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要約

  • 亜鉛は体内での触媒的、構造的、および調整的機能に必要な栄養的に不可欠なミネラルである(詳細はこちら)
  • 重篤な亜鉛欠乏症は、まれな遺伝的または後天的症状である。潜在的亜鉛欠乏症と呼ばれることも多い食事性亜鉛欠乏症は、発展途上国ではとても一般的な症状で、推定20億人に影響している(詳細はこちら)
  • 成人の男女に対する亜鉛の推奨摂取量はそれぞれ11mg/日と8mg/日である(詳細はこちら)
  • 亜鉛欠乏症は、子供の発育障害および発達障害、妊娠合併症、および免疫不全や感染症になりやすいといった症状を起こす可能性がある(詳細はこちら)
  • 亜鉛補給は、一般的な風邪、加齢黄斑変性、糖尿病、およびHIV/AIDSの治療可能性があるとして研究されてきた(詳細はこちら)
  • 亜鉛の生物学的利用能は、肉、卵、およびシーフードで比較的高い。フィチン酸の持つ亜鉛吸収阻害効果のせいで、亜鉛は全粒穀物や豆類では生物学的利用能が低い(詳細はこちら)
  • 許容上限摂取量(成人では40mg/日)を超えて亜鉛を長期間摂取すると、銅欠乏症になることがある(詳細はこちら)


    亜鉛はすべての形態の生物にとって不可欠な微量元素である。ヒトの栄養と公衆の健康における亜鉛の重要性は、比較的最近になって認識された。ヒトの臨床的な亜鉛欠乏症は、1961年に最初に報告された。この時、フィチン酸を多く含む(「食品の摂取源」の項参照)ために亜鉛の生物学的利用能が低い食事を摂取することが中東での「青年期栄養性小人症」と関連づけられた(1)。それ以来、亜鉛の不足は重要な公衆の健康問題、特に発展途上国での問題として、多くの専門家によって認識されている(2)

機能

細胞における代謝の多くの態様は、亜鉛に依存している。亜鉛は成長と発達、免疫反応、神経機能、および生殖において重要な役割を果たす。細胞レベルでは、亜鉛の機能は3つのカテゴリーに分類される:(1)触媒的機能、(2)構造的機能、および(3)調整的機能である(3)

触媒的な役割

300超の酵素が、生命に必要な化学反応の触媒作用能力を亜鉛に依存する。亜鉛依存酵素は、すべての既知の酵素群に存在する(4)

構造的な役割

タンパク質や細胞膜の構造において、亜鉛は重要な役割を果たす。ジンクフィンガーモチーフとして知られる指のような構造は、多くのタンパク質の構造を安定化させる。たとえば銅は、銅亜鉛スーパーオキシドディスムターゼ(CuZnSOD)という抗酸化酵素の触媒作用をし、亜鉛はこの酵素における重要な構造的役割を持つ(5,6)。細胞膜の構造や機能も、亜鉛に影響を受ける。生体膜から亜鉛が失われると膜が酸化ダメージを受けやすくなり、その機能を損傷する(7)

調整的な役割

ジンクフィンガーのタンパク質は、転写因子(DNAと結合して特定の遺伝子の転写に影響する)として作用することで、遺伝子の発現を調整することがわかっている。亜鉛は細胞内シグナル伝達にも関わっており、ホルモンの放出や神経インパルス伝達にも影響することが知られている。成長や発達、および多くの慢性疾患に関わるアポトーシス(遺伝子によって起こされる細胞死)という重要な細胞調節プロセスでも、亜鉛が役割を果たしていることがわかっている(8)

栄養素との相互作用

大量(50mg/日以上)の亜鉛を数週間にわたって摂取すると、銅の生物学的利用能に影響する可能性がある。亜鉛を高摂取すると、銅と結合するメタロチオネインというタンパク質が腸で合成される。メタロチオネインは銅を腸の細胞内に閉じ込め、体内での吸収を妨げる。通常量の亜鉛の摂取では銅の吸収は妨げられず、銅の高摂取も亜鉛の吸収に影響しない(6)

食事から摂取できる量でなくサプリメントで摂取する量の鉄(鉄元素として38~65mg/日)は、亜鉛の吸収を減らすかもしれない(9)。この相互作用は妊娠中および授乳中の鉄補給の管理においての懸念となっており、鉄元素として60mg/日超を摂取する妊婦や授乳婦に亜鉛の補給を勧める専門家もいる(10,11)

