いくつかの神経伝達物質(「神経系の機能」の項参照)の合成におけるPLP依存性酵素の重要性から、研究者はビタミンB6欠乏症がうつ病症状の発症に寄与しているのではないかと考えるようになった(「疾病予防」の項参照)。ビタミンB6補給がうつ病の管理に治療的効能があるかもしれないと示唆するエビデンスは限定的である。急性の疾病で入院した225人の年配の患者に対して行われたある無作為化プラセボ対照試験では、毎日6ヶ月間マルチビタミン/ミネラル補給をする介入でビタミンBの栄養状態が改善し、プラセボに比べてうつ症状の回数や重篤度が低下した(81)。さらに、サプリメントの摂取によってプラセボに比べて効果的に血漿ホモシステイン濃度が減り、ホモシステイン濃度が最も低い四分位の被験者(10マイクロモル/リットル以下)は最も高い四分位(16.1マイクロモル/リットル以上)に比べて試験終了時のうつ病的症状に対する補給の効果が大きかった(82)。しかし、晩期発症型うつ病の病因はよくわからず、ビタミンB(ビタミンB6を含む)補給がうつ病的症状を和らげるのかどうかということを示唆するエビデンスが現在不足している。

手根管症候群

手根管症候群(CTS)は、手首の正中神経の圧迫により手や指に痺れ、痛み、および脱力感を引き起こす。それは手首に繰り返し与えられた圧力損傷や軟組織の腫脹によるものであるかもしれず、時として妊娠や甲状腺機能低下症とともに起こる。同じ研究者による初期の研究で100~200mg/日のビタミンB6を数ヶ月補給すると、ビタミンB6の栄養状態が悪い個人のCTSの症状を改善するかもしれないことが示唆された(83,84)。さらに、ビタミンのサプリメントを摂取していない137人の男性による横断的研究で、低い血中PLP濃度がCTSの症状である痛み、うずき、および中途覚醒の増加と関連していることがわかった(85)。しかし、正中神経の伝導の電気生理学的測定を使用した大部分の研究では、ビタミンB6欠乏症とCTSの関連は見つけられなかった(86)。ビタミンB6補給によるいくらかの症状の軽減に言及した研究もあったが、二重盲検プラセボ対照試験は一般的にビタミンB6がCTS治療に効果的だとはしていない(86)。しかし、有効性に関する賛否両論があるにもかかわらず、手の手術を避けるための試みとしての補完療法にビタミンB6補給が時々使用される。高用量のビタミンB6を摂取している患者は、医師に助言を受けビタミンB6関連の毒性の症状に関してチェックされねばならない(「毒性」の項参照)(87)

摂取源

食品の摂取源

2003~2004年に行われた米国のNHANESで集められたデータの解析で、ビタミンB6の食品のみからの摂取は平均で1.9mg/日であったことが示された(88)。現在のRDAを大きく上回る数字であるにもかかわらず、2mg/日未満というビタミンB6の全摂取量(食品およびサプリメントを合わせたもの)は、全年齢層でビタミンB6の栄養状態が低い人の割合が比較的高いことと関連しているように見える(「サプリメント」の項参照)。多くの植物性食品はピリドキシングルコシドという独特な形態のビタミンB6を含有しており、この形態のビタミンB6はその他の食品源やサプリメント由来のビタミンB6に比べて約半分の生物学的利用性しかないようである(7)。混合食に含まれるビタミンB6は約75%の生物学的利用性があることがわかっている(14)。たいていの場合ビタミンB6の豊富な食品を食事に含めることで、現在のRDAを満たすのに十分なビタミンB6が供給されるはずである。しかし、非常に制限された菜食主義の食事を守る者は、ビタミンB6が強化された食品を食べたりサプリメントを摂ったりして、ビタミンB6摂取を増やす必要があるかもしれない。ビタミンB6が比較的豊富な食品とその含有量をミリグラム(mg)で示したものを、表2に記載する。特定の食品の栄養素含有量についてのさらなる情報は、USDAの食品成分データベースを検索のこと。