カルシウム

食事からのカルシウムの高摂取は動物の亜鉛吸収を損なわせるが、これがヒトでも起こるのかどうかは不明である。ある研究では、閉経後の女性に牛乳やリン酸カルシウムという形で890mg/日だけカルシウム摂取を増やした(カルシウムの全摂取量は1,360mg/日)ら、亜鉛の吸収と亜鉛のバランスが低下した(12)。しかしながら、思春期の少女にカルシウムクエン酸リンゴ酸の形態でカルシウム摂取を1,000mg/日だけ増加させても(全カルシウム摂取量は1,667mg/日)、亜鉛の吸収やバランスに影響はなかったことが、別の研究でわかった(13)。カルシウムとフィチン酸やフィチン酸塩との組み合わせは亜鉛の吸収に影響するかもしれず、生石灰(酸化カルシウム)を使用したトルティーヤを頻繁に食べる個人には特に関係があるであろう。10人の健康な女性(21~47歳)の研究で、食事からのカルシウムの高摂取(1,800mg/日くらい)は、フィチン酸塩の多い食事に含まれる亜鉛の吸収をさらに損なわせることはなかったことがわかった(14)。フィチン酸についての詳細は、下記の「食品の摂取源」の項を参照のこと。

葉酸塩

食事からの葉酸塩の生物学的利用能は亜鉛に依存する酵素の作用によって増加し、このことは亜鉛と葉酸の相互作用の可能性を示唆する。亜鉛の摂取が少ないと葉酸塩の吸収が減るとした研究が過去にはあった。その一方で、葉酸の補給は亜鉛の栄養状態がぎりぎりの個人における亜鉛の体内利用を損なうとする研究もあった(5,6)。しかし、最近の研究で比較的高容量の葉酸(800μg/日)の補給を25日間しても、亜鉛の少ない食事(3.5mg/日)をした学生のグループにおける亜鉛の栄養状態は変わらなかった。この研究では、亜鉛の摂取量は葉酸塩の利用を損なわなかった(15)

ビタミンA

亜鉛とビタミンAはいくつかの様式で相互作用する。亜鉛は、血液中でのビタミンA輸送に必要なタンパク質であるレチノール結合タンパクを構成する。レチノール(ビタミンA)をレチナールに変換する酵素にも、亜鉛が必要である。この後者の形態のビタミンAは、目の中で光を吸収し暗順応にかかわるタンパク質であるロドプシンの合成に必要である。亜鉛欠乏症は肝臓からのビタミンAの放出減に関連があり、これは亜鉛欠乏症とともに見られる夜盲症の症状に寄与するのかもしれない(16,17)

欠乏症

重篤な亜鉛欠乏症

重篤な亜鉛欠乏症に関して知られていることの多くは、亜鉛の吸収や輸送の障害を起こす遺伝的疾患である腸性肢端皮膚炎を持つ個人の研究によってもたらされた。重篤な亜鉛欠乏症の症状は、成長や発達の遅延や停止、性的成熟の遅れ、特徴的な皮膚発疹、慢性的で重い下痢、免疫系の欠陥、創傷治癒の障害、食欲減衰、味覚障害、夜盲症、角膜の腫れや濁り、および行動障害などである。腸性肢端皮膚炎の原因が知られる前は、患者は幼くして死亡することが典型的であった。経口亜鉛治療によってそれらの症状は完全寛解に至ったが、この遺伝性疾患の個人は生涯その治療を続けねばならない(6,18)。遺伝的疾患のない個人に重篤な亜鉛欠乏症を起こすような食事性の亜鉛欠乏症にはなりにくいが、重いやけどや長引く下痢などの亜鉛吸収不全または亜鉛の喪失が増えるような状態は、重篤な亜鉛欠乏症に至るかもしれない。重篤な亜鉛欠乏症は、亜鉛の入っていない完全静脈栄養を受けている者、アルコール乱用者やペニシリンのような特定の薬剤を使用している者にも報告されている(下記の「薬物相互作用」の項参照)(19)

潜在的亜鉛欠乏症

軽度の亜鉛欠乏症は多くの健康上の問題を引き起こし、特に発展途上国の子供には一般的であることが今や認知されている。世界中で推定20億の人々が、食事性の亜鉛欠乏症であるとされている(20)。潜在的亜鉛欠乏症に対する感度のよい特定の指標がないことが、それが健康に及ぼす影響の科学的研究にとって障害となっている(21)。しかし、潜在的亜鉛欠乏症が身体的および神経心理学的発達の障害や、幼児が生命にかかわる感染症にかかりやすくなることに寄与することが、中度の亜鉛補給の対照試験で明らかになった(18)。実際、亜鉛欠乏症は5歳未満の子供の年間450,000人の死亡原因であると推定され、これは全世界の子供の死亡の4.4%を占める(22)。亜鉛欠乏症と健康上の問題の関係についての詳細は、「疾病予防」の項を参照のこと。

亜鉛欠乏症のリスクのある個人(6,19,23,24)

●未熟児や低出生体重児

●亜鉛が豊富な補完食の摂取が不適切で母乳で育った乳児や幼児

●子供や青少年

●妊婦や授乳婦、特に少女期の者

●完全静脈栄養補給(点滴による栄養補給)を受けている患者

●タンパク質・エネルギー栄養失調や神経性無食欲症を含む栄養失調の個人

●重篤または持続性の下痢の者

●セリアック病や短腸症候群を含む吸収不良症候群の者

●クローン病や潰瘍性大腸炎を含む炎症性の腸疾患のある者

●アルコール依存症の者、および尿中への亜鉛の排出が多く肝臓での亜鉛の濃度が低いアルコール性肝臓疾患の者

●慢性腎疾患の者

●鎌状赤血球症の者

●腸での亜鉛の吸収を減らす薬剤、亜鉛の排出を増やす薬剤、または亜鉛の利用を損なう薬剤を使用している者(下記の「薬物相互作用」の項参照)

●年配者(65歳以上)

●厳密な菜食主義者:主食が穀類や豆類である厳密な菜食主義者の食事性亜鉛の必要量は50%も高い。なぜなら、これらの食品に含まれる高濃度のフィチン酸が、亜鉛の吸収を減らすからである(「食品の摂取源」の項参照)(5)

亜鉛の状態のバイオマーカー

現在では、ヒトの亜鉛欠乏症を検出する感度のよい特定のバイオマーカーはない。血漿や血清での亜鉛の低濃度は、集団においておよび介入研究において、亜鉛の栄養状態を示すバイオマーカーとして典型的に使用されている。しかし血漿または亜鉛の状態を測定することにはいくつかの限界があり、潜在的亜鉛欠乏症を検出する感度がないことや、炎症によって低下することや、日周変動などがあげられる(24,25)

推奨量(RDA)

亜鉛に対する米国での推奨量(RDA)を性別および年齢層別に表1に示す。乳幼児、子供、青少年、および妊婦や授乳婦は、亜鉛欠乏症のリスクが高い。亜鉛の栄養状態を示す感度のよい指標がまだないため、亜鉛のRDAは亜鉛の栄養状態を示すいくつかの異なる指標に基づいており、特定の年齢や性別に属するほぼすべての個人の欠乏症を防ぐであろう毎日の摂取量を表している(5)

表1 亜鉛の推奨量(RDA)
年代 年齢 男性(mg/日) 女性(mg/日)
乳児 0~6ヵ月 2(目安量) 2(目安量)
乳児 7~12ヵ月 3
子供 1~3歳 3 3
子供 4~8歳 5 5
子供 9~13歳 8 8
青少年 14~18歳 11 9
成人 19歳以上 11 8
妊婦 18歳以下 - 12
妊婦 19歳以上 - 11
授乳婦 18歳以下 - 13
授乳婦 19歳以上 - 12

亜鉛欠乏症に関連する疾患や症状の予防

成長障害や発達障害

発育遅延

発育遅延または体重増加不良という直線的な成長や体重増加の大幅な遅れは、子供の軽度亜鉛欠乏症の一般的特徴である。1970年代や1980年代には、成長にかなりの遅れのある年少の子供に亜鉛補給をする数件の無作為化プラセボ対照試験がコロラド州デンバーで行われた。中度の亜鉛補給(5.7mg/日)によって、プラセボよりも成長率が高くなった(26)。最近では、発展途上国でのいくつかのより大規模な研究でも、中度の亜鉛補給によって同様の結果が見られた。亜鉛の介入試験からの成長データのメタ解析で、年少の子供の成長を制限する亜鉛欠乏症が、特に発展途上国で広く起こっていることが確認された(27~29)。亜鉛欠乏症による成長制限効果の正確なメカニズムは不明であるが、成長を調整するホルモンであるインスリン様成長因子1(IGF-1)への反応を調整する細胞シグナル伝達系に亜鉛の利用能が影響することが、研究で示されている(30)

年少の子供の神経学的および行動学的発達の遅延

母親の亜鉛の栄養状態が悪いことが、新生児の注意力低下や生後6ヶ月での運動機能不良と関連がある。母親に亜鉛補給したら、極低出生体重児の運動機能の発達が改善し、インドの乳児や幼児がより元気に活動するようになり、グアテマラの乳児や幼児により機能的な活動が増えたという関連があった(31)。さらに、子供への亜鉛の補給で、中国人の1年生の神経心理学的機能(注意力など)がよくなったが、これは亜鉛が他の微量栄養素と一緒に供給された場合にのみ観察された(32)。別の2つの研究では、亜鉛の補給と発育遅延と診断された子供の注意力の測定結果との間に関連はなかった(33)。初期の研究の中には、亜鉛欠乏症が幼児の認知的発達を抑えるのではないかと示唆するものがあるが、乳児や幼児に対する13の亜鉛補給臨床試験に対する2012年のコクランレビュー(コクラン共同計画が作成する系統的総括)では、精神や運動機能の発達が亜鉛補給で改善するというエビデンス(科学的根拠)は見られなかった(34)