表2 ビタミンB6の食品源
食品 分量 ビタミンB6(mg)
野生のサケ(加熱済み) 85g* 0.48~0.80
皮付きラセット種じゃがいも(焼いたもの) 中1個 0.70
七面鳥の胸、ささみ、手羽(加熱済み) 85g 0.69
アボカド 中1個 0.52
鶏の皮なし胸、ささみ、手羽(加熱済み) 85g 0.51
ほうれん草(加熱済み) 180g 0.44
バナナ 中1個 0.43
種無しドライプラム 174g 0.36
ヘーゼルナッツ(ドライロースト) 28g 0.18
ミックス野菜ジュース 177ml 0.13
*85グラムの肉や魚はトランプのカード1組くらいの大きさである。

サプリメント

ビタミンB6はマルチビタミン、ビタミンB複合体、およびビタミンB6のサプリメント中の塩酸ピリドキシンとして入手可能である(89)。2003~2004年のNHANESでは、ビタミンB6の栄養状態が悪い(血漿PLP濃度が20ナノモル/リットル未満)ケースがサプリメントの不使用者で24%、サプリメント使用者で11%報告された。さらに、2mg/日より少ないビタミンB6全摂取量(食品およびサプリメント由来)が、血漿PLP濃度の低い者の割合が高いことと関連があった。これは13~54歳の男性の16%、月経のある女性の24%、および65歳以上の者の26%にあたる。最後に、ビタミンB6摂取が2mg/日未満の者の方がそれより摂取が多い者に比べて低PLP濃度の割合が高かった。たとえば、65歳以上の男女ではビタミンB6の全摂取量が2~2.9mg/日の者はその14%が低PLP濃度だったのに対し、2mg/日未満の者では26%が低PLP濃度であった(88)

安全性

毒性

有害作用はビタミンB6サプリメントに関しての記録しかなく、食品源からの記録がないため、ビタミンB6(ピリドキシン)のサプリメントのみに関しての安全性を議論する。ビタミンB6は水溶性ビタミンで尿中に排泄されるものの、非常に高用量のピリドキシンの長期補給は感覚性ニューロパチーとして知られる痛みを伴う神経症状に至る可能性がある。症状には四肢の痛みや痺れなどがあるが、重篤な場合は歩行困難になる。感覚性ニューロパチーは、1日に1,000mgを超える用量のピリドキシンで一般的に発症する。しかし、数ヶ月間の毎日500mg未満の用量でも感覚性ニューロパチーを発症した個人のいくつかの症例報告がある。客観的な神経学的検査が行われた研究で、毎日200mg未満のピリドキシン摂取で感覚神経損傷のエビデンスが報告されたものはない(90)。実質的にすべての者の感覚性ニューロパチーを防ぐために、米国医学研究所の食品栄養委員会は成人に対するピリドキシンの許容上限摂取量(UL)を100mg/日と設定した(表3)(14)。プラセボ対照研究で高用量ピリドキシンの治療効果が一般的に示されなかったため、100mg/日というULを超えることにはほとんど意味がない。

表3 ビタミンB6の許容上限摂取量(UL)
年齢層 UL(mg/日)
乳児 0~12ヶ月 設定不可能*
幼児 1~3歳 30
子供4~8歳 40
子供9~13歳 60
青少年 14~18歳 80
成人 19歳以上 100
*摂取源は食品および粉ミルクのみ。