免疫系機能の障害

適切な亜鉛摂取は免疫系の統合維持に不可欠であり(35)、自然免疫反応を媒介する細胞(好中球、マクロファージ、およびナチュラルキラー細胞)や獲得免疫反応を媒介する細胞(B細胞やT細胞)の正常な発達や機能にとって特に必須である(36,37)。さらに、亜鉛には抗酸化酵素であるCuZnSOD(上記参照)における構造的な役割がある。亜鉛欠乏症は多くの免疫機能に悪影響をもたらし、特定のサイトカインの生成減少、亜鉛依存性の酵素や転写因子の活性低下、およびT細胞の機能に重要な亜鉛依存性胸腺ホルモンであるサイムリンの活性低下に至る(38)。その結果、亜鉛欠乏症の個人は多様な病原体に感染しやすくなることが知られている(39)

子供の感染症への罹患性上昇

下痢:下痢性の疾患は、発展途上国で年間180万人超の5歳未満の子供の死亡につながっていると推定されている(40)。免疫系の機能に対する亜鉛欠乏症の悪影響が子供を感染性の下痢にかかりやすくし、長引く下痢が亜鉛欠乏症や栄養不良に寄与する。亜鉛欠乏症は大腸菌などの下痢を引き起こす細菌によって生産される毒素の効果も高めているかもしれないことが、研究では示されている(41)。多くの無作為化対照試験では、経口補水療法と併用した亜鉛補給によって子供の急性かつ持続性の下痢の期間や重篤度が大きく低減し、生存率が上がることが示された(42,43)。無作為化対照試験の2007年のメタ解析で、亜鉛補給は5歳未満の子供の下痢発生の頻度、重篤度、および期間を低減すると結論づけられた(44)。より最近のメタ解析では、亜鉛補給の有益な効果は6ヶ月(45)または12ヶ月(28)超の子供に限られることがわかった。世界保健機構と国連児童基金は、幼児の下痢性疾患の治療の一部として亜鉛補給を推奨している(46)

肺炎:亜鉛補給はまた、肺炎などの下気道感染症の発生を減らすかもしれない。発展途上国でのいくつかの研究の統合解析で、亜鉛を補給された子供の肺炎罹患率が大きく減ることが実証された(47)。2つのメタ解析では、亜鉛補給が5歳未満の子供の肺炎または気道疾患の発生を減らすことがわかった(44,48)。しかしながら、抗生物質療法と同時に亜鉛補給をすることが肺炎の治療に有益かどうかは不明である(49,50)

マラリア:子供におけるマラリアの臨床的な発作が亜鉛補給で減るかもしれないことが、いくつかの研究で示されてきた(33)。パプアニューギニアの就学前の子供によるプラセボ対照試験で、熱帯熱マラリア原虫によるマラリアで保健所に行く頻度が、亜鉛補給によって38%減ったことがわかった(51)。さらに、このマラリアを起こす寄生虫が血液中に高濃度でいるようなマラリアの事例数が68%減った。このことは、より重篤なマラリアの事例を防ぐのに亜鉛補給が有益であるかもしれないことを示唆している。しかし、西アフリカの700人超の子供による6ヶ月間の試験では、亜鉛を補給した子供の熱帯熱マラリア原虫によるマラリアの事例の頻度や重篤度が、プラセボを与えられた子供と異なるという結果にはならなかった(52)。加えて、急性で合併症のない熱帯熱マラリアにかかった就学前の子供に亜鉛補給は有益ではなかったことが、無作為化対照試験で報告された(53)。さらに、1~48ヶ月齢の42,000人超の子供による無作為化対照試験で、マラリアおよびその他の感染症による死亡率は、亜鉛補給によって大きくは減少しなかったことがわかった(54)。矛盾する結果の報告があるので、亜鉛補給が子供のマラリアの予防や治療に役立つかどうかは不明である(28)