薬物相互作用

特定の薬物はビタミンB6代謝に支障をきたす。したがってビタミンB6補給をしないとビタミンB6欠乏症になりやすいかもしれない個人もいる。2003~2004年のNHANESの解析で、月経期の女性で現在および過去に経口避妊薬(OC)を使用したことのある者は、使用したことのない女性に比べて血漿PLP濃度が低い者がかなり多かった。このことはOCに含まれるエストロゲンがビタミンB6代謝に支障をきたす可能性を示唆する(「経口避妊薬の副作用」の項参照)(88)。抗結核薬(たとえばイソニアジドやシクロセリンなど)、金属キレートペニシラミン、およびLドーパのような抗パーキンソン病薬はすべてビタミンB6と複合体を形成することが可能で、ビタミンB6の生物学的利用性を限定してしまい、機能性欠乏症を引きおこしてしまう。PLPの生物学的利用性も、特定の呼吸状態の治療に使用されるテオフィリンなどのメチルキサンチンによって低下する可能性がある(7)。長期間の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID、たとえばセレコキシブやナプロキセン)の使用も、ビタミンB6代謝を損なう可能性がある(91)。逆に、高用量のビタミンB6はフェノバルビタールとフェニトインという2つの抗痙攣薬、およびLドーパの効能を下げることがわかっている(6,90)

経口避妊薬の副作用

ビタミンB6はアミノ酸であるトリプトファンの代謝に必要であるので、トリプトファン負荷試験(トリプトファンの経口投与後のトリプトファン代謝物の測定)がビタミンB6の状態の機能評価として使用されてきた。1960~1970年代に高用量の経口避妊薬(OC)を摂取した女性の異常なトリプトファン負荷試験の結果はこれらの女性がビタミンB6欠乏であると示唆し、OCを摂取する女性への高用量ビタミンB6(100~150mg/日)処方につながった。しかし、高用量OCを摂取した女性のビタミンB6状態に関するその他のほとんどの指標は正常であり、OCに含まれるエストロゲンの方がトリプトファン代謝の異常の原因であるようだった(88)。しかしながら、最近になってより低用量の製剤の使用も、ビタミンB6の不適切さと関連していた(88,92)。OCが実際にビタミンB6代謝を損なうのかPLPの組織分布に影響しているだけなのか不明であるが、OCの使用は女性がOCを止めて妊娠した際にビタミンB6欠乏症になるリスクを高くするのかもしれない(93)。ホモシステイン濃度が正常でもOCの使用者は心血管疾患のリスクが高いのかどうかも確定されねばならない。最後に、高用量ビタミンB6(ピリドキシン)はOCの副作用リスクの予防に何の効果もないと実証されてきた(94)が、現在および過去のOC使用者にはビタミンB6サプリメントの使用が是認されてもよいかもしれない。

ライナス・ポーリング研究所の推奨

ライナス・ポーリング研究所はビタミンB6のRDAを支持する。LPIはすべての成人が毎日マルチビタミン/ミネラルのサプリメントを摂取することを推奨し、これには通常少なくとも2mgのビタミンB6が含まれる。この量はRDAより若干多いが、食品栄養委員会によって設定された許容上限摂取量(UL)よりも50倍も低い(「安全性」の項参照)。

年配の成人(50歳超)

初期の代謝研究は、年配者のビタミンB6必要量は毎日約2mgであると示してきた(95)。しかし、2003~2004年の米国の集団調査(NHANES)の分析で、65歳以上の人々における適切なビタミンB6の状態と低ホモシステイン濃度は3mg/日以上のビタミンB6全摂取量と関連があることが示された(88)。ライナス・ポーリング研究所は、年配者が少なくとも2.0mgのビタミンB6を毎日摂れるマルチビタミン/ミネラルサプリメントを摂取することを推奨する。


Authors and Reviewers

Originally written in 2000 by: 
Jane Higdon, Ph.D. 
Linus Pauling Institute 
Oregon State University

Updated in February 2002 by: 
Jane Higdon, Ph.D. 
Linus Pauling Institute 
Oregon State University

Updated in November 2007 by: 
Victoria J. Drake, Ph.D. 
Linus Pauling Institute 
Oregon State University

Updated in May 2014 by: 
Barbara Delage, Ph.D. 
Linus Pauling Institute 
Oregon State University

Reviewed in June 2014 by: 
Jesse F. Gregory, Ph.D. 
Professor, Food Science and Human Nutrition 
University of Florida

The 2014 update of this article was underwritten, in part, by a grant from Bayer Consumer Care AG, Basel, Switzerland.

Copyright 2000-2019  Linus Pauling Institute


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