年配者の免疫反応

加齢による免疫機能の低下は亜鉛欠乏症による低下と似ていて、高齢者は軽度の亜鉛欠乏症になりやすい(55)。しかしながら、高齢者の免疫機能に対する亜鉛補給試験の結果はまちまちである。高齢者の免疫機能のある一面は、亜鉛補給で向上することがわかっている(56)。たとえば、65歳超の男女による無作為化プラセボ対照研究で25mg/日の亜鉛補給を3ヶ月間したら、いくつかの血液循環中の免疫細胞(たとえばCD4T細胞や細胞傷害性Tリンパ球)の濃度が上がったことがわかった(57)。49人の年配者(55~87歳)による無作為化二重盲検プラセボ対照試験では、そのうち35%は亜鉛欠乏症と考えられたが、45mg/日の亜鉛補給を12ヶ月したら、感染症の発生と、炎症および酸化ストレスのex vivo(体外)でのマーカー(TNF-αおよびMDA+HAE, 8-OHdG)の値が減ったことがわかった(58)。しかしながらその他の研究では、亜鉛補給は免疫機能のパラメーターを向上させなかったと報告され(56)、亜鉛と高齢者の免疫反応に関する推奨がなされる前に、さらなる研究が必要であることを示している。

妊娠合併症

世界中の妊婦の82%が、亜鉛摂取が不適切であろうと推定されている。母親の亜鉛の栄養状態が悪いことは、低出生体重、早産、分娩合併症、および先天性異常などの多くの好ましくない妊娠結果と関連している(59)。しかし、米国および発展途上国での母親への亜鉛補給試験の結果はまちまちである(31)。ある研究では母親への亜鉛補給が出生体重を増やして早産の可能性を減らすとわかったが、ペルーとバングラデシュの女性による2つのプラセボ対照研究では、亜鉛補給は低出生体重または早産の発生に影響しなかったことがわかった(60,61)。分娩合併症に対する亜鉛補給効果を調べるように考案された補給研究もまちまちの結果を生んでいるが、亜鉛欠乏症の集団に対して行われたものはほとんどない(31)。20の無作為化対照試験の最近のシステマティックレビュー(系統的総括)で、妊娠中の亜鉛補給は早産が14%減るという関連があったことがわかったが、早産の発生の減少は主に低収入の女性に見られた(62)。しかしこの解析では、亜鉛補給が母親または乳児の健康を表すその他の指標にも有益であるという発見はなかった(62)

疾病治療

風邪

亜鉛トローチ剤

風邪の症状が出てから24時間以内に亜鉛トローチ剤を使用し、起きている間に2~3時間ごとに症状が収まるまでそれを続けることは、風邪の罹患期間を短縮するために推奨されてきた。成人の風邪の治療のために、グルコン酸亜鉛のトローチ剤を使う少なくとも10の対照試験が公表されている。5つの研究で亜鉛トローチ剤によって風邪の罹患期間が短縮されたとする一方で、5つの研究では風邪の罹患期間や重篤度に関して亜鉛トローチ剤はプラセボのトローチ剤と何も変わらなかったとした。風邪の際のグルコン酸亜鉛トローチ剤の使用に関して公表された無作為化対照試験のメタ解析で、風邪の罹患期間を短縮するのにそれが有効であるとするエビデンスはやはり不足していた(63)。風邪の症状に対する酢酸亜鉛トローチ剤の効果が2つの臨床試験で調べられた。1つの研究では、起きている間に2~3時間ごとに酢酸亜鉛トローチ剤(トローチ1つにつき12.8mgの亜鉛)を服用すると、風邪の症状全体の継続期間がプラセボに比べて減った(8.1日から4.5日に減少)(64)とした一方で、もう一方の研究では酢酸亜鉛トローチ剤は風邪の罹患期間や重篤度を低減させるのにプラセボと何の変わりもなかったとした(65)。よく対照された多くの試験にもかかわらず、風邪の症状を治すための亜鉛トローチ剤の効能には疑問が残ったままである。13の試験の系統的総括およびメタ解析で、トローチ剤やシロップの形で亜鉛を補給すると風邪の症状の期間が短くなるが、主要評価項目に大きな異質性(対象となった研究で効果が一貫しないこと)があったと報告された(66)。さらに、風邪の期間短縮に効果があったのは75mg/日超の亜鉛を補給した試験で、それより少ない用量の試験では効果がなかったことが、別の総括からわかった(67)。高用量(75mg/日超)の酢酸亜鉛を使用した試験では、風邪の期間が42%短くなったことが観察された(67)。試験によって一貫しない結果になったのは、トローチ剤に使用される様々な形態(酢酸亜鉛やグルコン酸亜鉛など)からの亜鉛の放出量が異なっていたことが一因であるかもしれない(67,68)

風邪の症状に対する高用量亜鉛補給の有益な効果の生理学的原理はよくわかっていない。起きている間に2~3時間おきに亜鉛トローチ剤を服用すると、40mg/日という亜鉛の許容上限摂取量(UL)をはるかに超えた日々の亜鉛摂取量になってしまう(「安全性」の項参照)。短期間の亜鉛トローチ剤の使用(たとえば5日未満)では、深刻な副作用がおきていない。治験では、味が悪いことと吐き気が、もっとも多い悪影響であった(66)。長期間(とたえば6~8週間)亜鉛トローチ剤を服用すると、銅欠乏症になるであろう。こうした理由から、亜鉛トローチ剤を3~5日間服用しても風邪の症状が明らかによくなったと言えない者は、医師に診断してもらうもらうように勧める専門家もいる(64)

経鼻亜鉛剤(経鼻亜鉛ゲルやスプレー)

鼻の内皮(鼻腔を形成する細胞)に直接適用するように考えられた経鼻亜鉛製剤も、店頭で買える風邪薬として市販されている。2つのプラセボ対照試験で経鼻グルコン酸亜鉛によって風邪の期間が少し短くなったとされた(69,70)ものの、別の3つのプラセボ対照試験では経鼻亜鉛剤は何の効果もなかったことがわかった(71~73)。3つの試験のうち最も厳格に対照された試験では、風邪の一般的な原因であるライノウィルスを接種されたボランティアの風邪の重篤度や期間に、経鼻グルコン酸亜鉛は影響しなかった(71)。懸念されるのは、風邪の治療として経鼻亜鉛製剤を使用した後で臭覚がなくなる(無嗅覚症)になった者の症例報告がいくつかあることだ(74)。亜鉛に関連した無嗅覚症は治らないかもしれないので、経鼻亜鉛製剤は避けるべきである。

加齢黄斑変性

米国で65歳超の者の失明の一番の原因は、加齢黄斑変性(AMD)として知られる黄斑の変性疾患である。黄斑は、視覚の中央に関わる目の奥の網膜の一部である。いくつかの理由から、亜鉛はAMDの発症に関わっていると仮定されている。それらは、(1)AMDに影響を受けた網膜の部分に亜鉛が高濃度で見つかっていること、(2)加齢とともに網膜の亜鉛の含有量が減っていくと示されていること、および(3)網膜での亜鉛依存性酵素の活動は加齢とともに減っていくことが示されていることである。しかしながら、AMDの発症や進行に亜鉛の摂取が関連しているという科学的エビデンスは限られている。観察研究では、食事からの亜鉛摂取とAMDの発症との間に明確な関連があることが示されていない(75~79)。ある無作為化対照試験で、200mg/日の硫酸亜鉛(亜鉛元素としては81mg/日)を2年間摂取したら、AMD患者の視力喪失が少なくなったという結果に関心がわき起こった(80)。しかし、同じ用量や期間で行われた後の試験で、片方の目により進行した形式のAMDがある患者には、何も有益な効果がなかったとわかった(81)。抗酸化物質(500mgのビタミンC、400 IUのビタミンE、および15mgのβカロテン)と高用量亜鉛(80mgの亜鉛と2mgの銅)を毎日補給した大規模無作為化対照試験である加齢性眼疾患研究(AREDS)で、抗酸化物質と高用量亜鉛の組み合わせ、および高用量亜鉛単独のどちらでも、少なくとも片方の目に中度から重度の黄斑変性のある個人がさらに進行した黄斑変性になるリスクがプラセボに比べて大きく減ったことがわかった(82)。5年間の試験であるAREDS2では、処方の亜鉛の用量を減らす(80mgから25mgへ)と、AMDの進行に何の効果もなかったことが最近わかった(83)。より小規模な試験からのデータでは、AMDに対してビタミンやミネラルの補給は予防効果が一般的に見られない(84,85)。最近、74人のAMD患者による無作為化二重盲検プラセボ対照試験で50mg/日の亜鉛モノシステインを6ヶ月間補給したら、視力、コントラスト感度、および光回復などの黄斑機能の測定値が向上したことが報告された(86)。抗酸化物質、亜鉛、銅を含むAREDSの処方(82)は、現在ではAMD患者の治療の標準である(87)。AMDの治療における亜鉛単一補給の効果を調べるさらなる無作為化対照試験が必要である。

糖尿病

軽度の亜鉛欠乏症は、糖尿病の個人には比較的よくあることかもしれない(34)。頻尿によって亜鉛をより喪失することが、糖尿病患者の亜鉛の栄養状態がぎりぎりであることに寄与しているようである(88)。亜鉛補給が糖尿病患者の免疫機能を高めると報告されているものの、ある研究では50mg/日という亜鉛補給でインスリン依存性(1型)糖尿病患者の血糖コントロールに悪影響があった(89)。別の研究では、2型糖尿病患者に6ヶ月間30mg/日の亜鉛補給をしたら、血糖コントロールに大きく影響することなく酸化ストレスの非特異的測定値(血漿TBARS)が減った(90)。より最近では、2型糖尿病の40人の男性によるプラセボ対照試験で、高用量亜鉛補給(240mg/日)を3ヶ月間したら、酸化ストレスや血管機能の測定値はよくならなかったことがわかったが、この研究に参加した男性は正常な亜鉛濃度であった(91)。現在では、糖尿病患者に高用量亜鉛補給を勧める前に、ブドウ糖の代謝に亜鉛が及ぼす影響のさらなる研究が必要である(6)。糖尿病患者は亜鉛のRDAを守ることが賢明なようである(上記のRDAの項参照)。

HIV/AIDS

免疫機能の維持に亜鉛の充足は不可欠であり、HIV感染者は亜鉛欠乏症に特になりやすい。HIV感染者では、亜鉛の血清濃度が低いとこの疾患がより進行した状態になり、死亡率も高いという関連がある(92,93)。AIDS患者に対する亜鉛補給研究の一つで、45mg/日の亜鉛を1ヶ月補給したら、プラセボに比べて日和見感染の発生が減った(94)。血漿亜鉛濃度の低い(0.75mg/l)231人のHIV陽性の成人によるプラセボ対照試験で、亜鉛補給(男性には15mg/日、女性には12mg/日)を18ヶ月したら、免疫不全(CD4陽性リンパ球細胞の数が200/mm3未満で定義される)の発生が76%減り、下痢の割合も60%減ったことがわかった(95)

しかしながら、HIVウィルスも亜鉛を必要とするので、亜鉛の摂取過剰はHIV感染を進行させるかもしれない。たとえば、HIV感染の男性によるある観察研究で、食事性の亜鉛摂取が増えると疾病の進行が速くなるという関連の報告があった。この観察研究の亜鉛サプリメント摂取では、どれも生存率が悪くなった(96)。1,009人の参加者による6つの無作為化対照試験の最近の系統的総括で、亜鉛補給は成人の日和見感染の減少に対して安全で有益であり、妊婦や子供への亜鉛補給の効果を評価するさらなる試験が必要であると結論づけられた(97)

摂取源

食品の摂取源

貝や甲殻類、牛肉、およびその他の赤身の肉は、亜鉛の豊富な摂取源である。ナッツ類や豆類は、比較的良好な植物性の亜鉛摂取源である。亜鉛の生物学的利用能(体内に留まって使用される亜鉛の割合)は、亜鉛吸収を妨げる化合物が比較的少ないことや、亜鉛の吸収をよくする硫黄を含むアミノ酸(システインやメチオニン)が含まれることから、肉、卵、およびシーフードで比較的高い。全粒穀物の製品や植物性タンパク質は、亜鉛の吸収を阻害する化合物であるフィチン酸が比較的多く含まれるため、生物学的利用能が低くなる(6)。酵母の酵素作用は、食品のフィチン酸の濃度を下げる。したがって発酵させた全粒穀物パンは、発酵させていない全粒穀物パンよりも生物学的利用能が高い亜鉛を含む。米国の国民食事調査では、平均的な食事性亜鉛摂取量は成人女性で9mg/日、成人男性で13mg/日と推定されている(5)。亜鉛を比較的多く含む食品の亜鉛含有量を、ミリグラム(mg)単位で表2に示す。特定の食品の栄養素の含有量についての詳細は、USDA食品成分データベースを検索のこと(98)

表2 亜鉛の食品摂取源
食品 分量 亜鉛(mg)
牡蠣 中6個(加熱済み) 27~50
牛肉 約85g(加熱済み)* 3.7~5.8
アメリカイチョウガニ 約85g(加熱済み)* 4.7
豚肉 約85g(加熱済み)* 1.9~3.5
七面鳥のダークミート(ももなど) 約85g(加熱済み)* 3.0
ベークドビーンズ 約120cc 0.9~2.9
鶏肉のダークミート 約85g(加熱済み)* 1.6~2.7
無脂肪フルーツヨーグルト 約240ml 1.8
カシューナッツ 約28g 1.6
ひよこ豆 約120cc 0.5~1.3
牛乳 約240ml 1.0
アーモンド 約28g 0.9
ピーナッツ 約28g 0.9
チェダーチーズ 約28g 0.9

*約85gの肉は、トランプ1セットくらいの大きさである。

サプリメント

多くの亜鉛サプリメントが市販されており、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛、および硫酸亜鉛などが含まれる。ピコリン酸亜鉛は亜鉛がより吸収されやすい形態であると宣伝されてきたが、ヒトにおいてこの考え方を支持するデータはほとんどない。限定的な動物実験では、ピコリン酸亜鉛の腸での吸収増加が排出の増加と相殺されるかもしれないことが示唆されている(5)

安全性

毒性

急性毒性

亜鉛の急性毒性症状の単発的発生は、亜鉛メッキ容器から放出された亜鉛によって汚染された食品や飲料の摂取によって起きてきた。亜鉛の急性毒性の徴候は、腹痛、下痢、吐き気、および嘔吐などである。一回に225~450mgの用量の亜鉛によって、通常は嘔吐を起こす。50~150mg/日の用量の亜鉛サプリメントで、軽度の胃腸障害が報告されている。酸化亜鉛蒸気の吸入後には、金属ヒューム熱の発生が報告されている。特に、酸化亜鉛吸入の8時間以内に多汗症、衰弱、および動悸などが起こり、吸入しなくなった後12~24時間持続するかもしれない(5,6)

悪影響

長期間の亜鉛摂取過剰の主な結果は、銅欠乏症である。亜鉛摂取の総量が60mg/日(50mgをサプリメントから、10mgを食事から)になると、銅欠乏症の徴候が現れる。亜鉛を含む義歯接着剤の慢性的過剰使用(17~34mg/日の亜鉛を含む接着剤のチューブを1週間に2本超)の後でも、銅欠乏症は報告されている(99)。銅欠乏症を防ぐために、米国食品栄養委員会は成人の許容上限摂取量(UL)を食事およびサプリメントを含めて40mg/日に設定した(5)(表3)。

表3 亜鉛の許容上限摂取量(UL)
年齢層 許容上限摂取量(mg/日)
乳児、0~6ヶ月 4
乳児、7~12ヶ月 5
幼児、1~3歳 7
子供、4~8歳 12
子供、9~13歳 23
青少年、14~18歳 34
成人、19歳以上 40
亜鉛の経鼻投与

亜鉛の経鼻投与は、実験動物で嗅覚消失(無嗅覚症)を起こすことが知られており(100)、グルコン酸亜鉛の経鼻薬を使用した後で無嗅覚症になった個人のいくつかの症例報告がある(75)。亜鉛に関連する無嗅覚症は不可逆性かもしれないので、亜鉛の経鼻ジェルやスプレーは避けるべきである。

薬物相互作用

テトラサイクリンやキノロン系抗生物質、およびビスホスホネートなどの特定の薬物と亜鉛のサプリメントの同時投与は、亜鉛および薬物の双方の吸収を減らして薬物の効能を低減するかもしれない(101)。亜鉛のサプリメントとこれらの抗生物質の摂取間隔を少なくとも2時間あけると、この相互作用を防ぐことができるはずである(102)。さらに、ペニシラミン(ウィルソン病の銅過剰の治療に使用される)やジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA。鉄過剰の治療に使用される)などの金属結合剤を治療に使用すると、深刻な亜鉛欠乏症になる。抗けいれん薬、特にバルプロ酸ナトリウムは亜鉛欠乏症を促進するかもしれない。利尿剤の長期使用は亜鉛の尿中排出を増やし、亜鉛の喪失量が増えることになるかもしれない。また、結核の治療薬であるエタンブトールは金属結合性があり、ラットでは亜鉛喪失量を増やすことが示されている(6)

ライナス・ポーリング研究所の推奨

亜鉛の推奨量(成人女性で8mg/日、成人男性で11mg/日)は、ほとんどの個人の欠乏症を防ぐのに充分なようである。しかしヒトでの亜鉛の栄養状態を示す感度の良い指標がないため、健康を最善の状態にするであろう亜鉛摂取量を決定することが困難になっている。ほとんどの栄養素の1日の摂取量(DV)を100%含むマルチビタミン/マルチミネラルのサプリメントを摂取するというライナス・ポーリング研究所の推奨に従えば、15mg/日の亜鉛が一般的に摂取できるであろう。

年配の成人(50歳超)

年配の成人の亜鉛の必要量が高いとわかっているわけではないが、この世代の亜鉛摂取量の平均はRDAよりかなり低い傾向がある。亜鉛を吸収する能力の減少、亜鉛の利用を変える疾患になりやすくなること、および亜鉛の排出を増やす薬物の使用が増えることが、年配の成人の軽度亜鉛欠乏症のリスク上昇に寄与するかもしれない。免疫系の機能の障害などの軽度亜鉛欠乏症の結果は年配者の健康に特に関わるので、適切な亜鉛の摂取に特に注意を払わなくてはいけない。


Authors and Reviewers

Originally written in 2001 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in December 2003 by:
Jane Higdon, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in October 2007 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Updated in June 2013 by:
Victoria J. Drake, Ph.D.
Linus Pauling Institute
Oregon State University

Reviewed in June 2013 by:
Emily Ho, Ph.D.
Endowed Director, Moore Family Center for Whole Grain Foods,
Nutrition and Preventive Health
Professor, School of Biological and Population Health Sciences
Principal Investigator, Linus Pauling Institute
Oregon State University

The 2013 update of this article was underwritten, in part, by a grant from Bayer Consumer Care AG, Basel, Switzerland.

Copyright 2001-2024  Linus Pauling Institute


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